あらすじ
領主・サイクレウスとの話し合いが混迷を極める中、新たに浮上した因縁“赤髭党”とその生き残りであるジーダ。何らかの突破口を探しながらも屋台を続けるアスタたちの下に飛び込んできたのは、森辺の民の格好をした何者かが狼藉を働いているという情報で……。新メニューも続々登場! 大人気異世界料理ファンタジー、大台の第10巻!
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未知の土地と食材でトライ・アンド・エラー!
現代の見習い料理人アスタがある日異世界に飛ばされて……と、物語はタイトルを読んで字の如く。
しかし「現代知識で異世界人を楽々と驚かせる!」とならないのが本作。
全く楽々じゃない。
もちろん現代の料理法を強みにはしますが、成し遂げるまでえらい苦労します(;^_^A
初めて見る食材、道具も調味料も限られ、文化の違いから「人々が何が良しとするのか?」を察するのも一苦労。
普通なら投げ出したくなるようなハードモードですがそこは主人公、超頑張ります!
そしてそれこそが本作の魅力!
分からないながらも努力して、手探りながらも試行錯誤して、苦労を重ねた末に作られる渾身の料理……!
美味しそうと感じるだけでなく主人公の奮戦を応援したくなる所がポイントです!
成功しても課題が残り、でもその課題を解決しようとまた試行錯誤を繰り返す……だからこそ「次は何を作るんだろう?」と期待感が高まるんですねー。
やり甲斐と苦難に満ちた異世界での料理道、ぜひご賞味あれ!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
サイクレウスの悪逆非道の証拠を突き付けるためにカミュア=ヨシュが殺された盗賊団の頭の伴侶を探しに出かけている間のお話。常にサイクレウスの暗雲が垂れ込めていて、実際に襲撃事件や誘拐未遂事件が起こる。ひょっとして、サイクレウスは御しやすいスン家の復権を狙っているのではないかという疑いも出てくる。そういう中でも、アスタは料理の開発に余念がないし、アイ=ファとの絆も強めていく。周りの人間模様も書かれていて、ちゃんと面白いのだ。
盛り上がる新展開
新しい料理、新しい出会い、いろんなことにドキドキする刊です。ここまで読んだらもう止まらないでしょう。次が待ち遠しくなります。