あらすじ
8年の歳月を経て、フィレンツェへと帰ってきたアルテ。戦火の爪痕が色濃く残るその街で、彼女は最愛の師・レオの姿を捜し求める。一方その頃、帰る家もなく、わずかな配給で飢えを凌ぐ日々を送っていたレオの体は、すでに限界に達しようとしていた。
「いつか会える」ーーーー。
その言葉を支えにそれぞれの場所で懸命に生き抜いてきたアルテとレオ。ついに、運命の再会が訪れる。
アルテがレオに伝えた"想い"とはーー。感動の本編最終巻!
16世紀初頭のフィレンツェ。この時代、女性が画家になることは前例としてあまりなく、主人公のアルテは画家工房に弟子入りを志願するも、断られ続けてしまいます。このマンガは、そんなアルテが女性画家としてどのように生きていくのかを描いた作品です。そのテーマだけでも十分面白い作品なのですが、この作品、焦点はそれだけではありません。
様々な面白さがあるのですが、その中でも私はアルテが貴族生まれであることに悩むシーン(7巻)が好きです。この作品は、女性であることを理由に仕事を任せてもらえなかったり、あるいは勉強させてもらえなかったりといった逆境をアルテがどう乗り越えていくのかに焦点を当てることが多いのですが、このシーンはそれとは少し異なります。「貴族であった」という自分の過去が人に比べて恵まれているということ。それを本当の意味で自覚したアルテは、今までの困難を否定されたような感覚に陥ります。そこからアルテはどう立ち直っていくのか。今の自分に自信がない、もっと自分を好きになりたい。そんな人におすすめのマンガです。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
最高すぎた。
完結だったんですね…!
ずっと続きか気になって、続刊を楽しみにしていた漫画です。
読むと元気になれるし、何度でも読み返してしまいます。
最後に出てきた土地は、留学の際に訪れた場所だったので教会で絵をしっかり観ておけば良かったと思いました。笑
最高の物語でした。
番外編も心待ちにしております!
駆け足で…
主人公がスペインからフィレンツェに戻る旅に出て…本巻で着いてから、まもなく無事に師匠に出会えて大団円
良かったのではないでしょうか
最後に『もうちっとだけ続くんじゃ』と登場人物たちの列伝を“別立て“で行うことが告知されたは嬉しい誤算
もう少し楽しめそうです(汗