あらすじ
「この星には、かつて“にんげん”という動物がいたという」 宝石のカラダを持つ28人と、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人(つきじん)との果て無き戦いが続いていた。ダメ宝石のフォスは、戦いの最中出会った貝の王に誘われ海の底へ。そこで王の種族に伝わる、この世界の成り立ちを知らされるフォス、その刹那、フォスは月人からの攻撃を受け、捕らわれの身になってしまう。貝の王の真意は一体――。
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人類が滅亡した遥か未来。
人は迫りくる終わりを克服するため、自らを肉・骨・魂に分割し、種の存続を試みた。
長い時が流れ、地球には人間の形をした宝石の生命体が誕生する。
可憐で繊細な彼らは、自分たちを狙う月からの使者と日夜激しい戦いを繰り返していた。
敵の目的も自らの正体も分からぬままに……。
優しくて悲しい世界の秘密。
閉ざされた真実に触れるとき、ある者は仲間を求め、またある者は日常を守ろうとする。
果たして彼らは、それぞれの理想を成し遂げることができるのか。
個人的には主人公の成長から目が離せません!(途中からもはや別人に!?)
どこか懐かしいのに、読むたび新鮮な気持ちになれる不思議な作品です!
感情タグBEST3
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海の表現
48ページ目の見開き海の底の表現が斬新で、アニメだとどうなるんだろうと思っていたら独特さが薄れてわりとふつーでした。
でもアニメがなかったら、私の想像力では闘いの動作が分かりづらくて入り込めてなかったから、凄いと思ってます。
貝の王のいかにも海の生物的なドレスのデザインも素敵。
魂と肉と骨
生命を持った宝石が、彼らを狙う『月人』という謎の生命体との闘いを描いた第二巻。
謎のカタツムリに取り込まれたフォスはシンシャの助言によって体を元通りに戻すことができた。
フォスを取り込んだのはアドミラビリス族の王、ウェントリコススという生き物だった。
体に取り込まれたことでフォスのみがウェントリコススの声が聞こえるようになり世話をするようになった。
明るくふるまっているが月に連れ去られる前の故郷に戻りたがっている彼女のために、フォスは金剛先生に止められてるにも関わらず、海に入った。
そこで聞いたのは、昔の地球に『にんげん』という生き物がいて、6度目の流星飛来後海に沈んだあとで次第に魂・肉・骨の三種の生物に分かれたという言い伝えだった。
そこから自分たち宝石も月人も目の前にいるウェントリコススもかつては同じ存在だったと気づいたフォスだったが、長時間海を歩いた彼を月人が捕らえたのだった…。
魂である月人がなぜ肉と骨をとらえて月へ連れ去るのか、なんとなくわかった気がしたが、今はそれぞれ独立した存在である以上勝手なマネは許されないと思う。
Posted by ブクログ
フォスの脚がパワーアップ(?)する展開、個人的にすごく好きです。
人間というものについて考えさせられる台詞が出てきたが、人間が生き急ぐ生き物と描かれるたびに今こうやってだらだら漫画読んでる自分はなんなのだろう…という気持ちになる…。
1巻よりも、ググッとお話が動き出していて続きが楽しみ。
Posted by ブクログ
アクレアツスかわいいですね。
やはり海の生物や宝石ちゃんたちは月でひどい目にあっているのでしょうか。
アクレアツスが「ごはんのにおい」と言ったのが気になっています。共食いしているのかな。
にんげんが何かより、にんげんと先生の関係の方が気になりますね…。
Posted by ブクログ
やばい!ちょこちょこバックボーンが見え隠れし、主人公もパワーアップしめちゃ面白くなってきた
加えて、作者節に慣れたというか、構図に?を抱かなくなったのも大きのかもしれない
ともかく、間といいギャグといい雰囲気といいセンス抜群だ
彼女たちと「にんげん」と
フォス、飲み込まれて脚を欠損したりもしますが、なおりますね。
TVアニメにもなっているようなので、そちらも見てみたいですね。
にんげん、どうやら肉・骨・魂に別れて今に至っているようですので、やはり一筋縄ではいかない作品ですね。ある種の寓話っぽくもあるんですが……適切な言葉が思い浮かばないですね。
冒頭、カラーページで登場人物?が紹介されているのはとても良いですね。
キャラクターが多くて覚えるのにいっぱいいっぱい。
でも1巻でまったく分からなかった世界観が
2巻で微妙に明らかになってきたので
このまま3巻まで読み進める。
Posted by ブクログ
今回もとても美しい世界です。
表紙からしてキラキラ加工してるもの!
先生が法衣着てるのもかっこいい。
脆くて美しくて不老不死の宝石たち。髪が透き通って反射してるのが好き。海の中の世界もとてもとても美しかった!白黒なのにフルカラーに見える。クラゲの王様の姿にはびっくり。
そして、かつて存在していた人間が肉と骨と魂に分かれて、それが月人や宝石たちになっていったという世界観。それも綺麗でいいですね!