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  • 銀河鉄道殺人事件
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    銀河鉄道殺人事件

    銀河鉄道の旅として企画された列車に、高沢含む見ず知らず男3人と女性1人が同席した。高沢のガールフレンド衣子は列車を見送るが、高沢は帰らぬ人となってしまう。同席の彼らをめぐり、二つの殺人事件が起きるのである。

    衣子は事件解明の糸口を見出し、たびたび捜査陣へ進言する。衣子は小説の中で素人探偵のポジションをも与えられている。

    銀河鉄道の旅の4人、その他の登場人物がおりなす複雑なストリーであるが、全ての殺人事件は解決したかにみえた。しかし高沢の死に納得できない衣子は、さらに追求していく。はたして交通事故死だったのか。

    物語にまだ大きな結末がまっていた。

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    2023年11月22日
  • 暗黒流砂
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    暗黒流砂

    国土庁の公有地不正交換疑惑を追っていた中津刑事は、罠にはめられ退職となる。それでも中津は、悪の中枢に迫るべく活動する。

    国土庁の課長、梅原もまた部下の不正を理由に解雇となる。

    ホテルで二件の殺人事件が同時に発生する、中津と梅原は、各事件現場へ何者かに呼び出され、まだ見知らぬふたりは、思いもかけずこのホテルのエレベーターで遭遇する。

    悪の中枢の息がかかった料亭「まつ坂」、その女将の娘と中津は恋に落ちる。新たな殺人事件も発生する。まつ坂を舞台の中心にして、那須警部も登場して、中津を中心にストーリーは展開していく。

    はたして悪の中枢は暴かれるのであろうか。中津と恋人の仲は、どうなってしまうの

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    2023年11月22日
  • 東京空港殺人事件
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    東京空港殺人事件

    航空機墜落事故二件で物語は展開する。過去の飛行機事故は、アラスカ雪山への不時着である。わずかな生存者の1人の男が、羽田沖へ原因不明の墜落に関わる。この男が東京空港のホテルで殺害される、それは密室殺人の様相を呈していた。

    羽田沖墜落原因をめぐって、那須警部らが殺人事件の核心に迫っていく。

    この事故では、出張中の航空会社社員がまきこまれる。この社員や、アラスカ雪山不時着の生還者の人間模様が、密室殺人や墜落事故の真相をおりなす。

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    2023年10月22日
  • 数の風景
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    数の風景

    断魚荘にたまたま宿泊した縁もゆかりもない男2人(TとI)、会話を交わす仲となった。2人の男の目を引く女性(U)も宿泊していた。

    IもU女史すぐに舞台から去ってしまう。Tを中心に物語はさほどインパクトなく、何が本筋なのか分かりにくいまま展開していく。唯一、Tはある女性が殺害された疑いを持つ。このことが物語の後半の主題となっていく。

    終盤になって、事件は起きた。IとU女史が再登場する。とくに、U女史がみた「数の風景」が事件解決の糸口となる。

    終盤が読みどころの小説といえる。




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    2023年10月08日
  • 新・オリエント急行殺人事件
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    新.オリエント急行殺人事件

    オリエント急行の旅ツアーに参加した5組9人が、旅を終えた1年後も関わりを持つ。利害関係が発生した2組がおり、隠れた男女関係に発展した者がいる。ひき逃げ事故の弱みにつけ込んで恐喝する者がいる。

    オリエント急行の旅に参加した男が殺される、捜査陣は、この旅の参加者から犯人を絞り込む。そんな中、意外にも犯人候補の男も殺害される。

    「1年前のツアーは仕組まれたものではないか?」。捜査陣は、ツアーに参加した、9人(残り7人)以外の人物へと疑いを切り替える。思いもよらない人物が浮かび上がる。

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    2023年09月06日
  • 新・新幹線殺人事件
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    新.新幹線殺人事件

    新幹線の座席に生きたえた男が。新幹線ダイヤのトリックに、誘拐事件が、詐欺事件が、2人目の殺人事件が、複雑に絡み合う謎が紐解かれる。詐欺事件に関連して、思いもかけない人物が浮かび上がる。

