あらすじ
眠るたび記憶がリセットされる名探偵・掟上今日子。それゆえに、一日で解決できる事件しか引き受けないはずの彼女がなぜか、パリに降り立った。彼女をフランスまで呼び寄せたのは「怪盗淑女」の予告状。大胆不敵にも、エッフェル塔を盗むと宣言したその犯行予告を阻止してほしいと、海を超えて今日子さんに依頼が届いたのだが――?隠館厄介も登場の、忘却探偵シリーズ最新作!
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Posted by ブクログ
この作品のメインは「エッフェル塔を盗み出す」
そんな素っ頓狂なこと…あ、できますよ。
なぜならば…
お前は何度再就職(そこに々の文字がいくつも)
しているのやらの隠舘厄介が登場。
今回は冤罪には巻き込まれないものの
なんと、怪盗にとっ捕まってしまいます。
しかも最悪今日子が敗北してしまうピーンチ…
一応終盤の方に興味深い記述が出てきます。
きっと今日子がああなったのは
本当に意味深な何かが起きたのでしょう。
でも、彼女は覚えられないので
意味はないわけです。
真相に関しては拍子抜け(笑)
読み終えて怒らないようにね。
Posted by ブクログ
2017/12/8
もはや今日子さんがかわいければそれでいい。
こんかいは厄介くん登場なのでなおのこといい。
厄介いい奴なんだもの。
で、特に言及されてないと思うんだけど今日子さんにお誘いされた夜はどうなったの?厄介君。
据え膳食わなさそうなんだけど。
Posted by ブクログ
今日子さん、パリに参上。
ちょっとでも寝ると、記憶がリセットされてしまうわけですから、日本->フランスのフライト中、一睡もしなかったと言う事ですね。それも、中々つらいですが(苦笑)。
もう一つ新しい試み(?)は、今日子さんが怪盗になってしまうと言う事。寝ると記憶がリセットされる今日子さんですから、起きて再起動したとき(!)、新しい設定を指定すれば、怪盗にでもできる訳で・・・。それでも時々、探偵癖が抜けない感じですけどね:-p
著者も、新たな設定に苦労しているのかな?でも、徐々にではあるけど、今日子さんが忘却探偵になってしまった経緯を明らかにしようとする方向に話が向かって行ってますね。そのうち、そう言う話を書くのかな?
Posted by ブクログ
シリーズ8作目 「今日子さんと厄介シリーズ」
エッフェル塔を盗む怪盗淑女vs.忘却探偵
犯人はエッフェル塔の設計思想が欲しかった。
物質ではなく、魂に価値を見出すのも芸術的。
エッフェル塔と自由の女神を建設したのはギュスターヴ・エッフェルというひとりの建築家。
自由の女神は自由の国アメリカの象徴、エッフェル塔は万博のために建てられた友愛の象徴。当初は赤く塗装されていたらしい。
フランスの国旗トリコロール、「赤と白と青」、「友愛と平等と自由」。世界の両端に自由の塔と友愛の塔を配置することで地球を平等に包んだ。という解釈は美しい物語だと感じられた。
あとがき
「旅行には目的が二種類あって、ひとつは目的地を目的とする旅行で、もうひとつは目的地までの道中を目的とする旅行。」にとても共感した。
Posted by ブクログ
今日子さんが怪盗に!?
エッフェル塔を盗むという宣言をした怪盗を捉えに今日子さんと無職の厄介くんが挑むが、序盤になんやかんやで怪盗になってしまう今日子さん。
今回は物理的トリックというより、思想の話が多く、好みが分かれるような気がするが、まぁこれはこれでっていう感じだったな。
一番の謎は、なぜ今日子さんがフランスに行ったのか。自分以上に自分の過去に興味がない人はいないという彼女の発言の真意はいつわかるのか。
Posted by ブクログ
今日子さんと厄介さんの組み合わせっていうだけでテンションは上がるんだけど、やっぱり今日子さんには探偵でいてほしいなと思わされました。
今日子さんの話し方や態度は変わらないけど、立場が変わるだけでこんなにも印象は変わるんだな、と。
最後に探偵の今日子さんが登場してホッとするものの、遅いよ今日子さんと思ってしまったのも事実。
次作で探偵の今日子さんと再会するのを楽しみにしたいと思います。
Posted by ブクログ
今日子さんと厄介君シリーズ長編しかも国外へ!
いつもと違う始まりにいつもと違う怪盗になった今日子さんが見られました。
でもいくら備忘録に書いてあってもそれをすんなり信じるのってすごいな。そして正反対のような立ち位置にあってもぶれないのが今日子さん。素敵。
Posted by ブクログ
今日子さんが旅行に出るというイレギュラーは面白いです。
ワトソン役が厄介さんのも個人的には嬉しいです。
ただやはりミステリーとしては弱いです。
結末も肩透しな感じですし、一体どうやって怪盗は今日子さんの部屋に忍び込んだのか
厄介さんを眠らせて拉致したのか、なども納得いきませんでした。
忘却探偵の記憶がリセットされ始める前にパスポートを持っていた、
などではなく、謎の依頼者が裏から手を回して
という設定もちょっとチープかなと思います。
Posted by ブクログ
これはなかなか面白かった。
まさか、今日子さんが海外に現れるとは。
ところで、1日目のよるには隠館さんとはどうなったのだろうね。
そこは書かないのか。
Posted by ブクログ
シリーズ第8弾,初の海外舞台もの~隠館厄介は旅行会社での冤罪事件で退職金の一部とっしてフランス旅行がプレゼントされたが,やってきたシャルルドゴール空港で掟上今日子を見掛け,尾行してパリに来て気付かれ,助手となることを約束されるが,ホテルで着替えうたた寝して再出発する時に,左腕には探偵ではなく「怪盗」と書き換えられていたので,エッフェル塔を盗む助手となってしまった。今日子さんのアイデアは,200年掛けてこつこつ盗むか日本人を総動員して少しずつ盗むかが第一案,第二案はイリュージョンで消してみせる方法。第三案は,レストランでワインを零された服を換えるために試着室に入った隙に厄介が怪盗紳士に拉致され,連れて行かれたエッフェル塔内にあるレストランにソムリエとして現れた今日子さんによって明かされる。それは,自由と博愛は表現されているから,平等の精神を盗んで建築物にするというものだった~最初に今日子さんを眠らせた手口を明かしていないのが気に喰わない。怪盗と探偵という構図を描きたかったらしいが,成功しているとは言えない。エピローグでモンサンミッシェルやイギリスに行っているらしいが,後で小説に仕立てるらしい。パリ一晩目,ベッドに誘われた厄介が断れるわけないだろう!