あらすじ
地上に生きる全ての生物の欲望を喰らおうとする悪魔。
止められるのは、ライオスのみ!
世界を救うための戦いの行方は!?
九井諒子描き下ろし漫画、10ページ収録の最終巻。
物語の最後をお見逃しなく!
グルメ in ダンジョン!
チキンが無いならバジリスクを食べればいいじゃない。うん。……え!?
数あるグルメ漫画の中でもかなり異色な本作。目的はダンジョン深部にいる仲間の救出……と真面目なハズなのですが、その道中が実にコミカルです。
「早く助けに行かないと!」
「でもお金なくて食料買えない!」
「じゃあ魔物を食べて節約しよう!」
「……( ゚д゚)!?」
そんな流れで冒険開始。エルフやドワーフと共に剣や魔法で戦い、ダンジョン内の魔物を比喩ではなく文字通り「料理」しつつ進んで行きます。「ただ焼くだけ」などではなく「しっかり調理して美味しく食べる!」という姿勢がブレないのがまた楽しいですね。「食べてみよう!」「食べるの!?」みたいなボケと突っ込みがまた良い味出してて実に美味しい、まさにイチ押しの一品です!
ダンジョンにグルメを求めるのは間違っているだろうか……ダンジョン飯、ああダンジョン飯。
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Posted by ブクログ
いい最終巻だった。
物語に妥当性と一貫性があって読後感がすごくいい。
どこかで見かけた、前半は遺族による妹の弔いで後半から妹を禁忌を犯して蘇らせたため地上に戻れなくなる、という「黄泉帰り」がルーツとしてあるのではという考察がとても腑に落ちた。
お見事!です。
終わってしまいましたね。。。
しかし、当初より絵は完成されていると思っていましたが…翼獅子復活のあの画力には恐れ入りました。
腕折れてないですか?
兎にも角にも、ダンジョンの飯系という、転スラと共に新たなジャンルを切り開いた今作は、名作と今後語られる作品でしょうね。
下のパーティキャラの部分とか…描ききれない部分もあったのかなと思いつつも、本筋を前に進め続けた今作は凄いなと、ただただ思います。
で、とこまでいっても漫画なんですよね、キャラは生きてるけど漫画なんですよね。ホントにそれが素晴らしいなと、
「俺の家族に会いたくない?」「会いたい!」
全然消えない黄金郷の人々とか、殺人ウサギのクリティカルヒット(ウィーザードリィじゃん(笑))ets
勿論最初から王様になると云うラストは描いてないように思いますが、妹が竜に喰われてどうしよう!から始まり、ここに落とし込む、まとめ上げる。
ナウシカ以上かもしれませんね。
作者、編集者の10年。素晴らしい作品をありがとうございました。
今後も折をみて読み返すことになると思います。
欲望を失う恐怖
完結したので一気読みで全部読み返しました!
モンスターを知りたい、モンスターにあこがれる、モンスターを食べたいライオス
家族と仲間と同じ時間を生きたかったマルシル
家族のように仲良くなった王と、その住民を助けたかったシスル
すべての欲望を食べてしまいたい翼獅子
食べられることでダンジョンの魔力から解放されるルール
好きなこと、やりたいこと、その欲を食べられてしまうというのはどんなに恐ろしいことでしょう
欲望を食べる能力があったなら、きっとおいしいのでしょう、私もたべてみたいなぁ・・
ああダンジョン飯・・
ある意味欲望に忠実なイヅツミちゃんはまた成長しながらダンジョンに潜って行くんだろうなぁと思いました
面白かった!
