キリさんのレビュー一覧

あまねあい先生の『だからあなたに恋をした』と時田鈴先生の『はぐれたイワシ』が良かったです。どちらも心に残る物語でした。

生きるのにちょっと不器用な人たちの愛が詰まった、岡崎呼人先生の独創的な世界観の物語の短編集。
中でも『明日のしおり』は雑誌掲載時から好きな物語でした。不器用な父娘の物語。また読めて嬉しかったです。

岡崎呼人先生の独創的な世界観の物語が1冊にまとめられています。実直に愛を求める、だけど生きるのがちょっと不器用な人たちの物語が詰まった短編集。中でも『紅葉』が1番好きです。

実家で自分の家のルーツに触れ、自分に見えるちっちゃいものはもしかして付喪神ではないかと考え、付喪神を自分の研究のテーマにしたいと決意した桑子。
他にも時代の変化によって違う昔の遊びの話や桑子が初めてのフィールドワークに行く話が面白かったです。
中でもくずし字の話は勉強になりました。
だから昔の人は読めない字の名前の人がいたんだと腑に落ちました。

完結巻。もう少し長く続くと思ったから残念です。
安慈の家の事情が判明したり、桑子が不思議なちっちゃいものが見えることを民研のみんなに受け入れてもらえたりとそこは良かったと思いました。
3巻は民俗学の知識がないと分からない専門的な話題が多くて難しかったです。
結局桑子に見えるちっちゃいものの正体は判明しないので消化不良感は否めませんが、きっと彼はこれからそれらが何なのか研究していくのでしょう。

一筋縄ではいかない従者、かがり登場。
ずけずけした物言いに他者と関わりたがらない。これまでの従者にいなかった不器用なタイプで好きになりました。
この巻で推し従者はすず、らげん、かがりに。
一方で闇で蠢く不穏な気配が……。
シリアスですが時々挟まれるみやと従者たちの日常パートにホッとします。
みやと、彼女を守ろうとするすずの関係にきゅんとしました。

人間を捕食する真鬼(オニ)に対抗する力を持つ「蜜の巫女」みや。
その真鬼たちを刀で斬り倒す力を持つ「花の従者」。
従者たちは人間を超越した力を持つ人ならざる者で、たとえ血を流しても、体の一部を失っても真鬼と戦い続ける。

読めば読むほど深みにハマっていく物語です。
従者たちがスーツ姿に刀で戦うのがツボ。
時折挟まれるみやと従者たちの日常パートにほっとします。
推し従者はすずとらげん。

裏表紙やカバー下の漫画も電子版に収録されています。

真鬼(オニ)と呼ばれる妖怪みたいなものに対抗する力を持つ巫女とその従者たちのお話。
バトルシーンがかっこいいです。
真鬼は化け物なのに斬られると血がブッシャーッと出るので血が苦手な自分ははじめ怯みましたが、読めば読むほど深みにハマっていく物語。

『虹野原で恋はできない』と『恋々こい』が読みたくて購読しました。
『虹野原～』は作者さんの前作『アンクールデッド』とは打って変わって糖度高めの王道寮生活学園ラブコメという印象です。しかし曲者揃いの寮生たちとヒロインが今後どう絡んでいくか注目です。

アニメからちいかわを好きになりました。
アニメの方では最近初登場したくりまんじゅう先輩が原作ではハチワレよりも先に登場していたのにはびっくり。
穴に落ちたハチワレをちいかわが助けるエピソードが中でも好き。名エピソードだと思います。

とにかくかわいくて不思議でのどかで心地よい空気感が漂う、男性カップルの物語です。不思議はこれから明かされるのでしょうか。

ゆきら先生の読みきりと日下あき先生の新連載が良かったです。
ゆきら先生の読みきりはヒロインが周りとズレてて空回ってるけどそれを受けとめてくれるヒーローと厳しい意見も受け入れることができるヒロインに好感が持てました。
日下先生の新連載ははりきりすぎて空回ってるヒロインだけど嫌いじゃないです。最悪な出会い方をしたヒーローと恋に発展するか楽しみです。