    詐欺に加担する単身赴任の男、およびその家族が、どちらかというと脇役的に描かれている。これについては、作者後書で解説されている。

    最近、ご逝去された森村誠一氏へ、つつしんでお悔やみ申し上げます。

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    2023年08月30日
  • 超高層ホテル殺人事件
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    超高層ホテル殺人事件

    イハラ.ネルソンホテル竣工パーティーの最中、16階部屋の窓から、人が突き落とされのが、人々により目撃される。当該部屋への訪問者は認められず、密室殺人の状況である。

    さらに二件の殺人事件が発生する。大阪で発見された被害者。被疑者は浮かんだが、東京に住んでおりアリバイ崩しが困難をきわめる。

    時を同じくして東京で被害者が発見される。こちらの被疑者は大阪に住んでいる。

    警視庁那須警部らは、二件の殺人事件の関連性を疑い、被疑者のアリバイ崩しを展開する。

    密室崩しやアリバイ崩しが読みどころの一つとなっている。

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    2023年08月26日
  • 完全犯罪の使者
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    完全犯罪の使者

    女性がホテルの一室で殺害される。疑われた不倫相手の男には、まもなく棟居刑事らの追及が及ぶ。しかし彼はシロの感触であった。物語はこの不倫相手の男を主人公として進展していく。

    主人公へ新聞記者がコンタクトをとってきた。この新聞記者が水死体となって発見されるにいたり、主人公も犯人探しへと動き出す。期せずして新聞記者の義理の妹と知り合い、協力して犯人に迫る。

    棟居刑事らへ情報を提供しつつ、二転三転しつつ犯人へ迫っていく。過去ひき逃げ犯との関わりが。複雑な悪の連結輪が、一つずつ解けていく。


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    2023年08月05日
  • 犯罪同盟
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    犯罪同盟

    とまり木に集う飲み仲間が、ふとしたことから連続して発生する失踪事件に挑む。悪徳保険会社やそのグループ会社がからむ殺人事件などへ、牛尾刑事らの追及も進む。

    とまり木4人組と牛尾刑事らおのおのが、独自にあるいは協力しつつ、悪に挑んでストーリーは展開していく。

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    2023年06月29日
  • 高層の死角
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    高層の死角

    東京にある巨大ホテルの経営者が密室殺人。その秘書の女性も遠隔地で殺された。女性は主人公刑事の愛した女性であった。ライバルであるホテルの人物が浮かび上がる。主人公ら捜査陣の鬼気迫るアリバイくずしが描かれる。

    数十年ぶりに読みかえしたが、ホテルマン出身の著者、社会派推理作家の原点が宿る。

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    2023年06月04日
  • 分水嶺
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    分水嶺

    初期の作品であるが、タイトル「分水嶺」がまさに作品の内容を表している。ときには生命をかけた山仲間、ザイルパートナーの二人であったが、そのご分水嶺に降った雨の雨粒のごとく相反する人生をおりなす。

    二人の女性との愛、昭和の時代背景(広島被爆者やベトナム戦争時代のアメリカ)もからませ、主人公二人の数奇な生き様や葛藤を描いた物語である。

    数十年ぶりに読み返してみた。私の中では「分水嶺」が最初に出会った森村作品であり、その後、森村作品に魅せられ没入していくこととなった。

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    2023年05月14日
  • 復活の条件
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    復活の条件

    タイムマシンで過去へタイムスリップの物語りではないが、それに類するストーリーである。主人公はオリジナルの世界で喪失したものを、鏡像の世界へ身を移し取り戻していく。鏡像の世界というユニークな舞台で、社会派推理作家の巧みなストーリーが繰り広げられ、森村ワールドへ深く引き込まれてしまう。

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    2023年04月16日
  • 深海の夜景
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    深海の夜景、弔辞屋

    短編集とは気づかずに購入した。いずれの作品も社会派推理作家の本領発揮といったストーリー展開に引き込まれる。

    最初の弔辞屋は、題目からは想像だにできない、若き日の男女のすれ違いが、往年になって紐解かれる、涙を誘うラブストーリーといえる。

    ✳︎出版社へ
    文字化けが多数。なぜか「噂」という文字が、突如現れる、意味不明、存在しない熟語となっていたり、誤植と言うより電子データに起因する文字化けのように思える。

