【感想・ネタバレ】掟上今日子の婚姻届(単行本版)のレビュー

あらすじ

忘却探偵・掟上今日子、「はじめて」の講演会。檀上の今日子さんに投げかけられた危うい恋の質問をきっかけに、冤罪体質の青年・隠館厄介は思わぬプロポーズを受けることとなり……。美しき忘却探偵は、呪われた結婚を阻止できるのか!?(同一内容の講談社文庫版も配信中)

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1日経ったらどんな記憶も忘れてしまう特異体質の探偵・今日子さんと、いつもトラブルに巻き込まれるフリーター隠館くんの物語。設定自体はもっとも探偵には不向きと思われるのに、それが逆に物語をスピーディーな展開にしていて…凄いです!

隠館くんが今日子さんとどんなに仲良くなっても、今日子さんは絶対に忘れてしまう…
でも、何だか会うたびに距離が縮まっていく(ように見える )今日子さんに萌え要素あり!!!

明らかにされていない伏線も、今日子さんの忘却の謎も、二人の関係性も含めて次回作が待ち通しい新作ミステリー !
(書店員・DO)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

厄介氏はほんとーに厄介ごとをよく持ってくるものですな!!
もちのろんのこと、非常に厄介な事態が
待ち受けることになります。

少しだけですが、今日子がなぜこうなってしまったのか
のヒントが冒頭部分に出てきます。
でも肝心部分はやっぱり触れられません。
何かあるんだろうか…

ちなみに真相に関してはぞっとするんじゃないかしら。
そう思うと厄介氏はカワイソス…

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2021年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

隠館厄介が好きなので、出ているだけで嬉しい!
今作は今日子さんとの絡みが新鮮だった。
事件は起こらないが、なにかと巻き込まれる体質は変わらず健在で、右往左往する厄介さん。
過去の記憶を上書きなり美化することは、大抵の人は無意識にしているよなぁ。
それが意識下で、それも極端な方へ進んでしまうこうもなってしまうのか。
“晴れ女”、“雨女”なんてかわいいもんだな。

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2021年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回もやはり人間の心ってところにフォーカスしたミステリーだったなぁ。氏の作品でどんでん返しが起こるとすれば、たいていそうで、前提だと思われされていたことが覆るというところから始まる。

そのあたりのミスリードは単なる叙述とかではなく、当たり前という思い込みをうまく使ったトリック(というかミステリーかな)。本格というのとはまた違った毛色なんだなぁーとここまで読んでちょっと感じた。

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2018年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

待ってましたの厄介登場回。
一冊を通して厄介と今日子さんのやり取りが
(今回は大サービスで)楽しめるのでたまらなかった。

相変わらずの繰り返し文章で好きじゃないけれど、
それが厄介の心の声だと思うと気にならない。
(西尾さんごめんなさい)

今回は少し突っ込んだ内容というか
今日子さんの過去?に少し触れたような気がするけれど、
その分「記憶って何なんだろう」と考えさせられた。
今日子さんの特殊能力を使って感情さえも書き換えたつもりでも
やっぱり今日子さんにはお見通し・・・。
だとしたら、失った記憶って必要なのだろうか?
何年も積み重なる失われた記憶をもってしても
進化した文明も人間の感情も「想定内」。
もしそれが本当なら、記憶を失うよりよほど特殊能力かもしれない。

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2017年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2017/2/18
このシリーズで一番好きかも。
1作目かな。わからんけども。
でれでれの今日子さんとそれに焦る厄介がかわいすぎてニヤニヤした。
これをドラマ化しないでどうする!と強く思う。

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2017年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回の話は今日子さんにも厄介くんにも深掘りする一冊だった。
今日子さんの記憶は17歳で止まっている...?とか
厄介くんの冤罪体質についてとか。
「男なんてどいつもこいつもみんな同じですから」
と講演でぶちかます今日子さんもすてき。笑

さて、本作は厄介くんがいきなりほぼ初対面に近い女性からプロポーズをされる話。
女性は今まで付き合ってきた男性がみんな不幸になっていったため、冤罪をなんどかけられても持ちこたえる厄介くんしか自分にはいない!とか。
今回今日子さんからの第一印象が最悪だった厄介くんは今日子さんに結婚の後押しをされる最悪な運び。
でも役得もあるから、、諦めるな厄介くん。頑張れ厄介くん。

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2023年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

厄介氏語り部の回。
最初がそうだったからかやっぱり彼の回が一番好きだなぁ。
プロポーズされるけど断る話。
明かされた真相は重い、重すぎる。なので厄介氏の別れの最後の一言は最低だからこそ最高です。
繋がってる短編でなく完全に長編。
この巻の今日子さんはキャラづくりが激しい。

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2019年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

厄介さんが好きなので、ワトソン役が厄介さんだと安心感があります。
講演会で今日子さんの記憶がいくつから無いのかにも、真実だったかどうかは兎も角今日子さんの口から語られますし、
インタビューに答える形で厄介さんの冤罪体質についての厄介さんの考え方も語られ、シリーズをずっと読んできた人にとっては、おっ、と思う内容ではないでしょうか。

ミステリーとか謎解きとかいう部分よりも、兎に角今日子さんが可愛いです。
講演会で相談のような質問を受けたときに答えた
「男なんて、どいつもこいつもみんな一緒です」や
厄介さんに対しての手厳しい
案外感謝してもらえるんじゃないかというのは男性特有の都合のいい妄想
という評価が非常に今日子さんらしく痛快でした。

そんな手厳しい今日子さんから絶好調モードの今日子さんへの変貌ぶりも面白いですし、
実は恋人『ごっこ』であることをわかった上でやっていたというのも
今日子さんらしい『オチ』です。
忘却探偵だからこそ出来る、記憶が一日しかもたないことを逆手にとったリセット技でした。

『婚姻届』のタイトルはちょっと無理があるように思いましたし
口紅で人の体に読める文字を書くのは大変な上
厄介さんはべとべとだし服も着られないし寝られないしと
かなり不快なのでは、なんて思いもしましたが。
謎解き自体も、囲井さんが自覚的に
ここまで無茶な行動を取る理由が自分には納得できませんでした。

でも、今日子さんが初めの印象をひきずって厄介さんへの嫌悪感を持ったまま仕事が完遂できないところが
正に冤罪の発生する要因ですし、
そして世の中は成功よりも失敗のほうが多いから、
好きになった対象が成功すると思いこむ人より
好きになった対象が失敗すると思いこむ人が多いのもその通りで
頷くところも多かったです。

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2019年03月13日

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