【感想・ネタバレ】後宮に星は宿る 金椛国春秋のレビュー

あらすじ

大陸の強国、金椛(ジンファ)帝国。貴族である星家の公子、遊圭は、ひとり闇夜を逃げ惑っていた。皇帝が崩御し、叔母が皇后に選ばれ……。「天皇に外戚なし」の法のもとに、星家は一族すべて殉死を命じられたのだ。一家の療母(薬師)、胡娘(コジョウ)の助けにより、一人逃げ延びた遊圭は、町娘の明々に出会う。明々はかつて遊圭に救ってもらったことを恩に感じており、遊圭を匿ってくれた。その矢先、明々の後宮への出仕が決まる。再びの絶望的状況に、明々はからりと言う。「あんたも、一緒に来るといいのよ」――かくして、小柄で女子にも見える体躯を生かし、少年・遊圭は後宮へ出仕することに。しかし美貌の宦官・玄月に正体を疑われ……。つぎつぎと襲いかかる試練に、対抗できるのは己の知恵と仲間だけ。理不尽すぎる世の中で、少年は生き抜くことができるのか。傑作中華風ファンタジー!

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Posted by ブクログ

面白くて一気読みしました。
主人公の遊圭が知識と知恵と行動力で人を助ける姿が良いです。
また、遊圭と幻月とのヒリヒリしたやり取りも好きです。
ファンタジー好きにオススメの作品です。

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2025年05月17日

Posted by ブクログ

面白かった!
帯に「中華ファンタジー」と書いてあるが、ファンタジーというより、ジンファという架空の王朝を舞台にしたお話で、思っていたファンタジーではない。フィクションという感じ。
ファンタジー苦手な人も読めると思う。

中国の後宮用語が読み慣れなくて難しいけれど、それでも内容は面白い。ハラハラさせられる。
シリーズ物なので続きを読むのも楽しみ。

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2022年05月30日

Posted by ブクログ

ファンタジー小説はあまり読んでこなかったけれど、こちらはすごく面白かった!
中国の秦王朝、漢王朝の時代の文化を元に作られた舞台。
フィクションではあるものの、当時の中国の文化や王朝の慣習、雰囲気が想像できて面白い。
当時のファッションや今では馴染みのない語彙がかなり登場するので、密かに勉強になってる。笑
遊圭を取り巻く胡娘や明々、玄月とのやりとりや駆け引きも繊細でハラハラする。
薬草や医薬に関する描写も興味深い。

11巻まであるみたいなので、続きも読みたい。
unlimitedにならないかなぁ…。

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2022年03月24日

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古い時代の中国を思わせる架空の国が舞台の傑作シリーズ、1作目。
女官として後宮に入り込んだ少年の運命は。

大陸の強国、金椛(ジンファ)帝国。
名門である星家の末っ子・遊圭は、ひとり生き残った…
叔母が新たな皇后に選ばれたため、「皇帝に外戚なし」という法のもとに、一族全員の命が突然奪われてしまったのです。

療母(薬師)の胡娘(コジョウ)に助けられ、からくも逃げ延びた遊圭は、町娘の明々に出会います。
匿ってくれた明々が後宮へ出仕することになり、遊圭も女童の遊々としてついて行くことに。
病弱で世間知らず、追われる身の遊圭は、とうてい一人では生きていけない。
小柄で少女にも見える美形なので、当分は大丈夫そうだったが、いつまで続けられるか?

育ちから教養があり、まっすぐな気性の遊圭は、生き延びるためにも知恵を働かせ、ひっそり隠れている予定がしだいに目立ち始めます。
美貌の宦官・玄月に正体を疑われながら、さらなる試練に立ち向かっていくのでした。

設定がほかの大抵のシリーズよりもしっかりしていて、描写も緻密です。
登場人物は若々しいけれど、軽過ぎはしない。
必死だが自分を見失わない遊圭、素直な明々、優秀だが鬱屈した玄月。
遊圭を育てた頼りになる胡娘や後宮で出会う人たちも、個性がはっきり描き分けられています。
これは面白い!と嬉しくて、一読後すぐに読み返したお気に入りです☆

