あらすじ
大陸の強国、金椛国。
皇帝の代替わりに際し、一族郎党殉死という悲劇となった名門・星家の御曹司、遊圭は、
町娘の明々の救いにより、女と偽り後宮で女官として務めることに。
家事働きは全くできず、「使えない」という烙印を押された遊圭だったが、叩き込まれた教養と、生来の虚弱体質のため身についた薬膳の知識によって、
次第に後宮で必要とされる存在に。
美貌の宦官・玄月に正体を疑われつつも、「使える」存在になったことで命拾いした遊圭。
今度は皇太后の娘で引きこもりのぽっちゃり姫・麗華の心身の健康のため、公主の部屋付きを命じられることに。
そして後宮に渦巻く女達の野心と怨念が生む陰謀に巻き込まれて……。
大人の男になるまでに、遊圭は果たして後宮を出られるか?
知識と機転で切り抜けろ! 中華後宮ファンタジー第2弾!
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Posted by ブクログ
玄月に正体を知られた遊圭は、皇太后の疑惑を探るために初の女性医師見習いとなって引きこもり公主の宮へ潜入する。
性別を偽って潜伏しているためか思春期のせいか、遊圭がちょっと生意気になっている。
病弱なためあまり表に出てなかったが、生来の性格は負けず嫌いで激情型なのではないだろうか。
なので余計なことをしでかして危なっかしいことこの上ないが、根がまっすぐなので周りの人間が助けるのだろう。
政争に巻き込まれるが、あくまでも遊圭は第三者で蚊帳の外というのもいい。
彼を手玉に取っているような玄月もまだ二十歳にもなっていないというのが末恐ろしい。
後宮の片隅でやり過ごすはずの遊圭がどんどん帝に近づいていってしまう。
果たして本来の姿に戻れるのか、ということで次巻へ。
Posted by ブクログ
暗殺を指示していたものを見つけるためにこ公主のお世話をしつつ探ることに。
麗華の母に認められたい気持ちに悲しくなりました。
いつかはいつかはと思っていたけど結局。
し改心してほしいけど難しいかな。
Posted by ブクログ
中華ファンタジーとしては後宮内だけに留まるので、ちょっとスケール感が物足りないかもしれませんが、お仕事もの的なものとして読むと、結構面白いかも。
琅琊榜好きな人は割と好きかも。
宦官とか後宮のドロドロが。
麗華公主がもっと幸せになったらよかったなぁ。
Posted by ブクログ
後宮の陰謀を探るため、まずは公主の麗華の部屋付きとなった遊圭と明々。引きこもりで不健康ぽっちゃりの麗華を見てため息をつく二人でしたが、徐々に麗華の心を開いていきます。
母親(皇太后)の愛を得られなかった麗華も、権力欲しさの愛を注がれる若き皇帝の陽元も幸せとは言えませんよね…。
外戚に権力をもたせたら腐敗する云々で皇后の一族を殉死させるのに、別の一族が権力を持つなら意味がないんじゃないかと思ってしまいました。遊圭もやりきれないですよね。
声変わりが始まり、いつまで女装がばれないかハラハラする遊圭。星家の遊圭として生きられる未来がくるのかしら。次巻を楽しみに読みたいと思います。
Posted by ブクログ
金椛国シリーズ第2作目
麗華公主の宮でお仕えすることになった明々と遊々
引きこもりで健康を害し、わがまま放題という公主の健康管理をするために苦心する
Posted by ブクログ
前作に続き、本の厚みに対して内容が濃い…
麗華公主、良い子じゃないの。好きだなぁと思ったけどもう登場しないのかな?
どんどんと後宮の中心に近づいてしまって抜け出せなくなるし、どんどん体は男の子になっていくし、今後どうなるのか次作も楽しみです。