【感想・ネタバレ】アルキメデスの大戦(3)のレビュー

あらすじ

海軍省の会議室で始まった新型戦艦計画決定会議。戦艦「大和」の真の建造費を導き出した櫂直(かい・ただし)は、対立陣営である大艦巨砲主義派の不正を糾弾。それを皮切りに両陣営はヒートアップ、罵詈雑言が飛び交う事態に。さらに櫂の主張に平山(ひらやま)造船中将が徹底抗戦!! 戦艦「大和」採用か否か。二人の一騎打ちの末に待つ結末は――!?

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1933年の日本海軍を舞台にしているのに、主人公のファーストミッションは「超巨大戦艦建造費用の見積もりの調査」というもの。読み始めたときは正直、「え、地味すぎないか?」と思いました。建造費用がどうこうって裏方のさらに裏方の話じゃないですか、と。

しかし、読み進めていくと、自分の浅はかさを思い知らされます。まず、主人公・櫂直がかっこよすぎる。東京帝大中退の数学の天才で、英語・仏語・独語もペラペラ、しかもイケメンで女性にもモテるんです。
戦艦に関する知識はゼロという状態で、海軍省経理局という超絶アウェイにいきなり放り込まれて、数学の才能一本で真実を解き明かしていく――そんな下剋上ファンタジスタぶりを見せつけられるだけでも痛快で面白いのに、国防や戦争が抱える矛盾、上層部の軍人たちの曲者ぶりなど、読者を唸らせる要素がたっぷり盛り込まれています。
さすが、庵野秀明氏、かわぐちかいじ氏、秋本治氏が帯に推薦コメントを書いているだけあります……! このお三方の並び、信頼感しかないですよね。

正義感が強く平和を愛する櫂が、新型戦闘機を開発するなど、図らずも戦争の要となる技術戦略畑に深く関わるようになっていく様が、物語の面白さであると同時に、戦争に向けて動き始めた世界からは誰も逃れられない……という恐ろしさを物語っているようでもあります。『ドラゴン桜』(講談社)や『インベスターZ』(コルク)を世に送り出した三田紀房先生ならではの、“面白くて考えさせられる”作品です!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

#20 列車の窓閉めによる機密保持は大和のときにあったかと。
#21 巨大建造物といったら、万里の長城でしょ?
#22 「友鶴事件」の無い世界?平山の引き際が不気味。
#25 「峰鶴」にしたのね。
#27 平山の引き際の良さは、櫂の大鑑建造阻止からの引き際の良さというか、航空機へのシフトと対なのね。当時の計算能力じゃ、復原力の解析は無理があったので、藤岡はかわいそうなのでした。

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2019年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初のクライマックス。戦艦の建造を阻止。
映画はここまでだった。
暫くは平穏だったのか、櫂も芸者のもとに入り浸る生活を過ごすが、駆逐艦の遭難で再び危機到来。次は航空機?

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2020年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1-4巻共通
関数のくだりはいいが数学者=計算が得意というのはミスリードと思う
ただただただ、抱いた女性の体を巻き尺でって、冷めた

0
2019年08月11日

シリーズ作品レビュー

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