【感想・ネタバレ】アルキメデスの大戦(24)のレビュー

あらすじ

櫂、まさかの艦隊勤務! 新天地は連合艦隊旗艦「長門」。

帝大同期の旧友・前田によって藪本の拷問から救出された櫂は、病院に搬送され入院することに。その後、海軍上層部では、櫂の処分を決める話し合いが行われる。吉田と嶋田は退院後数週間の謹慎処分を妥当とするが、「大和」売却を阻止すべく、櫂を日米和平協定締結の実務作業から遠ざけたい山本がこれに反対。より厳しい処分である艦隊勤務を要求する。

新たな地で、櫂がクセモノたちに翻弄される第24巻!!

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1933年の日本海軍を舞台にしているのに、主人公のファーストミッションは「超巨大戦艦建造費用の見積もりの調査」というもの。読み始めたときは正直、「え、地味すぎないか?」と思いました。建造費用がどうこうって裏方のさらに裏方の話じゃないですか、と。

しかし、読み進めていくと、自分の浅はかさを思い知らされます。まず、主人公・櫂直がかっこよすぎる。東京帝大中退の数学の天才で、英語・仏語・独語もペラペラ、しかもイケメンで女性にもモテるんです。
戦艦に関する知識はゼロという状態で、海軍省経理局という超絶アウェイにいきなり放り込まれて、数学の才能一本で真実を解き明かしていく――そんな下剋上ファンタジスタぶりを見せつけられるだけでも痛快で面白いのに、国防や戦争が抱える矛盾、上層部の軍人たちの曲者ぶりなど、読者を唸らせる要素がたっぷり盛り込まれています。
さすが、庵野秀明氏、かわぐちかいじ氏、秋本治氏が帯に推薦コメントを書いているだけあります……! このお三方の並び、信頼感しかないですよね。

正義感が強く平和を愛する櫂が、新型戦闘機を開発するなど、図らずも戦争の要となる技術戦略畑に深く関わるようになっていく様が、物語の面白さであると同時に、戦争に向けて動き始めた世界からは誰も逃れられない……という恐ろしさを物語っているようでもあります。『ドラゴン桜』(講談社)や『インベスターZ』(コルク)を世に送り出した三田紀房先生ならではの、“面白くて考えさせられる”作品です!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・231
お付きの田中中尉とお別れ。
・233
黒沼大佐との出会い。たぶん、黒島亀人がモデル。
・234-235
櫂がハッタリというか開戦回避の案が開戦動機に転化。
・236
櫂が部下に接待禁止令。
・237
連合艦隊の主計。これで全員なら業務量的に無理?バックヤードがある設定?
・238
櫂の大和が史実の大和(呉)に置き換わる?

0
2021年11月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

連合艦隊へ赴任。
主計本来の仕事で、現場とぶつかり合う。部下の反発にどう向き合うのか。
一方、真珠湾攻撃の作戦が練り上げられていることを知る。

0
2021年06月27日

シリーズ作品レビュー

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