あらすじ
兄弟子・白眉の企みに摩緒が追い詰められる
摩緒と敵対する兄弟子・白眉。
彼は陰陽術では御しきれない
蠱毒・猫鬼を使役したい。
そこで、摩緒に助けられた
少年を懐柔し、
ある作戦を実行するーー!
感情タグBEST3
どの巻も危機迫るものがありましたが、8巻もすごい迫力です。
まおとなのかはもちろん、主要人物一人一人の個性に深みが増してきて、読んでいて引き込まれます。
まおがなのかを洋食に誘うシーンは新鮮だったし、敵との闘いの間合いに、ちゃんと笑いもある。百火、よい。音弥君も、皆よい。
大正の風情もよいです。そして夏野がかっこいい。
大好きな作品です。
今まで高橋留美子先生の作品は明るかったり、敵がはっきりしていて話の筋がわかりやすかったのですが、この作品では主人公自身も罪を侵しているかもしれない、ヒロインの菜花も魔物に変化してしまうかもしれないという登場人物の不安定さが話の先行きを仄暗く感じさせます。
Posted by ブクログ
乙弥くんが摩緒のことを「感情が読みにくいかただ」と称していたけど、いや君もじゃんと思わずツッコミを入れてしまった。
しかし、まさか摩緒が菜花のご機嫌取りをするとは思わなかった。
摩緒本人も楽しかったみたいだけど……顔に、出ない!
今回の主人公は前作に増して感情読み辛いね。
乙弥くんの言う通り。
過去の謎に関する情報は今回も小出し。
そしてまた増える謎。
分かることが増えても、同時にまた新たな謎が出てくるから、未だに全容が見えない。
そもそもラスボスになるのは誰なんだろう。
少なくとも今回摩緒に苦戦を強いることになる白眉ではないと個人的には思っているけど。
彼だとせいぜい中ボスだ。
そんな白眉側につく新たなキャラも登場、というより誕生。
あやかしの力を使うことに何のためらいもない辺り、相手にしにくいキャラである。
ためらいがないから、今後強くなることが目に見えている。
厄介なことになりそうだ。
摩緒の表情と同様に読めないのが、個人的に推したい夏野さまの思惑、お立場。
今回もちらちら登場するが、やはり読めない。
摩緒たちの味方側だと思いたいが、完全にそうとも言えない状態。
次巻はそんな彼女の掘り下げ回になりそうなので、今から楽しみなのである。
それにしても、今回摩緒は触診として菜花に触れることになるのだが、それのやり取りが面白かった。
すっかりギャグネタ要員の百火さまである。
あ、最初からか。