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2021年09月06日

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ネタバレ

著者初読。後宮ファンタジーで新たに皇后が立てられた場合、皇后の一族は先帝の墓守を命じられる。要するに血族が政治に私利私欲を持ち込まない様に、亡帝の墓に生き埋めにされてしまうという世界。その運命からなんとか逃れた星家の次男坊遊圭は明々の後宮出仕に合わせて生きるために女装し後宮へ潜り込む。皇后の血族が幅を利かせるのは日本では藤原道長などで有名だしある意味でお約束の流れではあるが、それらを排除する発想が悲惨だけど新しい。宦官の陶玄月の思惑も計り知れず先が気になるばかりで早々に続編を購入しないと。

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2024年12月23日

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ネタバレ

中華ファンタジーって名前とか難しいし、皇后だか皇太子だかよく分からんと思っていたし、たぶんちゃんと理解は出来ていないと思うけど、文章が軽くて、登場キャラがどれも魅力的で、なにより遊圭が不憫な境遇なのに可哀想とか同情ではなくて頑張れって思える本。
テンポよく進むからサクサク読める

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2022年07月23日

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ネタバレ

主人公が男性の身体になっていくのをどうごまかしていくのか、皇后であるおばに会えるのか気になって2巻に手を伸ばしました。続きが気になる!

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2021年12月02日

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思っていたよりもプラスアルファがあって面白かったです。
個人的に「女童」の存在が興味深かったです。
浅田次郎を先に読んだので「奴才」をヌーサイと読んで仕方なかったです。

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2021年09月29日

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ネタバレ

叔母が皇后に選ばれたため法により一族全て先帝に殉じることになった中、病弱な遊圭だけが生き延びる。
かくまってくれた明々が宮中に上がることになったため、女装してついていくことに。
学問は得意だが世間知らずで病弱な、だけど成長期にある遊圭がどう生き延びるのか。また、一族の罪により幼い頃に宦官にさせられた玄月との出会いによりどう変わっていくのか。

玄月は遊圭が少女だと思っていた頃は、学問が好きだが存分に学べない姿に己を重ね親しみを感じたのだろう。
もしかしたら高度な話ができる相手に惹かれ恋になったかもしれない。
しかし遊圭の正体を知ると鬱屈した思いを抱えることになる。
宦官になることによって屈辱と苦難を味わい、男としての未来を失った玄月にとって、家族のほとんどを亡くし自らも命の危険はあっても心の健やかさを損なうことなく守られている遊圭には複雑な思いがあるのだろう。
ましてや、玄月には手に入れられない未来を得る可能性が遊圭にはある。
彼らの関係が今後どうなっていくのか、遊圭に未来はあるのか続きが楽しみだ。

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2020年11月15日

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男子の中に女子が〜よりも見た目を装うのが大変そうだなと考えながら読み始めました。
自分の知恵と他人への思いやりで生き延びていこうとする姿が印象的でした。
個人的には玄月が好みだなぁ。

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2020年07月06日

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「後宮小説」を何度も読んだ私は絶対好きなお話。
知恵で生き抜く活路を見出すストーリーは好き。続きが楽しみ。

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2020年02月07日

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中国の後宮設定は多いが、命からがら逃げたおぼっちゃまが主人公っていうのは珍しい。
その設定が故に最初はなかなか読み進められなかったが後半ぐっと入り込めた。

2020.1.1
1

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2020年01月01日

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同じものに対して複数の読みがあったりちょっと混乱はしたけれど、面白い。
はなしは次々読めるので、中華風ファンタジーが好きなひとにはおすすめかも。

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2019年10月05日

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中華風ファンタジー。前々からおすすめされていたシリーズ。金椛国では皇后に選ばれると、その一族が族滅になるという法律のある国。まあ、中華らしいといえばらしいが、皇后を排出した一族は要職につけない法とかでも良さそうなものを、族滅ってなぁ。ともかく、族滅指定の星一族の病弱な息子がうまく逃れて、女官に化けて後宮で活躍するという、ファンタジー。しゃばけの若旦那を彷彿とはさせるが、宦官と女装の少年という所謂王道ながらバランスよくまとまっている。

