最愛の母を亡くし、テント暮らしの女子高生・透をひょんなことから迎え入れてくれた草摩家。
そこに住んでいた同級生の美少年・由希を始めとする、草摩の一族には、異性に抱きつかれると動物に変身してしまうという秘密があった。
かつて十二支を結んでいた遠い約束に、今も彼らがとらわれていることを知っていった透は…。
ファンタジーの設定を盛り込みながらも、家族の在り方や友情について優しく包み込むように描く作品。
草摩家を筆頭に、個性豊かなキャラクターが次々に登場。
同年代女子がそろえば推しメンについて討論になることもしばしば。
由希派?夾派?という問いには皆が一家言持っていることでしょう…!
ラストに向かうにつれ、それぞれの心をときほぐしていくモノローグに涙の連続です。
再アニメ化にも納得の、何度読んでもあたたかい気持ちになる名作!
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はとりとカナの話が切なくて切なくて仕方ないけれど、何よりもカナの幸せを選べるはとりの気持ちが少しでも救われていたらいいな。
春になりますね…!と返せる、カナと透の真っ直ぐさに泣きました。
大好きなストーリー
お正月、二人が実家に帰らずに透のところに駆けつける話は大好きなお話です。
逃げたわけではない、ということが呪いを解く手がかりになるのではと推測もでき、そういった伏線も沢山あっておもしろい作品です。