あらすじ
重い病に臥せっている皇子アルゼウスの影武者にさせられたカリエ。彼女は帝国の皇位継承者としての教育を受けるべく、カデーレ宮殿に入ることになった。彼女を待っていたのは選帝のライバルとなる、ドミトリアス、イレシオン、ミューカレウスの3人の皇子。特に歳の近いミューカレウスの言動は挑発的で、何かにつけてカリエにからみ、ついには決闘をする羽目になってしまうのだが…。
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Posted by ブクログ
読むと元気を貰えます!カリエの逞しさを私も見習いたい!!攫われる→身代わり→命を狙われる→逃亡の旅へ…と前後編で怒涛の展開(この後に比べたらまだマシだけど…)。否応なく巻き込まれていくカリエですが、何だかんだ言いながらも「そこ」で生き抜こうとしていくのが凄い。普通なら、萎縮して不安定な精神状態になりそうなのに、彼女の場合、憤慨したり文句を言ったりはするけれど、決して後ろ向きにはならないのです。十二国記の陽子も、あの状況下を乗り切れたという意味では同じく精神的に強い人だと思いますが、図太さでいえばカリエが数段上だと思います(陽子は結構悩むもんね)。シリーズの第1、2作目ということで、登場人物たっぷり&伏線がっつり。久しぶりに再読したので、最初の頃ってこうだったのねー、と感慨深いものがありましたね。エディアルドがいっぱい出てるし、ツンデレっぷりも楽しめたので満足満足。そして何より、ドーン兄上!!格好いいよう、大好きだ!今後の展開を知っているだけに切なくなったりもしましたがね…。実は、まだ最終章の【喪の女王】を読んでないのでドーン兄上がどうなるのか不安。早く読まなくては。