あらすじ
天才研究者が創った新薬・JS1。これまでの治験において圧倒的な成果を示した。それにもかかわらず、いまだに治験が終わらない。何故だ?病理も臨床も製薬会社も皆、その理由を求めて走る!岸にも見えない障壁を崩すため、岸と間瀬が再び手を組むことに!「JS1治験フェーズ3編」決着まで完全収録!
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Posted by ブクログ
珠玉の出来。医療ヒューマンドラマの最高到達点のひとつをみた。JS1関連のエピソードだけで前後編の映画がつくれる。
いつか私も保身に走る矮小な存在に成り果ててしまうのでしょうか。いや、もしや、すでに…。
匿名
星
JS1の治験が終われなかったのは、一人の医者のくだらない、クズでゴミの様なプライドや保身のせいだった。社会的に完全に葬りさられて欲しい。開星君、効いてくれたんだろうか。
Posted by ブクログ
ついにJS1が承認へ!
最後の最後で邪魔するものって何だろうと予告を見て思っていたが、大ボスは人間の醜い感情だった。
間瀬さんも岸先生もみんなもそれぞれのやり方でここまでやってきて、それは結局患者を助けたいという一念で…
間瀬さんの長いお辞儀が感動的だった。
実際の医療現場にもこんな理不尽も、こんな奇跡も存在するんだろうな。
この世界を見せてくれた作者の先生方に感謝。
熱い医療従事者たち
抗がん剤の承認をめぐる専門的なハードルと、承認者も人であることで生じるサイエンス以外のハードルをいかに乗り越えるかがドロドロで非常に興味深かった。医療従事者の熱い思いもいい感じ・
保身の連鎖
・「データや常識と整合性のある道理だけじゃなくて、個人的な動機で判断してしまう時が、人間にはあると思うんです。
人の数だけ個人的な動機があって、それが複雑に絡み合っているのが社会なんです。
IDMC委員も30人の人間だと考えることも重要なのではと」
・「IDMC委員たちの動機って、恨みとか理想とかじゃなくて…上下関係ってないですかね?
働いている場所も仕事も違う30人が一致する動機を探してましたけど、もう理由とか事情とかないのかも」
・「医学界って医学部から徹底して年功序列世界ですから…他業種から見たら異常なくらい。
その状態を常識だと思って疑わないから、中熊先生伝ての脅しが効くと思ってる」
・「…笑うわ。上に阿って30人が同じ意見ってこと」
「治験を止めさせるような意思もないから、延々と治験を先延ばしにさせてる…?」
「IDMC委員の選考事態に誰かの意図が働いているってことか」
・「…老いだ。小さくまとまってしまったもんだな、丸山君も。
彼らはなぜこうなってしまったと思う?間瀬君」
「…僭越ながら10年後の未来を見るより、目の前を過ぎていく数日間に価値を感じてしまうのでしょう。患者のように。
だが医者と患者は違います。目を失った医者を救う術はありません」
・「ははん、こいつは政治家タイプだな。丸山は自分の発言に縛られてんのよ。
自分がクサしたJS1が治験でどんどん性能を証明して、自分が言ってしまったこととのギャップがどんどん広がっていく。
元東都大病院長様のプライドが、間違いを認められねえんだ。真っ赤にしている顔が見えるぜ。
現実を捻じ曲げてでも恥をかきたくねえんだ。この先生、ガキだな」
「…これが悪党か」
「違うよ、岸先生。こいつはどこにでもいるような人間だ。この世に確信犯的な大悪党なんかいねえのよ。
そこには無数の保身があるだけなんだ。ひとりまたひとりと連鎖して、でたらめな結果に行きついちまう」
・「僕の頭の中には中熊先生がいてさあ、稲垣先生も、高柴先生も、若乱会も、比日野もいる。
みんなから、お前はそんなものかと突きつけられてる。IDMCのやつらの頭の中には誰もいないんだろうな」
ついに....
JS1リリースおめでとう!!!!!!
本当にいろんな人の努力があって医療が一歩前進するんだなあ....いまも日々努力してくれてる人がいるんだろうなあ。感謝。
早くヘルニアを治す薬作ってください。(本気)
今回は岸先生節が少なめだったけど、得手不得手や性質的な側面から仕事をする自分像を掴んだお話しなのかな....ぐっときた。
匿名
JS1いよいよ最終段階!
新薬承認まであと少し!最後のハードルを越えるために岸・間瀬の最強コンビが蠢く。この二人ににらまれるのは誰だ!JS1編いよいよ完結?
JS1編完結
知らないもの、知らないから見えないもの。こんな理不尽、社会にいっぱい転がってるんだろうな。好かれる理由も、嫌われる理由も、気づけないし理解できない場合の方が多いのかも。
そしてだからこそ近しい人でも相手の気持ちに踏み込むのはとても怖い。
テーマが重いから読むのにパワー使うけど、その分読後の満足感は最高。宮崎先生頑張れ!
火箱ちゃんと森井くんがくっつく未来があるといいなあ。。。
多くの協力者が
なぜか承認が進まない抗がん剤に対して、実に多くの協力者が その原因を探し回る。あるふとした思いつきでその悪役に辿り着ける事が出来た時の喜びは、素晴らしい。