【感想・ネタバレ】C.M.B.森羅博物館の事件目録(43)のレビュー

あらすじ

大英博物館の若き知の守護者・榊森羅が”驚異の部屋”をご案内!

イランの遺跡を訪れていた森羅と立樹。発掘を見学している最中、遺跡近くのテントで、命からがら家から逃げてきたと語る少女・サルマーに遭遇! 森羅達は“強制結婚”の魔の手から彼女を救い出すことができるか!?《「気の合わないヤツ」他3編収録》

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Posted by ブクログ

 43巻故、基本構造は割愛。
☆気の合わないヤツ
 イラクのクルド人自治区を舞台に、彼ら独特の習慣をテーマに亡命な話。
 ミステリであり、命の危険もある話ではあるが、犯罪という意味では悪人のいない話なんだなと。
 強要も殺人も、文化であり習慣なわけで、悪意は無いわけで、彼らから見れば、習慣を守らない方がルール違反の犯罪者で有り。
 価値観の違い、正義と正義の話なんだなと。

☆透明魚
 表現自由をテーマに、美術館で起きた謎の侵入者の話。
 QEDの方の、準レギュラー(?)アラン&エリー財団のエリーさん登場。
 こういうミックスも嬉しい。

☆歯医者
 不思議スイッチonの変わり種。
 タイムリープもの。
 シンラの助言込みで、短い話の中でタイムリープの話をまとめ上げる構成は凄い。

☆カメオグラス
 表紙にも登場しているマウもの。
 学友とのクリスマス会の導入だったはずだが・・・こっちの話題は次回に持ち越しているのかしら。
 栗よーかんパーティはQEDの方だったか。
 そして、いままであまり話題に上ることも無かった「C」「M」「B」の指輪の話が持ち上がり、指輪絡みの事件を予感させたところで、待て次巻!

 次巻は6月中旬らしい。
 著者の小説の2巻の文庫版も出たようだ。
 新書版で読んではいるけれど、文庫でも読みたい。
 もっと他にも、宣伝すべきことがある気もするが思いつかない。
 全く気が利かない男である。

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2020年02月26日

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