少女漫画では珍しい剣道を題材にした青春もの。
剣道がつないだ朱音、瀧、周一の関係がこの先どう変化していくのか楽しみです。
試合だけでなく練習も描かれているのが好感度高いです。

ほのぼのしたBL。ですがラストに予測不可能な展開が待っていた！とにかく碧惟と弧帆2人の関係が尊くて時にかわいいです。

『呪い子の召使い』番外編読みたさに購入しました。『呪い子の召使い』『恋に無駄口』など違う世界線の物語にキャラが転生した番外編が面白かったです。他には『コレットは死ぬことにした─女神編─』が良かったです。いい最終回でした。

周りとうまく合わせられずどうしようと思い悩む環くんはまるで自分を見ているようでした。
そんな彼に優作さんや小針さんがかけた言葉は優しく暖かいものでした。
「抱えて生きていくしかない」……本当にそうですね。
ラストシーンでひとりだけ小針さんたちの方を向いてるので続きがあるのかな。あったらいいなあ。

『泥舟に五芒星』完結。夏糖サガリ先生連載お疲れさまでした！
祈里が周りのひとたちのことをちゃんとひとりひとり名前で呼ぶようになったところに成長を感じました。

恋好きヒロインと恋嫌いヒーローが繰り広げるハイテンションラブコメ。
表紙からして一緒にハートマーク作らないなど徹底した恋嫌いですね。笑
けれどなんだかんだ面倒見のいいヒーローです。
アサダニッキ先生の『青春しょんぼりクラブ』がお好きな人にオススメします。
欲を言えば描きおろしが欲しかったかな。

気になっていた作品があったので購読しましたが、どうも自分にはノリがあいませんでした。
そんな中でも自分が子どもの頃からちゃおでご活躍されてるやぶうち優先生の『青のアイリス』が安定して良かったです。ですが次号で最終回とのことでびっくりしました。

おじさん3人のたまり場に依頼にやってきた個性的な出で立ちの環くん。
この環くんのビジュアルがどストライクでした！
おじさん3人がだべってる話かなと思いきや小針さんの秘めた思いや環くんの苦悩が描かれてます。
ラストが思わぬ展開だったので続きが楽しみです。

承認欲求強め女子の名雪が闇の勇者ディーンを名乗る中2病クラスメイト小松原に迫られるお話。
苦労性で承認欲求強めで鬼の形相になっちゃう名雪の「妬みも嫉みも全部努力に変えてやる」というところが好きです。
絵柄も個性的でかわいくて好きです。

『怪物事変』目当てで購入。
野火丸単体でのカラーは珍しい気がしました。
夏羽たちと特訓する雷電の表情が年相応の少年のように見えました。
紺の新衣装かわいい。

作者の田村由美先生は「久能整がしゃべるだけの漫画」みたいな内容のことをあとがきに書かれておられましたが、いやいやそんなご謙遜を。
セリフ量の多いマンガですが人物もコマの中にきちんと描かれている。セリフが多くてもどれが誰のセリフか分かりやすい。
さらに整の豊富な知識量に裏付けされたセリフの数々。だから整の言葉には説得力があるのだと思います。
「真実は人の数だけある」深い言葉です。

雑誌で読んで好きだった『お嬢様と暗殺執事』と『罪人と少女兵』が収録されていたので購読しました。

『お嬢様と暗殺執事』
高スペック＆メチャ強なショタ執事ルカのキャラクターが好きです。

『罪人と少女兵』
兵士として訓練場にいる少女と罪人として捕らえられた少年のボーイミーツガールファンタジー。

4作ともファンタジーです。

最初からえろくてたまりません！受けがかわいくて好み。絵柄も好みです。

故郷を失った琥珀は水龍を喚べる次期龍皇・水晶(みあき)に復讐するため皇宮へ。
しかし水晶は琥珀の故郷を奪った仇ではなかった!?
琥珀は水晶と手を組むことになりますが、琥珀の優しくて強くもあり弱くもあるところや、シリアスパートとイチャ甘パートがいい塩梅で良いです。
はたして琥珀の本当の仇は誰なのか、本当に水晶は琥珀の故郷を奪った仇ではないのか気になります。