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2019年08月17日

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ライトノベル的でありがなら重厚な歴史ファンタジーで楽しめました。中国(漢)を彷彿とさせる金椛国で、一族滅亡から難を逃れた病弱な少年星遊圭が後宮に紛れ込み、内部で起こる様々な出来事を解決しながら成長していく物語です。謀略渦巻く伏魔殿で、貴族のボンボンとして育った遊圭が次第に男らしく逞しくなっていく姿が頼もしい。明々や胡人のシーリーンなど、魅力的なキャラクターたちも秀逸です。帯に書かれた設定からもっと耽美な物語を想像していましたが、耽美皆無(笑)。寧ろ『テンペスト(池上永一)』を連想します。

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2019年06月03日

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ファンタジーフェアのオススメで上がっていた本。あらすじを読んで面白そうだなと思い購入。
中華ファンタジーだけに漢字が多く、しかも見慣れない、読み慣れない漢字だらけでちょっと苦戦…でもそれ以外を除けばなかなか先が気になる。
皇后の叔母以外身内を殺されてしまった主人公の
遊圭。女装して後宮に忍び込んでいるものの今後声変わりや成長などして身長が高くなっていくのをどうするのか、どうなるかがとにかく気になる。

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2019年04月10日

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テレビで放送されてそうな内容の中華ファンタジー。
設定は入りやすく、ストーリーは読みやすい。けど、漢字や熟語が多くあったらり、文章の言い回しがわかりにくいところがあって何回か文章を読み返して理解できる部分もあった。
この本を読んだら、続きが読みたくなるような終わり方。1冊完結のようで完結でない。さて、早速続編を読むとしよう。

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2019年03月28日

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中華風ファンタジー。まだまだ序章のよう。これから後宮で何が起こっていくのか楽しみだ。
2018/1/7

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2024年03月25日

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ネタバレ

金椛国では「天子に外戚なし」と皇后の一族は先帝に殉じる法律があり、皇后をだした星家では一族全ての殉死が決まりました。次男の遊圭(ゆうけい)は暗渠に逃げかろうじて生き延びました。遊圭を助けてくれたのは、かつて遊圭が助けた平民の娘、明々(めいめい)。でも明々に後宮の出仕が決まり ―― 。

身体も弱く病弱な遊圭を置いていけないと明々は遊圭に女装させ女童として後宮に連れて行くことにしました。
しかし坊ちゃん育ちの遊圭は下働きの仕事は出来ません。ばれてしまわないかとハラハラしました。
星家で病弱な遊圭の薬師だった胡娘(こじょう)も無事生き延びて、後宮で再会できてよかったです。捕まってしまったかと思っていました。
切れ者の宦官の玄月(げんげつ)には正体がばれてしまったようですが、遊圭と明々にかけられた冤罪を晴らすため玄月の頼み事(面倒事)を引き受けた二人。
次巻が楽しみです。

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2024年08月28日

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ネタバレ

金椛国という架空の国を舞台とした中華風ファンタジー
中華風ファンタジーは一ジャンルとしても割と人気で、キャラクター重視の軽く読める物から、中華風の設定を作りこんだ重厚感あるものまで幅広くあるけれど
こちらは「やや重」くらい
ファンタジーは世界観に入り込むのに時間がかかるので、最近ではあまり手に取らなかったが、こちらは完結していると聞いたので読んでみた。
(新刊の発売までに前巻の状況などを忘れてしまうので…)

名門星家の御曹司遊圭は、伯母が皇后になったことにより、一族全ての殉死の通達を受けた。(天皇に外戚なしという国の法律により)
からくも逃げ出した遊圭だったが、様々な縁が繋がり、以前町で助けた平民の少女明々の「妹」として後宮へ出仕をすることになる
遊圭は消息不明、生死不明の生き残りとして追っ手もいる中
ほとぼりがさめるまで後宮で暮らし、その後抜け出し、自由になる算段をするが…

