あらすじ
退職願を胸ポケットに忍ばせ、波止場警部は揺れていた。彼女の最後の事件は、公園の噴水に浮かび上がった水死体。しかしその不可解さゆえ、名高い忘却探偵・掟上今日子と協力捜査することになり……。辞めたがりの刑事と仕事中毒の名探偵。奇妙なタッグが謎に挑む!(同一内容の講談社文庫版も配信中)
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Posted by ブクログ
今回はいつものメンツは出てこず、
代わりに女性警官がメインの作品となります。
どの事件も印象深いものがありましたね。
特に最初のバラバラ事件。
奇妙な死体の理由はとんでもない理由が
隠されていたわけです。
(ただし真相部分に関しては目新しいものではないです。)
それと絞殺死体に関してのお話。
これも意外な真相が隠れているので
興味ぶかいと思いますよ。
まあ、ちょっとパンチは足りないかも。
いつもの人がいないのでね。
Posted by ブクログ
今回の短編集の相棒は女性刑事たち。
女性から見る今日子さんってまたちょっと違うと思う。一人で活躍している女性は少し妬ましくもなる。
今回の謎も興味深かった。
①バラバラすぎるバラバラ死体
②高所がない平地での転落死
③老い先短い普通のご老人が絞殺された理由
④自宅の近所の浅い池に死体を遺棄した理由
個人的には④が一番盲点で驚いた。
Posted by ブクログ
女性警部目線からの今日子さん。
しかしなんていうかこのお話の誰目線であってもあんまり印象が変わらないというか、正直同じ目線で語られてるって言われても違和感ない。
今までの男性目線で語られてる時はあまり感じなかったのでそこは作者の性別によるものなのか。
やっぱり男性目線で語られる方がしっくりくるなぁ
今日子さんには女性であっても振り回される。というのはよくわかりました
Posted by ブクログ
仕事を辞めたいとは誰でも一度は考えたことがありそうですが
今日子さんの場合は考えたとしても記憶に残らないから
毎日毎日ただ粛々と依頼をこなすというのも、良いような悪いような
幸せなような可哀想なような不思議な感じです。
今回の今日子さんの相棒を務めるのはみんな女性の警察官で
それぞれの思いや立場を抱えつつ事件に向き合っています。
忘却探偵シリーズは読みやすいですが
やはり一冊目の衝撃は薄れ、ミステリーとしても弱いかなという感じです。
今日子さんの突飛な発想は面白いですが、飽く迄も思いつきで
状況証拠があるに過ぎず、証拠や裏付けなどがないのは変わらず。
警察が探偵にこんなに頻繁に依頼するというのも現実ならちょっとどうかと思ってしまいますし
中には警察の捜査が甘すぎるのでは? と思われるケースもあります。
思いつきだけであれば、
読んでいて犯人もトリックもわかってしまいます。
本当にそうなのかという証拠固めが重要なのであって
探偵がそれを犯人に突きつけるパターンが多いのもそのためです。
ですが、今日子さんは思いつきを解説し、あとは警察のお仕事。
今日子さんの妄想であって事実ではありませんでした、とはならず
その理由は今日子さんがすごい探偵だから、というのはちょっと納得がいかないです。
経験上、服についたペットの毛は洗濯くらいでは取れないものだと思うのですが
警察や鑑識さんはその当たり調べなかったのでしょうか。
全体的にもう少しミステリー要素を強めてほしいなと感じます。
Posted by ブクログ
女子シリーズ。ここまで読んできてひとつ気づいたことがある。このおきてがみシリーズは戯曲っぽく見えるんだ。作者のこれ以外の作品を読んだことないので、このシリーズの特徴なのか、作者の特徴なのかはわかんないんだけども、キャラクターの扱いというか、立ち振る舞わせ方がそんな感じ。これは相当好き嫌いが分かれるんじゃないかなぁと思う。タモリがミュージカルが苦手なように。