ロリータファッションに身を包み頑なに自分のファッションや信念を崩そうとしないリリー。ロリータファッションや自分の好きなもので武装している印象でした。
そこに現れたアパレル御曹司で強引な先輩・央。価値観のまったく合わなそうな2人がこれからどうなっていくのか楽しみです。

花とゆめ本誌連載陣の番外編4コマ漫画に久しぶりの『贄姫と獣の王』の番外編ショート、そして読み切り陣もいつも以上に充実していて良かったです。

リストラ寸前の崖っぷち悪魔と無欲な女性、生きるのが不器用な悪魔と人間の同居生活を描いた現代ファンタジー。
そんな2人の周りに彼らをそれぞれ慕っていたりまたは狙っていたりする悪魔や人間が集まってきて周囲がにぎやかになっていきます。
絵柄が好きだし登場人物もみんな好きです。
作中のパンケーキ食べたい。

生徒会メンバーみんな個性豊かそうなのに全員にはスポットが当たらず、ほぼ主人公と会長のストーリーなのはちょっともったいなく感じました。
黒髪メガネキャラな会計の大衡くんが好きなので最後に見せ場があって良かったです。
いい人だけでなくいやな人も出てくるのがこの作家さんの持ち味だと思います。
絵柄も好きです。

主人公と会長のストーリーがメインなので、せっかく生徒会メンバーが5人もいるのに他の3人にはスポットが当たらないのがちょっと残念でした。

ベツコミ本誌で好きだった作品が待望の電子コミックス化。
とにかくめんどうくさがりで無気力な主人公が生徒会に入って少しずつ変わっていく姿が描かれています。

「怪物事変」のキャラクター人気投票の結果発表が載ってるので買いました。
野火丸と野火太郎が同じひとつの画面にいるのがスペシャル感あって良いですね。
本編も夏羽の精神面での成長が感じられて良かったです。

白泉漫画が好きな方にもおすすめ

校内の事件を解決する探偵部。とはいっても人が死んだりする推理ものではありません。
ありませんが結構しっかり探偵やってます。
主人公の美玖と美形で頭が切れる青矢先輩の2人による勧善懲悪ものと思いきや、美玖も青矢先輩も煮え湯を飲まされる展開もあり勧善懲悪とひとくくりにできません。
りぼんの漫画ですが恋愛要素は少なめなので黄金期の花とゆめの漫画がお好きな方にもおすすめします。
絵柄もかわいくて特に女の子がかわいいです。
1巻で完結なのが惜しまれます。パート2ないかなあ。

とにかく猫のキュルガちゃんがかわいい！
そして猫の目がきれいと見つめ続けて夜になってしまったという作者さんの感性が素晴らしいと思いました。
猫について初めて知ったことが満載でした。
物を落とす猫がいることを初めて知りましたし、キュルガちゃんに物を落とされたエピソードは何度読んでも笑ってしまいます。
QRコードのエピソードは本当にそんなことあるの！？と大笑いしつつも試しに実際にQRコードを読み込もうと試みたのは自分だけじゃないはず。笑

これを読むと他の漫画がしばらく読めなくなるほどしんどくなるけどでもハマってしまった。他にはない不思議な魅力を持つ作品。
丁寧な作画ですがバトルシーンではわざとゴリゴリした猫線になることで緊迫感が増します。
言葉を使ったバトルは見もの。
自分の中の得体のしれないものに不安がる文に玖太郎がかけた言葉に文がどれだけ掬われただろうか。