主人公は病弱で、生い立ちゆえ身に付いた薬の知識を生かして後宮では立ち回ります
男であることはバレてはいけないし、何よりも追っ手から逃げているので、作中は秘密がバレるのではないかとドキドキ
あまりこういうドキドキが好きではないのでちょっとしんどい…
でも面白いです。
後宮篇が3作、その後も続いているようなので
後宮篇をまずは読んでしまってスッキリしたい~

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2024年04月12日

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ネタバレ

似たような後宮ものがある中で、皇后に選ばれたら、一族皆殺しとは他にない設定で面白かった。
後宮に逃げた遊圭、声変わりし始めたよ。まだ一巻なのに。これからどうなるの??

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2023年09月04日

Posted by ブクログ

面白かった。
人は命がかかると仲間でも何でも売るものだね。
私もそうなりそう...
なのに明々みたいなよく出来た人もいる。こういう人になりたい。
ただのほんわかファンタジーじゃなくて、人間味もあって知識もあってよく作り込まれてると思った。
読みながらハラハラドキドキ...
弦月も謎の人やし……遊圭と明々の人間の出来っぷりがすごい。

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2022年12月14日

Posted by ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)

大陸の強国、金椛国。名門・星家の御曹司・遊圭は、一人呆然と立ち尽くしていた。皇帝崩御に伴い、一族全ての殉死が決定。からくも逃げ延びた遊圭だが、追われる身に。窮地を救ってくれたのは、かつて助けた平民の少女・明々。一息ついた矢先、彼女の後宮への出仕が決まる。再びの絶望に、明々は言った。「あんたも、一緒に来るといいのよ」かくして少年・遊圭は女装し後宮へ。頼みは知恵と仲間だけ。傑作中華風ファンタジー!

令和4年12月8日~12日

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2022年12月12日

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一人生き延びた遊圭は女装し後宮に行くことになる。
幼い頃より病弱で部屋にこもりがちだったが故の知識が遊圭を助けていく。

「皇帝に外戚なし」の法律とはいえ、家族親族が殉死せざるを得ないとは皇后となる叔母も辛いだろう。

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2022年02月25日

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星3.5くらい。ドはまりするほどではないけどおもししろく読んだ。見目麗しくキレものの玄月が屈折していて魅力的(笑)まっすぐな主人公より未だにこういうタイプを好んで追ってしまう…願わくば双方にハッピーエンドを!
むかしむかしに読んでいたコバルトを思い出して続きが読みたくなる

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2021年05月10日

Posted by ブクログ

中華ファンタジーが好きなこともあり、サクサク読めた。始めは、少年が女装して後宮に紛れるのは大変だろうし、物語をどうやって展開するの?と先が読めずあまり期待していなかった。しかし、読めば読むほど「そういう展開できたか!」と面白くなってきて、一気に読み進めることができた。

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2022年03月04日

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主人公が弱々くてハラハラ。けど精神的にはちょっとずつ成長している感じ。
体のほうも強くなっていくのかな?
後宮脱出できるのか?
続きを読ばねば!!

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2021年01月05日

Posted by ブクログ

追っ手から逃れるため女装して後宮に入り込む、という設定がちょっと無理がある・・・と思いつつ読んだ。
設定がわりと作り込まれているようで、そこは面白かった。

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2020年08月08日

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異世界宮中もの。
色々と先人の名著はあるのでどうしても比較してしまう。最初の方はなんか地味目だなーと思って読んでたけど、中盤すぎくらいからは世界がはいってきた。派手になったわけでは全然ないけど。続きを読むのが楽しみ。

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2019年05月03日

Posted by ブクログ

あらすじを見て購入してみたけど、展開が思っていたよりのんびりなのと、もう少しキャラが立ってたら面白いのになぁと感じた。
遊圭がどうやって家を再興していくか展開は気になるので、次巻に期待したい。

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2019年02月18日

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