【感想・ネタバレ】ゆんでめて(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

屏風のぞきが行方不明になり、悲嘆にくれる若だんな。もしあの日、別の道を選んでいたら、こんな未来は訪れなかった? 上方から来た娘への淡い恋心も、妖たちの化け合戦で盛り上がる豪華なお花見も、雨の日に現れた強くて格好良い謎のおなごの存在も、すべて運命のいたずらが導いたことなのか――。一太郎が迷い込む、ちょっと不思議なもう一つの物語。「しゃばけ」シリーズ第9弾。(解説・大森望)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

世界観にハマってます。
〜〜以下マジでネタバレ〜〜



今作は時間がさかのぼり、最後はもし〇〇してたら、の仮の話だというオチ。
ほんと自分でも単純だなと思うんだけど、えっ1年前に戻った!?とびっくりして、最後はこれはなかった話なの!?とまたびっくり。作者の思うつぼ笑

また花の精と出会って初めての豪華なお花見とか仮でなく若だんなに体験させてあげたかったなと思わんでもなかった。
でも屏風のぞきがいなくならなくてよかった〜

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回のお話は新しいトリックが使われていてとても斬新でしたね。しかしながらそうだったのか!なんと!といったようなどんでん返し系ではなくて、あくまでこのシリーズの作風を壊さない素敵なしかけでした。

私ももしかして弓手と馬手に別れてたかもしれないそんな風に思えました。

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2022年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

弓手(ゆんで=左)馬手(めて=右)
という題名。若だんなが4年前右に行ったばかりにいろんなことが起こる第9作。
最初、お話の展開がわからず、2度繰り返して読みました。
結局、何事も起こらなかったことになったらしく
火事でいなくなった屏風のぞきも次回作ではちゃんといます(笑)
ちょっと理解しにくいストーリー展開だったし
せっかくの素敵なキャラ(今で言うなら宝塚の男役のような)の
禰々子さんとも会ったことを忘れてしまうのですが
一つ一つのお話は面白かったです。
やはり、9作目ともなるといろんなことが起こりますね〜
これからも楽しみです。

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2020年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

しゃばけシリーズ 第9弾

「ゆんで」は「弓手」・・・左手
「めて」は「馬手」・・・右手

左手の方向に行くはずが、右手に進んでしまった為に未来が変わってしまい、変わった未来のお話。

<ゆんでめて>
四年後のお話。
付喪神の屏風のぞきがいなくなり、若旦那が探すお話。
私も屏風のぞきが大好きなので、えっ!これからのお話に屏風のぞきが登場しなくなるの!?と焦りました。

<こいやこい>
三年後。
七之助さんの上方からやってくる許嫁‘千里‘が誰かを5人のうちから当てるお話。
偽千里の一人 かなめさん を若旦那が気に入ったようで・・・これも心配でした。

<花のしたにて合戦したる>
二年後。
飛鳥山に大勢でお花見に行く話。
今これから丁度お花見シーズンなので、もしかしたら大勢のお花見客(特に宴会を派手に開いている人たち)の中には妖たちがいるかも!とわくわくしました。

<雨の日の客>
一年後のお話。

<始まりの日>
現在。

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2016年03月22日

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ネタバレ

会う筈であった誰かと、二度と会えぬような。
返答は、もう聞けぬ気がした。

パラレルワールドに迷い込むような巻。
もしもあのとき、ああしていたらと後悔をすることは誰にでもあるんじゃないかと思う。
失うのは一瞬でも、後悔や喪失感は簡単に消えてはくれない。
こいやこい、花の下にて合戦したると内容としては楽しいがふとどこかに迷い込んだような心細さが常にあり落ち着かない気持ちになる。
これから別の世界で会った誰かと巡り会うのかはまだ分からないけれど、解説を読む限りありそうかな。
なんとなく佐助の出番が多いのは嬉しかった。

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2025年07月20日

ネタバレ 購入済み

切ない読後感

今回、個人的には読みづらく感じてしまった。
なぜ花見の席にいなくなったはずの屏風のぞきが…?とか。
あとがきで解説されていた通り、この巻は敢えていつもと違う時系列で書かれていたからだと思います。
それと初っ端から屏風のぞきが消えてしまうという暗い雰囲気で始まり
いつもよりしゃばけシリーズのほのぼの感は無いように感じました。
最後の話まで読んでなるほど〜という感じにはなりましたが、
禰々子河童はもう登場しないのかな。。結構魅力的なキャラクターだったのに。
どちらの道を選んでも得られるものもあれば失うものもあるよ、という感じでしょうか。

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2022年10月05日

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ネタバレ

しゃばけシリーズ第9弾。
あの日、あの時、こうしていれば…という後悔は誰にでもあるもの。二手に別れているあの道をあの時もう一方に行っていたら…と後悔し続ける若だんな。読みつつ、物語の時系列がバラバラで読みにくいなぁと思ったけど、ラストで納得。選ばなかったもう一方の人生をどういう訳かやり直すことができた若だんなが羨ましい。

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2017年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あの道を行かなければ。

なんと凝った構造。最初、いきなり時間が飛ぶし、屏風のぞきはいなくなるし、びっくりしたが、最後まで読んで腑に落ちて、ああ、とため息。まさか「しゃばけ」シリーズで、SFが来るとは。

「こいやこい」七之助がお嫁さんをもらう。けれどそれには、久しぶりに会う幼馴染の彼女を当てなくてはいけなくて。若だんなの恋も、実は並行世界の話だとわかれば、更に切ない。

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2016年09月09日

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