あらすじ
小島と一歩の試合が近づく。度重なる小島からの挑発に心を乱す一歩だったが、鷹村からの「王者として戦え」というアドバイスと鴨川会長の指導で落ち着きを取り戻し、練習に打ち込む。だが、迎えた計量の日、小島が一歩に放ったのは言ってはならない禁断の言葉だった。抑えきれぬ激しい怒りを抱え、一歩はリングに上がる!!
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Posted by ブクログ
二階級上の小島寿人との対戦。最初指導者の会長をバカにするような挑発をして、一歩はケンカを意識した戦いというのだが、その程度と思わなくもない。挑発は一歩の本気を引き出すもので、生まれ来る子どもに一歩の「一」をつけるつもりなど実はファンという二段階の設定にしてまた長くなりそうな戦いだ。
Posted by ブクログ
まとめて読んでしまったので一巻からの総評として。
一歩を読まずしてワンピースごときで「泣いた泣いた」と言っている同年代の男性がいたら、この96冊を叩きつけてやりたいです。
数多く漫画を読んでいるわけではありませんが、何かを見たり読んだりして、「熱さ」に涙したのはこの漫画くらいじゃないでしょうか。
少年漫画として最高だと思います。
一歩のように気弱ゆえに努力をして勇気と力を手に入れたボクサーもいれば、鷹村さんのように天性のモノを持っているがゆえに想像を絶する努力と覚悟をしなければならないボクサーもいて、まさに十人十色。それぞれのエピソードが毎回試合を盛り上げてます。
また作者の森山先生は「ギャグを書いてるつもりはない」と仰っていたみたいですが、一冊読んでで吹き出さない巻はないですね。
キャラクター、その表情、演出、ストーリー運び、小ネタ(?)、すべて引き込まれます。
個人的には梅沢くんにすごく共感してしまいます。
一歩の釣り船屋を辞めてしまうときのエピソードは胸が熱くなりましたね。
巻が進むにつれて、評価が厳しくなっている印象がありますが、それは「かつてのはじめの一歩」と比べたらであって、「その辺の少年漫画」と比べたら格段に面白いです。
森山先生は20年以上この漫画を書き続けているわけですから、一切ムラなく完璧に、とはいかないはず。
お体に気をつけて執筆活動を続けて頂きたいと思います。