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    2023年04月02日
  • 湖底の光芒
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    湖底の光芒

    大手企業の専務が、下請け企業に無理難題を押し付ける。一方、主人公は小規模な工場を営む女性経営者である。物語りは、この専務の悪意に満ちた思惑と、工場の経営に全身全霊を注ぐ主人公と、この義理の妹がおりなす。これらの結末が表題である。

    女性たちをたぶらかし虐げる場面がある、好みではない、ので星3つ。

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    2023年03月21日
  • 野性の条件
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    野性の条件

    森村氏の作品としては、珍しい創作と言える。映画007なみの活劇ストーリー、悪(某国殺し屋集団)と正義(野生に目覚めた主人公たち)の壮絶な闘いへ引き込まれる。棟居刑事達も登場するが、正義側に組みすることもなく脇役的な存在として描かれている。

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    2023年03月12日
  • 名誉の条件
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    名誉の条件

    政権にいる悪を牛尾刑事らが追い詰める。暴力団組織も登場するが、このフロント企業のトップについたのが、組織の中にあって暴力を否定する特異な主人公である。主人公と様々な経歴を持つその部下たちは、個々の際立った能力を発揮つつ、牛尾らと連携して事件を追う。

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    2023年03月10日
  • P+D BOOKS 風の息 (中)
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    風の息(中)

    史実に疑問あり。あれやこれやと想像を巡らし謎の解明に迫るストーリー、ただしここは、フィクション。風の息(下)は未読だが、史実の疑問が解けるわけではない。清張小説はどんでん返しの結末が魅力だが、風の息(上)、(中)とも、ダラダラと中途半端な空想が続く。史実もどきを前提にして展開すれば、きちんとしたエンターテイメント小説になったのでは、との思いにかられながら読むこととなる。(下)は読むべきか読まざるべきか?

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    2023年01月04日
  • 誉生の証明
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    誉生の証明

    2003年初版。今は2022年も暮れなんとする。2022年は統一教会問題が政府与党に激震をもたらしている。本書ストーリーに現れる教団、現実を彷彿とさせる。活劇冒険的なストーリー仕立な部分もあり、筋立ても良く星五つとした。牛尾刑事が端役的に顔をだすのも興味深い。

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    2022年12月18日
  • P+D BOOKS 風の息 (上)
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    風の息

    史実に依存した小説なのか、単に史実の一端をネタにした小説なのか、気になるところ。読み進むうちにストーリー展開はほとんどフィクションのように思えてきた。もったいぶらないで「面白いフィクション小説だよ」と最初に言ってもらえば、史実へのこだわりはなく、面白く読める。

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    2022年12月05日
  • 深海の寓話
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    深海の寓話

    少年探偵団ならぬ、壮年探偵団の活躍といった書きぶりが楽しめる。本誌には山前譲氏の「解説」がついている。森村氏の他作品も紹介されており、本書「深海の寓話」に込めた作者の思いが色濃く浮きだつ。やはり「解説」は嬉しいものである。

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    2022年11月16日
  • 彩霧(さいむ)~松本清張プレミアム・ミステリー~
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    彩霧

    ストーリー展開に強引さがあるが、清張の文章力で、読まされてしまった。当初端役かと思った人物が主人公。主人公の推理力がストーリー展開の中心となっているが、物語が過ぎる。作家の都合が見えてしまう。悪の中心人物との最終対決を描かずして終わってしまった。

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    2022年10月29日
  • 花氷
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    花氷

    三人の女性を騙し続け利用し、周囲を欺く悪徳業者のストーリー。女性をしいたげる物語の展開は清張小説によくみられる。中身の薄い小説と言えるでしょう、好みではない。

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    2022年09月30日
  • 黒の回廊
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    また清張の文章力に脱帽

    前半、なかなか事件が起きない。駄作かと思いきや中盤を越えると、がぜん清張の文章力が冴えてくる。さては一番怪しく無い者が犯人か?と、読者の期待通りのストーリー展開になってきた。ところが最後は想像だにしない結末が!!
    恐るべき清張の文章力です。

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    2016年03月26日