読んでいてとても楽しい、良いマンガでした。
数多くあるダンジョン物で異彩を放つ「魔物を食べつつ」冒険をこなしていく。という物珍しさがあったけど、登場人物のキャラが非常に立っているし巻を進める毎のエピソードでより深みを増していく人間関係もスゴく良かった。
終わってしまうのは寂しいけど変に引き延ばしをされてダレてしまうのではなく、きれいな形で終わるのは本当に良かったと思う。
エルフの隊長を含め、各キャラクターのその後なども描かれているしライアスの戴冠式?で出てくるシーンは本当に感慨深く、カッコ良かったです。
ハマる
アニメからこの漫画を知りましたが、キャラクターだけでは無く魔物や人種まで全て設定が詰まっており、何度読み返しても楽しめるくらい魅力のある漫画です。
どのキャラクターも癖がありますが、特に主人公のライオスは魔物が大好きと他の人には無い癖を持っており、それが世界救出に繋がったと思うと笑いが止まらなかったです。
また魔物を使った料理を食べているライオス達に羨ましさを感じるくらい美味しそうでした。これからも何度も読みたいと思います。
素敵な作品を拝見できとても嬉しく思います。
匿名
本当に面白かった
面白すぎて徹夜で一気読みして翌日の仕事に支障をきたしました。ハッピーエンドでよかった!あとコカトリスをボコボコにする開眼ファリンさんがとてもかわいいです。
Posted by ブクログ
なんやかんや丸く収まりハッピーエンドで終わったので良かったです。本作に出会ったのは学生の時にネットで見た1巻の広告でしたので、長い付き合いになったなあと感慨深い気持ちになりました。
ライオスの一番の願いがやっぱりあれで笑いました。ガイドブック等も出るみたいですので楽しみに待ちたいと思います。
Posted by ブクログ
長期連載。発売日を毎回楽しみにしていた。
大団円を迎えたのを目にすることができて幸せ。(長期連載は終わりを見れないこともあるので・・)
今回、最終巻の発売を機に1巻から通読したが、初期に登場のキャラ、細かな設定などの復習ができた上で読んだので満喫できた。大満足。
匿名
完結してしまった
完結巻。凄く好きだった漫画がまたひとつ完結してしまった。嬉しいような寂しいような…。迷宮から脱出する時のハイスピードな思い出遡及にちょっと感動してしまった。ダンジョンなくなっちゃうんだなあ。奇妙な形をしていた海岸沿いの秘密もわかり、色々すっきり。オマケ続編とかあると嬉しいなあ。
九井先生らしい大団円の最終巻
最後の大団円の迎え方は、短編集のときの九井先生を思い出させる、スケールは大きいのにホワッと和ませられる雰囲気で、漫画の良さってこういうのだよなあと思わせてくれた最終巻でした。
中世の宗教画風のイラストで伝えられる王様になって以降のライオスについてだとか、それでも伝わってくるマルシルやカブルーやファリンのキャラクターとか見ていると、本当にこの人センスの塊だなあって素直に思います。
ファリンとのダンジョン探索も最後に少しやってくれたし、チルの家族紹介についても回収してくれたし、いたれりつくせりでしたね。
マルシルの「自分の髪をまとめたくなくなった」というのは、一体どんな欲望の消失についての描写なのかというのは、私にはよく分からなかったです。
これについても、これからどんどん考察大好きな人達が色々解説してくれそうですが、出来れば九井先生自体のスピンオフで解説されるのを見たいなあとか。
あと、アニメ化もされているしアンソロジーとかも楽しみですね。
モンスターを書くのが上手い人、可愛い女の子を書くのが上手い人、亜人を主人公にした漫画を自分でも書いている人、料理についての知識が広い人、色んな方向からこの作品を拡げてくれると楽しいなあと思うのですが。
九井先生自体のアイデアとデザインとイラストが凄いので、ハードルは結構高いかも知れないですが…是非よろしくお願いします。
Posted by ブクログ
九井諒子先生のお話は、どんなにシリアスなシーンにもクスッと笑える一コマを用意してくれるので、辛いシーンも耐えられます!
生きる糧となる食事の有り難さ、そして皆が「食事が好きだ!」と思える素敵なお話でした。
一冊一冊のボリュームが凄いのにも関わらず、あっという間に駆け抜けてました。
物語の最後は必ず笑顔で終わりたいと思う方にお勧めの作品です。
Posted by ブクログ
第九十五話…ファリゴンのミートパイ
ファリゴンの血のソーセージ
ファリゴンの煮込み
第九十六話…ファリゴンのグラタン
最終話…ファリゴンのクリーム煮
卵とにんじんのどろどろ
凄まじいまでの傑作っ…!
異常なまでの緻密な世界構築。
端役から主要人物、ヴィランに至るまでの登場人物の圧倒的な存在感。
それらを凄まじいまでの画力で描き込んだ稀有の作品だと思います。
13巻のライオスが○○を喰らうシーンは特に圧巻。
エロスとタナトスその間に橋渡しの様に存在する「食べる」という行為を
一枚の画で表現してみせた久井諒子先生の力量にはホントに
恐れ入る他ありません。
絵画の「我が子を喰らうサトゥルヌス」を見た時以来の衝撃を受けました。
トールキンとゴヤを合わせてさらにベア・グリルスをプラスした才能が
久井諒子先生という漫画家なんだと思いました。