【感想・ネタバレ】掟上今日子の遺言書(単行本版)のレビュー

1日経ったらどんな記憶も忘れてしまう特異体質の探偵・今日子さんと、いつもトラブルに巻き込まれるフリーター隠館くんの物語。設定自体はもっとも探偵には不向きと思われるのに、それが逆に物語をスピーディーな展開にしていて…凄いです!

隠館くんが今日子さんとどんなに仲良くなっても、今日子さんは絶対に忘れてしまう…
でも、何だか会うたびに距離が縮まっていく(ように見える )今日子さんに萌え要素あり!!!

明らかにされていない伏線も、今日子さんの忘却の謎も、二人の関係性も含めて次回作が待ち通しい新作ミステリー !
(書店員・DO)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

厄介リターンズ!
空から降ってきた女の子の下敷きになり、片手片足を骨折した状態で相変わらずの登場。
今日子さんの一言が痺れたなー、女の子が自分の作品のせいで自殺未遂したということにショックを受けて筆を折る寸前の作家に対して「あの作品はあまり面白くなかったので、あれを読んでも誰も自殺しないと思います」はえぐすぎる笑


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2023年02月06日

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ネタバレ

久しぶりに隠舘厄介が出てきます。
しっかし彼は災難の塊だよなぁ。
なぜならば飛び降り自殺の被害者になってしまうからです。
ものの見事にクリーンヒットという。

一見するとただただ少女が自殺行為をして
なおかつある作者に恨みを抱いているように見えます。
しかしながら思わぬ事実が浮き上がってくるのです。

しかしながら厄介氏、やたらラッキースケベな気がするのは気のせいかね?

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2021年05月04日

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ネタバレ

テンポが良くてライトな読み心地です。
初期に比べて謎解き要素が薄くなっている感じは否めないと思います。
今日子さんがすらすらと謎解きをしてみせて、その裏付けは後ほど、という感じで
単に言っているだけとも取れますし、少々ご都合主義に感じるところもあります。

恨んでいて道連れにするにしても
そこに至るまでの動機がいまいち納得しづらく、
その点を多感でわかりづらい十代だからというところに求めてしまうと
つまらなくなってしまうと思うのです。
その当たりも含めて謎解きして欲しかったなと思います。

自分の感覚で言えば、いつもぶっきらぼうに見える店主が優しくしてくれて
自分を気にかけてくれたら、気恥ずかしいけれど嬉しいだろうなと思うので
良かれと思ってしたことで恨まれるのはとても気の毒です。

制服姿の今日子さんという絵面はとても美味しいのですが
いくらなんでも一応お嬢様学校の生徒が人の服を脱がせて燃やすに至る理由は
相当なものが必要だと思うのですが…。
特にその理由についての描写はありません。

厄介さんが出てきたのは嬉しいですが、流石の厄介さんと雖も
このシチュエーションで加害者扱いされるのは無理があるのではないでしょうか。

全体的にコミカルなので許されますが、完全なミステリー作品と捉えると
ちょっと厳しい評価が出てくるのも致し方ないかなと思います。

ライトノベルとしてはとても面白いと思いますし
厄介さんのワトソンぶりを見るのは楽しく、もう少し仲が進展したら良いのになと思います。
また、ストーリーとは関係ないのですが相変わらず執筆速度が凄いなと思います。

今後中学生が退院して登場するような展開があればちょっと救われるかなとも思いました。

飛び降りを防ぐための方法は、屋上に柵を作ることじゃない という言葉は
まったくその通りだと思います。

あとがきの 明日地球が終わる日 は ほとんど地球が終わっている今日 と同義 というのも
とても共感しました。
余命三ヶ月と言われて三ヶ月生きていられるかといえば
一ヶ月ほどは意識が朦朧としているしその前の一ヶ月はだんだん辛くなって
活動力が落ちているという話を聞いたことがありますが
地球が終わるという話もそれと同じことが言えるでしょうね。

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2019年03月08日

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ネタバレ

本屋の屋上から身投げした少女は、運悪く(?)厄介の上に落ちる。その少女の真意を掟上今日子が解き明かす。

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2019年01月31日

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ネタバレ

面白かったー
シリーズ三作目。今回は長編、そして厄介氏復活でした。
ビルの屋上からの飛び降りに巻き込まれた側なのにどうやったらそんな報道に至るのか、ここまでくると才能としか言えない。
遺言少女の名前がまさに西尾ネームだなぁとか思ったり。
殺害方法が思いつめすぎてて、でもこの極端すぎるところが思春期少女らしいとか思ってしまう。
思ったことはほぼ厄介さんが語ってくれてるので言うことなし!
お話途中で出てきた今日子さんとの初遭遇とか、この事件の前に関わってた事件のことも今後語られるのかな、楽しみです。
考えてみると時間軸はっきりはしてないから警備員さん雇ったのも後なのかなんなのか、今後出てくるのか。
諸々たのしみに続きを読もうと思います

