未知の土地と食材でトライ・アンド・エラー!
現代の見習い料理人アスタがある日異世界に飛ばされて……と、物語はタイトルを読んで字の如く。
しかし「現代知識で異世界人を楽々と驚かせる!」とならないのが本作。
全く楽々じゃない。
もちろん現代の料理法を強みにはしますが、成し遂げるまでえらい苦労します(;^_^A
初めて見る食材、道具も調味料も限られ、文化の違いから「人々が何が良しとするのか?」を察するのも一苦労。
普通なら投げ出したくなるようなハードモードですがそこは主人公、超頑張ります!
そしてそれこそが本作の魅力!
分からないながらも努力して、手探りながらも試行錯誤して、苦労を重ねた末に作られる渾身の料理……!
美味しそうと感じるだけでなく主人公の奮戦を応援したくなる所がポイントです!
成功しても課題が残り、でもその課題を解決しようとまた試行錯誤を繰り返す……だからこそ「次は何を作るんだろう?」と期待感が高まるんですねー。
やり甲斐と苦難に満ちた異世界での料理道、ぜひご賞味あれ!
感情タグBEST3
内容はあらすじを読んで貰うとして、それ以外の部分で。
今ファンタジーものでは「異世界~」が溢れに溢れているが、ただ残念なことにいかにもな“だけ”の表現で「だからそこは具体的にどうなってるのよ」と言いたくなる作品が多く、これもそんなものだろうなと思っていたら、予想を超えてしっかりとした世界観を持つ作...続きを読む品でびっくりした。これは本当に嬉しい誤算。
例えるなら「狼と香辛料」の様な、ファンタジーだがその世界の中で地道に生活する人々が感じられる作品。「宿屋の主人」というただのアイコンではなく、ちゃんと「宿屋を生業にしている親父」が出て来る感じか。分かりにくいけど。
かといって設定に凝りすぎず、また作品の舞台となるエリアを広げすぎていないのも功を奏していると思う。
よくある異世界ものとしてスルーされるには惜しい作品。是非読んでみて欲しい。こういうファンタジーを書ける作者が出て来るのは嬉しい。自分の様な、きちんと世界観を作りあげている作品が大好物の人間にはおすすめ。
私はおそらく小説家になろうの作品を、web上で小説を100冊以上、書籍化したのを20冊以上読んでいますが、この作品が一番面白いと思っています。
他のなろう発の作品には見られない完成度の高さがあるので、web小説が苦手な方にもぜひ読んでいただきたいです。
これは良作です。
とりあえず1~4巻まで読んでみました。
異世界で料理を起点に展開されていく内容になっており
食文化の低い民族とのやり取りで
主人公が戦闘ではなく食事で
奮闘する姿はイメージがしやすく
バトルもののように熱くなれるし
共感できる内容となっている。
主人公設定の「半...続きを読む人前」料理人というのがいい感じに話に
緊張感を持たすことができている。
(民族との共闘で狩猟もやって成功して動物うめー・・・
だったならば面白さは半減していたかもしれない。
)
読み手に多少の料理経験があるならばこの小説を一層
楽しむことができるに違いない。
森辺と宿場町という極めて狭い世界で展開する物語なれど、その分しっかりと人間関係や世界観が描き込まれている。
限られた食材、調味料の中でいかに美味しい物を作るかという工夫の見せ方が上手いと思う。
主人公の性格も素直で好感が持てるし、周りの人物も老若男女問わず魅力に溢れている。
イラストレ...続きを読むーターも秀逸で、褐色肌だらけの登場人物をよくぞここまで綺麗に描いたものだと感心してしまった。
素晴らしい作品だと思います。
最初の数ページで面白い展開に!
匿名 2016年08月07日
立ち読みだけでもオススメしたいです。
立ち読み分だけでも数展開あり引き込まれます。あっ!これは面白い小説特有の流れってやつです。
国語の問題文みたいな文章が少ないので読みやすい?と思います。
17歳、高校生のアスタが、料理人の父親が大事にしていた三徳包丁を、命がけでまもった結果、火事場から異世界へやってきてしまう。
ソコは、日本とは全く違う文化で。。。
これは面白い。世界観もしっかりしているし、食材の調達から手入れ、料理、食事まで一通り丁寧に書かれている。今までにない異世界モノです!!!
Posted by ブクログ 2017年07月31日
父親の大事にしている三徳包丁を取り戻すために火事の中に飛び込んだアスタ。
死にかけた瞬間に異世界に移動?しておりそこで助けられた女主人と食べられなくなった老人を助ける料理見習いの話です。
異世界転生ものにはあまり興味はなかったのですが料理ということで読んでみました。
多分、なろうサイトからの小説だ...続きを読むからなのか少々文体に困惑したのものの結構楽しめました。
今回はハンバーグと肉と野菜スープなのかな?食べたくなりました♪
食事に重きを置かない世界でアスタはどのような生き方を見つけて家族を失い傷ついている者同士のアイ=ファともどうなっていくのか楽しみ。
Posted by ブクログ 2015年07月13日
「異世界+料理」のファンタジーがブームなのだろうか。
(本当のお目当てはこちらとは違う「異世界+料理」作品だったのだけれど)ふらり立ち寄った書店にて出合ったのはこちらだった。『居酒屋のぶ』も書棚に並んでいて迷ったのだけれど、世界の広がりはこちらのほうが大きそうだったので。
父親が経営する大衆食堂...続きを読むを小学生のころから手伝っていた明日太。
ケガをしてしまった父親のために、父親が命の次に大事にしている包丁を取り戻さんと火の海へ飛び込んだ明日太。
火だるまになったはずの彼が無傷で意識を回復したのは、異世界のジャングルの中だった。
異世界に飛び込んじゃったものの、神さまの差配で言葉の不自由はなく、若さゆえの素直さで現状を受け入れる明日太だけれど、そこは「食事は命をつなぐためのもので、味などどうでもいい」世界だった。
なかなか面白くて一日で読み終えてしまいました。3巻まで刊行されているのもうなずけます。
さぁ、続きを買わなくちゃ。
最近ネット上で、ジャンル確立出来そうな程多い、同設定。
料理人ハプニングで異世界へ→料理の未発達な国で料理を振る舞いモテモテに。
この設定で描いてる方が多いので、付加価値が物語の明暗を分けてますね(^ ^)
Posted by ブクログ 2022年08月17日
異世界転生もの。相変わらずこういうのが好きなんだよねえ。別に、現実に深い不満があるわけだはないのだが、こういうファンタジーが最も物語らしいわな。料理屋の息子が、巨大イノシシ(ギバ)を狩って生きている異世界に放り込まれるが、アマゾネス美少女が拾ってくれる。そこでだされたギバの料理が超まずいので、何とか...続きを読むしようとするお話。巨大イノシシの解体を詳細に描写しているが、いやはや大変そうだね。美味いハンバーグを作り、そこから物語は広がっていくのだ。