【感想・ネタバレ】花よりも花の如く 14巻のレビュー

あらすじ

遂に葉月と付き合い始めた憲人。そんな矢先、葉月が過去にストーカー行為に悩まされ、最近それが再発し始めたことを知る。真相を探るべく、二人は京都へ行くことに──。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

憲ちゃんらしいと言えばそれまでだけれど
ストーカーに会いに行くのは流石に危険過ぎる。
楽くんが心配するとき、「信用はしてます」と言うのがいい。
先生や家族も心配してくれるのが微笑ましいが
それで一日無駄になるのはいただけないし、
ふたりも自分の家族には説明してから京都へ行ったほうが良かったとは思う。

漫画だから仕方ないけれど
上野さんも七条の母親も、本人が亡くなっているのを言わずに
会いますかとか案内するとかいう言い方をするのが気になった。
息子を亡くして、葉月が生き生きとしている姿を見て
複雑な気持ちになるところまではわかるが
だからといって息子と同じようにストーカー行為を始めるのは
全く理解が出来なかった。
お墓に来てほしいなら謝罪をしつつお知らせという形ですれば
この二人なら普通にお墓参りに来てくれただろうに。
許してあげることができる葉月さんがすごいし、
その後も二人の間で普通に七条の名前を出して会話になるところも
自分にはできないなと思った。
すごいと思うものと良いと思うものが必ずしも同じとは限らない。
すごいけれどもう一度見たいとは思わないし
自分はああいう風に舞いたいとも思わないということは実際あると思う。
憲ちゃんが実際どっちなのかわからないが、
強がりで大したことないと思っているとしたらそれだけ凄かったということだし
それを認めることができるのはすごいのではないかと思った。
すごい人や物を見て自分も頑張ろうと思う時と落ち込んでしまう時
確かにその差はなんなのだろう。
やはり自分のメンタルの問題だろうか。
やる気まんまの時の自分が組んだ予定で忙殺される感じも非常によくわかる。
準備ばかりで一つも形にならない時は本当に焦ってしまう。
自分がどこにいるのかわからないと言うか。

弓の弦が引っかかるので兜の吹き返しの右側を打ち落としたというエピソード、とても興味深い。
恋重荷の天秤棒の話、朸と会う期をかけて、棒がないから
当時のお客である貴族には会う気はないと分かったが
そんな教養のない老人には通じなかったという説、自分は好きだなと思った。
前に葉月さんも言っていたけれど、普通に断っただけという方が腑に落ちる。

0
2023年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ネタバレ有り。

 本作のこの巻のシリーズは1話目を読んだ時にオチが見えたというか……。うん。何となくなんだけど、本当に会うところが見たかった。
 それこそ、ナチュラルのミゲールとファビアンのようになってしまうんじゃ無いかと思うところも在るんだけど、それを超えたところは無いのか な……と。何だろうなぁ……。まぁ現実に考えると、妥当だとは思うんだけど、ちょっといろいろ読んでいてご都合主義だなぁと感じるところが多 かった。
(お母さんの行動のココロの奥底とか、幼なじみの存在感とか)
 あの幼なじみが居れば、彼は…………ああはならなかったのではないか?と。
 また、幼なじみが距離を置いているならば、お母さんとあそこまで仲良く無いのでは?とか。
 とりあえず、彼の存在感があまりにも薄いので、次のシリーズの中で「彼のような」と評されてもいまいちピンとこないなぁと。

 一時期、線が不安定だったけれど、本巻ではだいぶしっかりしてきていて嬉しい限り、線が安定していると読みやすい。

0
2015年06月11日

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