あらすじ
「昇降機であることに意味があるんだ」
無事にナガツキの身体が元に戻った後、何やら確かめたいことがあると言うトウカ。そして二人は、謎に包まれた昇降機の真実に一歩ずつ近づいていく。
自覚なき死者の生きる国“終端街”へようこそ――。
結月さくらがいざなう、想い絡み合うヒューマン・ファンタジー。
(第24話収録)
事故で命を落としたトアが出会ったのは、昇降機守を自称するトウカ。
死者の乗降場でたくさんの人を見送ったという彼は「自分の背負ってきたものと向き合えなかった者は人ではなくなる」とトアに話すが…。
トアの後悔に寄り添うトウカの言葉に胸を打たれました。
そんなトウカが探し続けている友人はどんな人物なのか、トウカにとってどのような存在だったのか…。
トウカの言葉の節々からその友人への尊敬と執着を感じ、ますます気になってしまいます。
そして、昇降機が"生える"不思議な世界観に思わず惹きこまれました。
死者の国を舞台に、どこか冷たい雰囲気がありながらも、そこで生きる人たちの温かさも描かれており、何度でも読み返したくなる作品です!
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約束はフラグ?
ナガツキくん復活おめでとうございます!
そしてこれからもトウカさん&ナガツキくんコンビが続いていくことが嬉しい!!
心なしか、ナガツキくんの笑顔がより柔らかくなったような、そしてトウカさんが素直にしょんぼりした顔を見せるようになったような気がします。
ナガツキくんとトウカさんがそれぞれ互いの理解者であること。
「また仲良くなれるかな」と、誰かと過ごすことを受け入れているナガツキくんがいること。
二人とも孤独ではないこと。
こうした二人の距離感がやっぱり好きです。
そしてトウカさんとトアさん。
この約束が今後どうなるのか……気になりますね……!
誰かと仲良くなることは、孤独ではなくなること。
でも、誰かと仲良くなると、いつか別れが来たときに、その別れが辛くなる。孤独であればそんな思いをすることはなかったのかもしれない。
その選択が、この先どうなるか。でも読者には見守るしかないんですよね……。
昇降機の謎について、なるほど!?となりました
確かに、何故「昇降機」なのだろうという疑問はありました。
前の話(20話等)でも、海上他界観の話が出ていましたが、今回指摘された「地下に他界を見た」もそうです。地獄や冥府は地の底にあるといわれる神話や宗教もあれば、天国や天上といった表現がある神話や宗教もあります。
「天国に登る階段」という概念もありますし、死後の世界において、「異界に繋がるもの・異界に繋げるもの」に上下方向という概念がある……!
物語の中でひとつオマージュや暗喩、物語構造の回答が出たようで、すっきりしました。
凄い。本当に色んなところに色んな神話の構造が敷き詰められていて、作者さんの知識とアイデアとセンスが凄い。
でも、それならば、「昇降機は虚の水路から、人々の魂を掬いあげているのだろうか?」
(井戸は桶を使って水を掬い上げるもの)
「掬い上げた上で、宗教や信仰、前世界の記憶といった『終端街に持ち込んではいけないもの』を濾し取っているのだろうか?」
「なら、濾し取ったものはどこへ行く? それが赤ランプの先に閉じ込められているもの……?」
等々、勝手に妄想して楽しんでいます。
謎が解き明かされる度に新しい謎があり、進む度に終わりに近づいているようで。知りたいのに終わってほしくない……!この物語を永遠に読み続けていたい……!という気持ちになります。
匿名
なぜ昇降機なのか。
1話を読んだ時、確かにそう思ったのに、深く考えてませんでした。
そういう、突拍子もない設定に実はちゃんと意味を持たせているのが結月作品の醍醐味の一つだというのに!
なるほど、と唸りました。
『犬夜叉』に出てくる「骨喰いの井戸」を連想しました。
昇降機である理由が明らかになったことで、あの場所が「水路」であることと「終端」街という名前に、改めて納得しました。
「水路」とは(もともと流れていたものを整備したり、)本流から横に人工的に作った水の通り道。その行き先が終端街。
本来、虚の水路と終端街は同じ高度にあったはず。それがズレたのが「大捩れ」で、その高度の差を解消するために「昇降機が生える」ようになった、という感じでしょうか。
果たして水路は今どうなっているのでしょう。
というか、そんな荒技思いついてしまうトウカさんに感心しました。