あらすじ
2025年。兄は、もう一度だけ自分を信じた。筑波経由火星行きの物語がはじまる! 本格兄弟宇宙漫画発進! 幼少時代、星空を眺めながら約束を交わした兄・六太と弟・日々人。2025年、弟は約束どおり宇宙飛行士となり、月面の第1次長期滞在クルーの一員となっていた。一方、会社をクビになり、無職の兄・六太。弟からの1通のメールで、兄は再び宇宙を目指しはじめる!
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あなたの幼いころの将来の夢は何ですか?もし叶わなかったのなら、その夢をあきらめたのはいつですか?「夢を持ちなさい。」、「夢を簡単にあきらめるな」と人は言うが、そう簡単に誰しも夢が叶うわけではない。一度現実を見てしまうと人は、夢を追いかけることを捨て「どうせ無理だ」とブレーキを踏んでしまうものである。
宇宙飛行士の弟・日々人を持つ兄・六太は、幼いころにした「二人で宇宙飛行士になる」という夢を果たせず、また一人先に宇宙飛行士になってしまった弟に対し嫉妬心を抱いている・・・。そんなある日、六太のもとへ新規宇宙飛行士選抜試験の書類審査通過の通知が届く。六太は兄として日々人に引っ張られることを嫌がりながらも、忘れたふりをし続けた「宇宙飛行士になりたい」という思いを抑えられずにいた。
立ちはだかる数々の試験を突破し、六太は無事宇宙飛行士になるという夢を叶えることができるのか!?挫折と苦悩が入り混じる、31歳無職の男の挑戦に目が離せない。
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匿名
お兄ちゃん愛おしい
宇宙とか興味ないしなーって思ってなんとなく嫌悪してたけど、日々人はナイスガイって感じだし何よりお兄ちゃんのアホさが癒される
Posted by ブクログ
完結が近いということで、一から読み始めることにした。
「南波飛行士のお兄さん」という肩書きに対する悔しさというのがよく伝わってくる。弟に対する自分のコンプレックスなど、人間味があふれる描写が自分にも響いている気がする。
そして、六太の周りの人たちは人格者が多いのが彼にとっての救いになっていると思う。
Posted by ブクログ
3話に1回は泣いてる。
子供の頃のムッタが、目の前の楽器の中からトランペットを選んでた話をシャロンが話すところが好き。UFO見たことを信じてもらえずいじめられる弟を守るためにいじめられるムッタ。そんなムッタを見て映像をつくるヒビトのシーンも痺れるも暖かくてかっこよくて泣けるし、毎回感動してしまう。
月
子供の頃、月や宇宙に魅せられ、宇宙飛行士を目指そうと張り合っていた六太と日々人。だが、成長するにつれ、弟ヒビトに差をつけられいつしかあきらめてしまった六太。今後の展開が楽しみ。
Posted by ブクログ
友人に薦められてアニメを見てハマり、漫画を買い集めた。
アニメも丁寧に作られていて本当に素晴らしかったが
この原作あってこそ。
本当に素晴らしい良作である。
兄とは弟より先に進んでいなければならない。
そう思う六太にとって、夢を諦めず邁進し、遂に実現させた日々人は
誇りであると同時に引け目である。
紆余曲折あって再び宇宙飛行士の夢を見る六太。
六太自身も魅力的なのだが、そんな彼が立ち止まる度に
柔らかな言葉で解きほぐしてくれるシャロンもまた魅力的である。
大人になり臆病になってしまっている六太に、
子供の頃のあなたは全部やってみて、一番難しいものを選ぶ子だった、
単に金ピカだったから選んだならそれでもいい
今のあなたにとって金ピカなことはなにかと問いかける。
今の六太にとっての金ピカは月であることが、押し付けがましくない
ラストのカットで表現されて素晴らしい。
先を知っていると、六太を見た時の星加さんのカットから
星加さんの気持ちが伝わってきてにやけてしまう。
日々人は直接むっちゃんに何か言うことはなくて
初めて言ったのが「もっと張り合えよ。つまんねぇよ」なのだが
それはつまり絶対にむっちゃんが宇宙飛行士になると
信じてやまないということでもある。
それが、初めの日々人の記者会見の言葉とも繋がり
構成も素晴らしいのである。
Posted by ブクログ
おすすめ度:95点
2006年7月9日。南波六太(12歳)と日々人(9歳)の兄弟は『二人で宇宙飛行士になる』と約束を交わした。
そして2025年。成長した弟・日々人(28歳)は、約束を守って宇宙飛行士になり、日本人初の月面着陸者として有名になっていた。一方、兄・六太(31歳)は、会社をクビになって落ち込み、自分は何がやりたかったのかを見失っていた。
そんな時、新規宇宙飛行士選抜試験の書類選考合格通知書が届く。日々人の指示で、母がこっそり六太の履歴書を応募していたのだ。
新たな気持ちで一次審査に臨んだ六太は、筆記試験を見事合格。続く二次試験最初の面接を受ける六太。しかしまたもやアクシデントが起きる。座った椅子のネジがゆるゆるで、ネジを締めようと変な姿勢をし続けてしまった六太は、前向きな心などすっかり忘れ、不合格にされるのではと肩を落とす。
受験者の真壁ケンジと意気投合、近くには同じく受験者である伊東せりかも座っており、その美しさにも癒され、気を取り直すことができたのだった。
展示された宇宙服をせめて着ているように見えればと、ボックスにへばりつき、宇宙服のフードに顔を写していた。だがそんな恥ずかしい姿をせりかに目撃されてしまう。
2次試験最終面接でされた突飛な質問への回答を後悔する六太。
後日、日々人からNASAに来ないかという誘いで、六太はアメリカ・ヒューストンへと出発する!
アニメから入った
宇宙飛行士となった弟を追いかける兄の姿に心打たれる。夢や努力に対する考え方や姿勢を学べる為、人生の教科書的な作品です。