【感想・ネタバレ】アルキメデスの大戦(18)のレビュー

あらすじ

櫂が上海の物資集積所を爆撃した作戦を応用し、ドイツが周辺国を相次いで爆撃。そしてポーランドに侵攻し、第二次世界大戦の口火が切られる。海軍上層部は関係強化のため日独伊三国同盟の締結を提案するが、櫂はドイツとの接近こそが日米開戦の引き金だとし、反ヒトラーを訴える。さらに櫂は、関係が悪化する米国と和平交渉を実現すべく、ある大胆な作戦を実行する!

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1933年の日本海軍を舞台にしているのに、主人公のファーストミッションは「超巨大戦艦建造費用の見積もりの調査」というもの。読み始めたときは正直、「え、地味すぎないか?」と思いました。建造費用がどうこうって裏方のさらに裏方の話じゃないですか、と。

しかし、読み進めていくと、自分の浅はかさを思い知らされます。まず、主人公・櫂直がかっこよすぎる。東京帝大中退の数学の天才で、英語・仏語・独語もペラペラ、しかもイケメンで女性にもモテるんです。
戦艦に関する知識はゼロという状態で、海軍省経理局という超絶アウェイにいきなり放り込まれて、数学の才能一本で真実を解き明かしていく――そんな下剋上ファンタジスタぶりを見せつけられるだけでも痛快で面白いのに、国防や戦争が抱える矛盾、上層部の軍人たちの曲者ぶりなど、読者を唸らせる要素がたっぷり盛り込まれています。
さすが、庵野秀明氏、かわぐちかいじ氏、秋本治氏が帯に推薦コメントを書いているだけあります……! このお三方の並び、信頼感しかないですよね。

正義感が強く平和を愛する櫂が、新型戦闘機を開発するなど、図らずも戦争の要となる技術戦略畑に深く関わるようになっていく様が、物語の面白さであると同時に、戦争に向けて動き始めた世界からは誰も逃れられない……という恐ろしさを物語っているようでもあります。『ドラゴン桜』(講談社)や『インベスターZ』(コルク)を世に送り出した三田紀房先生ならではの、“面白くて考えさせられる”作品です!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・176 怖いのは牟田口みたいなのが、昇進してしまうということ。
・177 精神力は大切と思うのですが、無能な上司の逃げ口上にされがち。

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2020年04月02日

購入済み

最高叡智が戦後の日本を立て直す

第二次世界大戦時の日本を、海軍に入庁した主人公櫂(カイ)が数学の力を使い日本を良い方向へと導こうとするストーリー。
実際の史実に沿った展開で歴史上人物などが登場し、戦前・戦後の日本がどういった状況で戦争を開戦したのか、何故貧困だったのかが分かるほか、数字を使って理詰めで解決していく姿にスカッとする
一度見たら目を離せず、読み終わったらもう一度すぐ読み直したくなる本書は幅広い年代にオススメです。

0
2019年11月20日

シリーズ作品レビュー

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