hi-softさんのレビュー一覧
レビュアー
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観察者
羽生さん、森内さん、佐藤さんを擁した島研主催者だった島さんの本。
内容的に薄いとは言わないが、
雑記帳を集めたような構成で、
話や時代があちこちと飛ぶので少し読みづらい。
どこから本心かはわからないが、
島さん自体の将棋に勝つことへの諦めや、
上記3人に対する圧倒的な畏敬の念が強すぎるようにかんじられた。
森内さんの「覆す力」のような、羽生さんに憧れつつもチャレンジし続ける気持ちが感じられず、応援したくなる感じにはなりにくいかもしれない。
よく現役でこの感覚で書いたなと思われるほど、意図的に距離をおいたような観察者目線で将棋界が語られている。
もう少し、なんに...続きを読む -
苦しい。が、そこがいい
羽生世代の間違いなくトップを争って戦ってきたプロ棋士の半生記。
そのトップ棋士からみても圧倒的な力で棋界に君臨する羽生さん。
その背中を同世代として追い続け、捕まえようと懸命に追いかける半生。
見開き1ページの文中に何度も羽生さんの名前が登場し、羽生さんに憧れて、崇拝しつつも戦い続ける姿がなんだか少し苦しい。
永世名人の資格を羽生さんよりも早く手に入れた実積を持ちながらも、自身を選ばれし者でないと言う森内さんの文章は、なんだか四方八方をなにかに囲まれながら進んできたような不自由さを感じた。
でもそこが、リアルで、なんというか圧倒的にいい。
ビジネス書や自己啓発的な面白さを求...続きを読む -
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表紙のかんじとはちがうかも
全巻読んだ。
本屋の平積みでちょっと気になってたけど、絵的にエログロナーバス漫画かと思って躊躇してたのだけど、その点、割と健全でそんなに暗くなる話じゃなかったのはよかった。
ただ、なんかいつも戦ってるのだけど、その意義というかなんでそんなストーリーにしなくちゃいけないのかよくわかんなかった。とくに中盤から。
戦闘ものやりたいならそーゆー漫画にすればいいのになー、というくらい大筋とあんま関係なく戦ってる感じ。
基本設定は斬新で面白いから、もっとなんか違う展開にできなかったのかなー。。
でもとくに前半は面白いし、一話一話は結構読ませるので、ドラゴンヘッドとか好きなひとにはいいかも! -
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