【感想・ネタバレ】アルキメデスの大戦(19)のレビュー

あらすじ

櫂VSアメリカ。ここで日本の未来が決まる! 運命の「日米和平協議」編!!
席次変更のため一時中断という波乱の幕開けとなった日米和平協議。その後の交渉で、アメリカは一転し強気な姿勢を見せる。その背景には、和平よりも戦争を望むルーズベルト大統領の思惑があった。これに対し、日本側は東條英機の意向を受けた牟田口が暴走。国務長官ハルを激怒させ、交渉打ち切りを宣告されてしまう‥。
クセモノぞろいの日米和平協議。日米両国を合意に向かわせる「画期的アイデア」を探して、櫂が悩みぬく第19巻!!

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1933年の日本海軍を舞台にしているのに、主人公のファーストミッションは「超巨大戦艦建造費用の見積もりの調査」というもの。読み始めたときは正直、「え、地味すぎないか?」と思いました。建造費用がどうこうって裏方のさらに裏方の話じゃないですか、と。

しかし、読み進めていくと、自分の浅はかさを思い知らされます。まず、主人公・櫂直がかっこよすぎる。東京帝大中退の数学の天才で、英語・仏語・独語もペラペラ、しかもイケメンで女性にもモテるんです。
戦艦に関する知識はゼロという状態で、海軍省経理局という超絶アウェイにいきなり放り込まれて、数学の才能一本で真実を解き明かしていく――そんな下剋上ファンタジスタぶりを見せつけられるだけでも痛快で面白いのに、国防や戦争が抱える矛盾、上層部の軍人たちの曲者ぶりなど、読者を唸らせる要素がたっぷり盛り込まれています。
さすが、庵野秀明氏、かわぐちかいじ氏、秋本治氏が帯に推薦コメントを書いているだけあります……! このお三方の並び、信頼感しかないですよね。

正義感が強く平和を愛する櫂が、新型戦闘機を開発するなど、図らずも戦争の要となる技術戦略畑に深く関わるようになっていく様が、物語の面白さであると同時に、戦争に向けて動き始めた世界からは誰も逃れられない……という恐ろしさを物語っているようでもあります。『ドラゴン桜』(講談社)や『インベスターZ』(コルク)を世に送り出した三田紀房先生ならではの、“面白くて考えさせられる”作品です!

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hhk

購入済み

佳境にはぃつて来る

だんだん面白くなってきつつある。が発行間隔がありすぎるのでなんとか短縮できないものか

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2020年02月13日

シリーズ作品レビュー

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