あらすじ
新1年生の仕掛けを回避した綾小路。だが「取れるはずのない満点を綾小路が取った。俺は……手品を見てるみたいだ」数学試験の満点獲得が波紋を広げる。そんな中、試験の結果を受け堀北鈴音が生徒会入りを要望する。来るもの拒まずの南雲はそれを受け入れるものの色々な思惑が絡むようで……。
軽井沢との仲が少しずつ深まるなど、状況が変化を迎える中、全学年で競いあう無人島サバイバル試験の夏休み開催が発表された。戦いはグループ戦で上位3グループに莫大な報酬が与えられる一方、下位グループは退学ペナルティを受ける。前哨戦として上陸前にグループ作りが許可された結果、全クラスを巻き込んだ人材獲得合戦が始まる!
本作は、学園×頭脳戦×実力主義という異色の組み合わせで、まったく新しい学園ドラマを描き出します。物語の舞台は、希望する進学・就職先にほぼ100%応えるという超エリート校・高度育成高等学校。毎月10万円相当のポイントが支給され、校則も自由——まるで理想郷のように見えますが、その裏には“実力至上主義”のシビアなルールが存在していました。頭脳、運動能力、交渉力、あらゆる能力を駆使しなければ生き残れない環境で、学生たちは時に協力し、時に蹴落とし合いながら生き抜いていきます。
特におすすめしたいのは、知略戦が繰り広げられるスリリングな展開と、伏線の巧みな仕込み。登場人物たちが繰り広げる心理戦や策略は、まるで極限状態のゲームのようで、読者の予想を裏切るどんでん返しの連続。さらに、表には出さない主人公の底知れぬ実力が物語に深みを与え、ただの学園ラノベにとどまらない魅力を生み出しています。
知略系のストーリーが好きな方、緻密に張り巡らされた伏線を回収する爽快感を味わいたい方に、間違いなく刺さる作品です。学園ラノベの新境地を切り開いた本作、ぜひ手に取ってみてください!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
無人島編への導入編。
仲間作りで1巻が終わりましたが、とても楽しめました。
ここまでいろいろあった2年生達が次々と出てきて、いろんなグループになったり同盟したりと、ワクワクしてくる展開。
にしても石崎がやけに可愛いやつになっていて笑える。
あと、葛城って退学にでもなってたか、、?と思った矢先に最後に出てきて、次巻以降の活躍に期待です。
綾小路は試練のカードでさらに目立ちまくりか??と思ったら、サラッと手放して拍子抜けでした。そんなに軽井沢といちゃいちゃしたいのか。
1年生ホワイトルーム刺客は、まあ意外ではなかったけど、ここで明かしてくるんだなーという感じ。
なんにせよ、3巻で1.2.3年が全員戦う話でだこまで詰め込まれるのか、、心配ですが、期待して次も読みます!
いよいよ試験開始!
無人島試験に向けてそれぞれが動き出した様子。綾小路はやはり一人で挑むのか、、、。高円寺もここでやっと動き出すか〜と思いましたね。一位取れるのか、いや取ってみてほしいですね〜!
最後の最後で、七瀬、、、、、?!となりましたが、まだ確定ではない様子。ホワイトルーム生は一体誰なのかさらに謎が深まりましたね。
分かってたけども
ホワイトルーム生が誰なのかはめっちゃ分かりやすかったけどもやっぱ来るとだよなぁ!って楽しくなった。それとほんとに恵が愛おしい。最高すぎる。それを邪魔した天沢はダメだわぁ…でも挿絵のドアから覗く姿はゾクッとした、
いいね!
ホワイトルーム生がまさかあの人だったとは!!いやはや、とてもびっくりしました。あの某かみの赤い子がそうだと思っていたのでね。くくく、楽しみになってきましたねこれは。次回も楽しみにしてるぜ!よう実スタンバイ!
