【感想・ネタバレ】昭和天皇物語 9のレビュー

誰もが知っていて、実は知らない昭和天皇の激動の生涯。
昭和天皇の幼少期からを描き、人格形成の過程も垣間見られる作品。数えで5歳の頃から養育係として仕える足立タカとのやり取りや、初等教育の過程での周囲との立場の異なりへの気持ちの表れなどから、感じることは昭和天皇も庶民と変わらぬ人であるということ。
あの時代に何を思い、どう行動したのか。大元帥陛下であり大天皇陛下として、そして象徴として、人間として。
昭和天皇の内面を描きつつ、突き進む時代が描かれている今作は、ただの歴史マンガとしては括れない。
改めて、日本とは何か、日本人とは何かを見つめ直すきっかけになるような内面に響く作品だ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

関東軍の暴走と、それに苦悩する昭和天皇、日本の内閣が描かれている。
国際的見地から見て、日本の将来を真に考える人物をどんどん暗殺していき、自分たちの思い通りにしていこうとする軍部。
あくまで国際的に協力して、情勢を穏やかにしていこうとする昭和天皇や内閣。
その闘いに勝っていく(勝手にどんどん暴走していく軍部→追認するしかない天皇)軍部が、後の大戦を引き起こしていくことになる。
もちろん、天皇自身は戦争を起こしたくなかったにちがいない。その苦悩がよく伝わってくる第9巻であった。

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2021年11月07日

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