あらすじ
『ギルドの横暴を許すなぁぁぁぁぁぁ!!』
学生闘争勃発――!
最硬金属【オリハルコン】徴収を受け、不満を爆発させた『学区』生徒達。
オラリオとの全ての交流が断ち切られ、都市中が騒然となる中、お祭り好きの神々がこの機会を見逃す筈もなく!
『オラリオVS学区の代表試合!
都市競技祭典の始まりだぁアアアア!!』
最大の代表戦に振り回され、どちらの陣営につくべきか懊悩するベルだったが、
「いつか約束した『冒険』をするとしよう。俺に協力してくれ、ベル」
一人の『騎士』に今、英雄を問われる。
これは、少年が歩み、女神が記す、
――【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】――
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
「出会い」に憧れるヘタレ駆け出し冒険者のベル君と、
ベル君と相思相愛の仲になることを夢見る、ダメ主神ヘスティア様。
この二人で構成されたダメファミリアと、
個性溢れる迷宮都市オラリオの住人たちが織りなすドタバタラブコメディ。
かと思いきや。
丁寧に丁寧に描かれた王道ジュブナイルファンタジーであります。
神々や他ファミリアの策略に翻弄されながら、
挫折し、もがき、冒険者として成長するベル君の姿は爽やかで小気味良く、
緊迫した戦闘シーンは手に汗握り、
酒場の店員達の優しさや、ヘスティアとの絆にはホロリときます。
1巻から全開のハーレム要素、ちらちらと見え隠れする俺TUEEEE要素も抜かり無く。
侮れぬ筆力で描かれた正統派ファンタジーに、お約束もきっちり盛りこまれた傑作です!
感情タグBEST3
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全部吹っ飛んだ
学区絡みだからと軽く考えて、神々のおちゃらけた悪ふざけを笑いながら読み進めていたけど。
最後の最後に吹っ飛んだ。
いや、ちょっと待って。
この状態でこの後どれだけ待たされるの⁉︎
次巻はなる早でお願いします。
最後の最後に
今回の話は学区と、ギルドの問題がメインだかそれを利用して主人公に、調査という認識をあらためてもらう為に谷というところに行くのだが、余裕がなくなりつつある下界に少しでもみてもらおうと暗躍した神々?その結果皆んな現状を把握するのだが最後のさいごに恋焦がれているロキファミリアが遠征で壊滅という話を聞いて多分主人公は現実を受け入れ難いと思う!次が気になってしょうがない。
Posted by ブクログ
学区編最終巻。
これまで三大クエストについては時々語られていたけれど、オラリオの外の話だし、どこか他所ごとだったのだけど、ようやく満を持して本編に直接姿を現したそれは確かに世界の終末を予想されるスケールだ。
そしてアイズとの因縁もバリバリ感じてしまう。
世界は英雄を求めている。
たびたび語られたその言葉の意味が実感として感じられた。
ダンまちという物語の到達点が明確になったとも感じる。
次回から最終章らしいのだけど、確かにこれはその前に描いておかないといけないお話だと思う。
そして最終章はもちろん最後に残った女の子であるアイズをベル君が助ける物語のはずだ。
それはきっとベルがアイズと肩を並べて戦う物語のはずだ。
ラストの不穏な引きは、一気に物語が加速する予感が満ちている。
待ち遠しい。