利き手
ホワイトルーム生の独白に右手でペンを握っているとあったので一年の利き手に注意して読んでみたら、七瀬は左利きとありました。天沢も左手で文字を書いたので左利き、八神は右手で書いていたので右利き。宝仙は左手に腕時計をしていたので右利きと思われます。Ⅽクラスの椿と宇都宮は、はっきりとはわかりませんでしたが、今のところ挿絵で椿は棒アメや携帯を左手で持っていたので左利きの可能性があります。
これだけではわかりませんがいかにもそれらしい動きをしていた天沢や七瀬が真っ先に外れたのは意外でした。
群雄割拠の前振り‼️
2年生編、快調です。
清隆が前作で片鱗を見せつけた様に、次作で遂に、
本気になるのか?彼が⁉️
くすぶってた、彼も楽しみ。
三年生の新キャラも濃いし。
でも、南雲会長は、あまり大物感は、、、、
そして、遂に、、、、、、
刺客の正体が
でも、少し地味かな。
清隆同様、猫被ってただけなんだろうけど🎵
皆のパフォーマンスには、期待してる。
大したことないのは、視たくない。
Posted by ブクログ
徐々に綾小路が注目されるようになってきたな。無人島サバイバルのルールは複雑だけど、綾小路にはもう展望が見えているのか。
また、高円寺のいきなりの提案にはどのような意図が?相変わらず心の内が見えない。
そして最後の部分から、ホワイトルーム生は七瀬?
Posted by ブクログ
【七瀬翼という人間】
ボクっ娘可愛い。褐色可愛い。名前可愛い。プロローグの思考回路は翼ちゃんの?違う!あれだから!ホワイトハウスの失敗作的な人間が他にもいるんじゃね?説あるから……それが天沢さんって説。
前巻から察しはついていたけれど、悲しいね。これから翼ちゃんをホワイトハウス側の人間として、物語を読まなきゃいけないなんて。全く作者も酷なことをするぜ。普通に今から「この中に1人だけホワイトハウス生がいる!」とかラブコメが始まっても全然受け入れるよ?
【見え隠れする片鱗】
前巻のテスト結果から、清隆が実力を示し始めたことに興奮を隠せない。読者しか知らない姿を、物語の登場人物が同じビジョンを共有し始めたのだから、興奮しないわけが無い。読者とキャラクターから見た綾小路清隆という人物像の差異を改めて認識させられた。数学満点という1点のカオスを中心に、クラスが侵食されて飲み込まれていく。書き方が非常にうまい、今まで焦点があっていたなかったキャラクター(南節也等)にも、動揺が走っているっていう描写をいれることで、その動揺がクラス全体に行き渡っていることを理解しやすくしている。そして、その疑問は「クラスへの貢献、つまりSシステム」というものによって、批判に変容していく。このしこりは違和感として残り続ける。無人島特別試験でこのしこりが消える展開になる気がするが、欲を言えば、まだ疑念渦巻く流れを楽しみたい。
【堀北鈴音という人間】
そして、堀北鈴音はその場の機転で、その批判を活かし、綾小路清隆の才覚を隠すことは戦略であるというバッファまで作ってしまった。今の堀北鈴音は、綾小路清隆が1年前に想像した成長を超えて進化している。清隆の中で彼女がどういう立ち位置なのか想像するだけで、妄想が膨らむ。非常に面白い。堀北鈴音のプライベートの変化についても、是非詳らかに書いて欲しい。相変わらず読書漬けなのかね?てか衣笠先生、この辻褄合わせまで最初からプロットとしてら考えていたの?もう凄すぎて鳥肌がとまらないよ。
【綾小路清隆という人間】
衣笠先生は綾小路清隆の人に対する価値尺度が、異なるということを表現するのがうますぎる。たとえば、p29「茶柱にリソースを割く」。たしかに、「〜ちゃんと勉強をするのに時間を割いた」とか使う時もあるが、綾小路清隆が使った「リソース」にはどこか冷たく、時間以外にも自分の利益になるかどうか、といった意図が読み取れて、言葉のチョイスが素晴らしいと感じる。もちろん今までの彼の行動理念からも、それは考えなくても分かることだが、リソースという言葉の使い方は無機質で凄い。
【綾小路清隆が1年で得たもの】
