【感想・ネタバレ】ラストイニング 17のレビュー

あらすじ

彩学vs.栄冠の5回戦が始まった。栄冠エース・大滝は、スライダーを武器とした大会ナンバー1右腕と目される選手。これに対し、鳩ヶ谷は「見せ球、真っ直ぐはあえて打つ。小さなスライダーは見逃し、大きなスライダーと落ちるスライダーには付いていかない」と指示を与える。だが、もともと大滝は投球の8割がスライダーのため、初回はあえなく三者凡退に打ちとられ…。

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人生の最大の敵、それは「鈍感」である
これは野村克也さんの言葉ですが、この『ラストイニング』という野球マンガは、「鈍感」であることは野球をする上で、そして人生において最大の敵だと、そんなことを伝えてくれた気がします。
野球は他のスポーツよりも止まっている時間が長いスポーツです。だからこそ相手を出し抜くために、配球を考えるキャッチャー、そしてサインを送る監督は常に「相手は何を考えているのか、次はどう動くか」を頭で考え続ける必要があります。
本作は「出し抜くこと」「裏をかくこと」を常に考えている監督が主人公です。行間を読むのが一番面白いスポーツだからこそ、剛速球を投げるキャラが躍動する野球マンガよりも、「出し抜くこと」に重きを置く『ラストイニング』は正しいと、私は思います。「鈍感」では、勝てませんよね。

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Posted by ブクログ

あえて、漫画の連続投稿?
私立の高校で採算の悪い野球部は廃部をしないと、経費はかかるし、土地ももったいないです
そんな、野球部の再建に白羽の矢がたったのは、元キャッチャーの鳩ヶ谷
この男、並外れた洞察力を駆使してゲームメイキングをするが、何あろう怪しい健康食品を口先だけで売りつける詐欺まがいの商売をしていました
野球における心理を詳細に、かつドラマチックに絵外た中原裕先生のこの作品は、前にレヴューした「大きく振りかぶって」と並ぶ野球界の新ジャンルだと思います

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2009年10月07日

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