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2018年12月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久々の長編、のような気がする。文字数的にはそんなに多くないので、長編とは言え、軽く読める。

読んだそばから過去の作品のことを忘れていく忘却探偵っぽい自分なので、これまでのシリーズがどうだったかあまり覚えてないんだけども、今作までの印象(覚えてないので今作の比重は大きいけど)は「ホワイダニット」に重きを置く作品なのかもしれないということ。

ミステリーにおいて、トリックは「言われたら簡単なこと」みたいなのはけっこうあるけども、今回のもそういう類い。当事者の心理的な側面が重要な意味を持ってたわけで、そういう意味で「納得」のしやすさは無理矢理なトリックよりは
高いかなぁと思う。

やくすけは読者の投影に近いんだろうけど、時々違和感もなくはない(笑)

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2018年04月08日

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ネタバレ

西尾維新による忘却探偵・掟上今日子シリーズ第4弾。一作品の間をおいて、再びストーリーテラーとして厄介くんが登場します。

ドラマをきっかけに読み始めた読者としては、厄介くんのテンポのいいツッコミが恋しかったので嬉しい嬉しい。

今作は長編。命からがらの大けがをしながらも、やっぱり糾弾されている哀れな厄介くん…。

今日子さんの記憶は毎度リセットされていますが、作中にあるように頭では忘れてしまっていても体が覚えているのでしょうか。
第一作と比べると今日子さんの厄介くんに対する態度が結構大胆になっていて、にやにや、いえいえ、ほほえましく感じられます。

事件の真相と若干絡みますが、今作で繰り広げられる「創作物の消費者への影響力」への創作者の葛藤は、西尾先生ご自身に何か実体験があるのかなぁと思ったり。
私自身中学生の時に戯言シリーズを読んだ時にはかなりびっくりしたので。その分面白いんですけれどね。

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2016年11月02日

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ネタバレ

2016/10/26
やっぱり厄介が出ると楽しい。
ドラマを思い出して心躍る。
この話もドラマだとしっかり厄介が狙われてて、それでも許す厄介が素敵だった。
プリンとか自分の失敗を延々語るのとか。
映像化が原作を越えちゃった稀有な例。
あのドラマ本当にすごい。
それもこれもこの原作があったからなんだけどね。

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2016年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラマから小説に流れてきた掟上シリーズ第二弾。

私が、ドラマの中で一番好きだった話だ。
・・・が、原作と大きく違う。

まず厄介が突然怪我をする。
原作では古書店勤務だった厄介だが
ドラマ版では少女が通う私立中学校の用務員だ。

その他書くとかなりネタバレになってしまうので省くことにするが、
全体的にかなり違う。
感想を一言で述べるとするならば、厄介の受難ここに極まる、だ。
いくらなんでも可哀想だろう。


この話がドラマの何話目だったかは忘れたけれど
それまでなんとなく見ていた掟上今日子の備忘録の見る目が変わった重要なエピソードだったので、
申し訳ないけれどこの話に関してはドラマの方が好きだ。

原作も悪くはないのだけれど、少女に救いがない。
彼女はかなり偏屈な子どもだけれど、
それは環境のせいもあるのではないかと思う。

原作は厄介と少女とは接点が一切描かれていないので
少女がその後どうなったのかわからないのだ。

その点、ドラマは厄介がお節介(字面が悪いな・・・)なので
少女に何らかの変化をもたらすのではないか、と期待がもてる。
厄介という人間をまさに見直した瞬間だった。

最後にドラマ版厄介の台詞を引用して終わりたい。

>生きるって恥ずかしいことなんだ
>もしかしたら世の中にはカッコ良く生きられる人もいるかもしれないけど、僕は知らない

>そうじゃない

>右往左往してジタバタして
>かっこ良くなんかなくてみっともなくて
>自分を嫌いになりそうな毎日だ

>でもここにいる

>生きている

>だから君も生き恥をかいて生き続けよう
>みっともなくて、恥ずかしくて逃げだしたくなる記憶とともに生き続けよう

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2016年09月24日

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