綾小路清隆が他クラスに繋がりを持ち始めていたのは、ただの偶然?それとも、もしかして1年生編で彼が行ってきたことはここに着地させるため、つまり、自分が片鱗を見せた時のバッファのためだった?前者であろうが、そう結び付けてしまうほど、私が彼に対して疑い深く思考を読み、綾小路清隆という人物モデルを信じていなかったことに驚いた。
【一之瀬帆波という人間】
Dはどちらかというと資本主義、Cクラスは社会主義、Bクラスは国家社会主義、Aはどちらかというと資本主義?1年生編からそうだったけれど、現Cクラスはいつか歯車が噛み合わなくなると思っていた。一之瀬帆波という人間に寄りかかりすぎている。清隆も言ってたが、それは一之瀬がそれを超える包容力を持っていたからだ。これからCクラスがどう転落していき、垢が抜けた一之瀬がどう纏めあげるか楽しみだ。予想では1度Cクラスを叩き壊す出来事が起きて、再修復して強固になって帰ってくるという流れ。それか、一之瀬はCクラスから排斥されて、DかBに拾われるような流れも想像できる。本当に楽しみだ。
【恵と清隆のやりとり】
もう異質すぎる学園モノで忘れがちであるが、やはり恋愛要素はいいものである。むしろ、その要素が少ないからこそ際立つという面もあるが、、、
恵と清隆のスマホでのやり取り、めっちゃい!!!!!!もうさ恵が自室で、ベッドに寝転がって枕に顔填めながら、ずっとスマホ見てる姿が目に浮かぶよね。それでさ、空いてる時間はさ、清隆の部屋に行く時に、『他人に見つかったときの言い訳リスト』を机に向かって考えている姿とか想像すると、めっちゃ妄想が捗る。ご馳走様です。
【無人島特別試験】
全ての歯車が回り出した。月代、南雲、清隆、龍園、坂柳、堀北、天沢、鬼龍院、そして七瀬翼etcもうこんな風にリーダー格を上げるとキリがない。池くんとかの火種だってあるし、もうこれだけの要素をまとめあげるって天才しかできんくない?おそらく何人かの視点は端折られてSS送りにはなると思うけど、楽しみだ。そして、この特別試験について考える、まず前提として、この試験は月代の意向が最大限反映されたものである。そして、綾小路清隆を退学させることが目的。でも、システム的に、退学させることができる可能性が低い。もし清隆が6人で組んだら、100万払ってそのままという可能性もある。つまり特別試験は手段?重要なのは「無人島」という場所と、密かに働いてる特別試験?完全物理的実力行使でくる?色々考えても、どうなのか予想できない!1年前の無人島と絡めてるくる展開とかも面白そう。
【一之瀬帆波と坂柳有栖】
一ノ瀬や坂柳がプライベートでどんなやり取りしてるのかきになるぅぅぅ!まぁやってないだろうけど、個チャで「明日遊ぼー!」ぐらいは言ってそうだよね。めっちゃご馳走様。
【綾小路清隆のSPEC】
全校生徒の名前と能力値、頭にインプットされてるとかどんだけスペック高いCPUだよ。情報が2進数処理でもされてるの?
【南雲早く痛い目みろ】
俺はこの学園を変えるとか言ってたのに、お山のてっぺんに座って、3年を懐柔しただけで、暇とか言ってるの痛すぎる。だが、逆に目立った動きがないのが期待値高めてる。裏では何か画策しているのだろう。まぁ間違いなく無人島特別試験で彼が痛い目みるのは、鬼龍院さんでフラグ立っちゃってるから。乙
【鬼龍院という女】
ぽっと出のキャラなのに、全知全能感醸し出してるこの人誰www
一体何が見えているだ……謎すぎる……
実力至上主義だからこそ許されているよね。他の高校行ってたら、虐められてたよ……しかもとびきり美人……
【椎名ひよりという人間】
もう超可愛い。ひよりちゃんだけで、ラブコメ1本かけるレベチ。CVは花澤香菜さん以外思い浮かばない。イメージとしてはガヴリールドロップアウトのラフィエルみたいな感じ。
【総評】
毎回、衣笠先生のプロットの重厚さには感服させられます。今回は特別試験への下準備回でしたね。次巻への期待値がとても高まります。累計370万部?を超えたぐらいでしたかね?ということは大体それぞれの巻が25万部ほど売れている計算になります。。。ラノベとしてはもう大ヒットですよね。ですが、この面白さがたった25万人としか共有されていないなんて残念です。もっと売れてほしい!本当に面白い!次巻も楽しみです。