タイトルと表紙からおどろおどろしいファンタジーを想像していましたが、むしろその逆。
主人公レネの明るく快活な魅力でコメディタッチな場面とシリアスな場面のバランスがいい塩梅になっています。
王子とレネの関係が今後どう変わっていくかも楽しみです。
電子版特典まんがも良かったです。

ストーリーも絵もこれが初連載作とは思えないほど丁寧できれいでした。
もっと陽とうみの物語が読みたいです。続きはないのかなあ。
うみの友達のスギもいい味出してました。
オマケまんがも良かったです。

この巻あたりから胸キュンシーンが増えて、コレットとハデス様のお互いを思う気持ちや関係がちょっとずつ変化していきます。
冥府の船渡しになる前のカロンもかわいくて好き。

新キャラ、カロンとタマさんが登場。
飄々としてるけどハデス様への忠誠心は厚いカロンが好きです。
さらにコレットの師であるアンノ先生も登場。
アンノ先生と奥さんの再会シーンは何度読んでも胸が熱くなりました。

初めて読んだのは花とゆめ本誌の読み切りでした。とても面白かったから連載にならないかなあと願っていた頃が懐かしく思い出されます。
まさかその後こんなにも長寿連載になるとはその頃は夢にも思いませんでした。
今読み返すと初期はガイコツの顔が怖い…！笑
オマケマンガも好きです。

恋愛模様が複雑になってきてしまって……読んでてしんどくなるからこれ以上は複雑にならないでほしいなあなんて。

絵柄は好きです。ですが主人公の言動がキツく感じるので相手を責めてるように感じられました。気合いを入れるためにわざと額にぶつけるのにも引きました。

第1話を読んでわしづかみにされました。とにかく絵がきれい！　優秀で容姿端麗な主人公とちょっと擦れてる超絶美少女の組み合わせが良いです。脇キャラの男子もいい味出してます。

町田くんは人たらしなんかじゃない。人からとてもよく慕われる人なんだ。
よく町田くんが人たらしと形容されているのを目にしますが「人たらし」は本来あまりよくない意味で使う言葉なので町田くんにはふさわしくないと思いました。

桐山くんはイケメン。目が奥二重？で切れ長なところが好み。顔立ちもだけど立ち振舞いもスマートでイケメン。俺様キャラ男子とは正反対のキャラという印象です。

ギャップのあるメガネ男子が好きなのでそこにヤラれました。真面目なメガネ男子がメガネを取ったら実はメチャ強だったという王道ですがだがそこが良い。

1989年のバブル期の日本が舞台の民俗学もの。
曲者ぞろいの民研の先輩たちの中でも一際変人キャラの安慈がなんだか憎めなくてかわいく見えました。
ストーリーはまだ導入部といった印象で民俗学の面白さを紹介しているような印象でした。
主人公の桑子だけに見えるものがあるのですがそれが何なのかはまだフワッとしてます。これから明かされるのかなあ。

まさにシンデレラストーリーですね。
服も下着もしまわずにそのへんに出しっぱなし、下着はよれよれ、自分に自信が持てなくてすぐに自虐的になっちゃう女子がメイクとお洒落の魔法を借りてどんどんきれいになっていく。
シンデレラの物語と違うのは魔女が女装男子ってとこでしょうか。

男子キャラの方が先に好きだと自覚するのっていいですね。
メイクもお洒落も自分で自分を好きになったり自分に自信を付けるためにするものだとこの作品で学びました。

ドロドロしたストーリーがお好きな方向け。
はじめのうちは面白く読んでいましたが読み進めるうちにしんどくなってきてしまいました。

泰星がそこまで取り合うほど魅力的な男子には見えないのと、憂奈がなぜそこまで夏瑚をおとしいれようとするのか目的がはっきりしないままストーリーが進んでいくので釈然としませんでした。