あらすじ
「俺は、あの街でただ一人、人を”――する者”なのだから」
化け物と格闘しながら、以前自分を襲った仮面の男について思考を巡らせるトウカ。揃い始めた情報で、トウカはある答えを導き出していた。
自覚なき死者の生きる国“終端街”へようこそ――。
結月さくらがいざなう、想い絡み合うヒューマン・ファンタジー。
(第20話収録)
事故で命を落としたトアが出会ったのは、昇降機守を自称するトウカ。
死者の乗降場でたくさんの人を見送ったという彼は「自分の背負ってきたものと向き合えなかった者は人ではなくなる」とトアに話すが…。
トアの後悔に寄り添うトウカの言葉に胸を打たれました。
そんなトウカが探し続けている友人はどんな人物なのか、トウカにとってどのような存在だったのか…。
トウカの言葉の節々からその友人への尊敬と執着を感じ、ますます気になってしまいます。
そして、昇降機が"生える"不思議な世界観に思わず惹きこまれました。
死者の国を舞台に、どこか冷たい雰囲気がありながらも、そこで生きる人たちの温かさも描かれており、何度でも読み返したくなる作品です!
感情タグBEST3
匿名
トウカは唯一の・・・
このセリフにハッとしました。
トウカはその十字架を背負いながらも終端街に必要不可欠な存在。
葛藤しながら戦っているのでしょうか。
それにしても!結月先生の描く戦闘シーンはカッコいいです。
戦うトウカ、カッコいい!
匿名
そもそも一般的なイメージとして「死後の世界」というものは「平和なところ」を思い浮かべる人が多いと思う。
終端街も確かにそうだ。
ただそれは、彼の切実な願い故にそうなっているのだと気づいて、とても切なくなりました。
そして、彼がそう願った気持ちが判りすぎて涙が出ました。
トウカさんが前回の場所で気になってたこと、なるほど!
自分が死ねないばかりに、彼女を死なせてしまった罪悪感をずっと抱えているナガツキくんが辛すぎるのですが!?
「死にたくない」は人として当たり前の感情だけど、もし「不死でありたい」が現実に叶えられると、いろいろ弊害あるよなぁ、なんて思いました。
匿名
前回に引き続き
前回に引き続きトウカさんの戦闘シーンが格好いい!!
でも、その読者からすれば格好良く見える、トウカさんの戦闘に慣れた様子が、トウカさん本人にとっては罪悪感や孤独を感じる要素で、血を浴びた姿が痛々しいです。でもやっぱり格好いい。
結月さくら先生、「痛ましくて悲しい光景の中にも美しさがある絵」や、「どれだけ幸せそうでもどこか寂しそうだったり悲しそうだったり、一抹の暗い気配がある絵」みたいな、綺麗な矛盾を描くのがお上手で、毎回情緒がめちゃくちゃにされています。
そこが好きなんですけど、毎回情緒が無事ではなくなります。
「人型の何か」が「人を害するものの象徴としての一つの形」で、個人を切り離すための仮面だというのなら
「人が人を殺さなくてもすむ世界」を案内人さんが作ろうとしたのなら
檻(刑務所?)という犯罪者を収容する場所と、ペストマスクというペスト患者を治療するために医者が使っていた仮面が同時に登場するのは、殺意や悪意を持つ者を閉じ込めて管理する秩序の象徴と、病や死を排除する救済・治癒の象徴で、「死」や「殺し」というものを封じ込めるための概念なのでしょうか。
見た目がそうなっているのは、目に見えない何か(死や殺人という概念)に形を与えると同時に、境界を引いて区切るため?
青いランプの先にある世界は、「終端街」から「人が人を殺す要素・概念」を隔離して、閉じ込めておくための場所なのでしょうか。
森と大蛇の青ランプは「宗教」を終端街から切り離して隔離するための場所で、閉鎖空間とリンお姉さんは事故だったかもしれないけれど、それらは実はまだ解明されていない他の意味や意図があって存在していたとか?
上手く言葉に出来ないけれど、空間や登場するモノのデザインに深い意味が持たされているように感じて、漫画を読みながら取り留めもなく考えてしまいます。
今回の青ランプが、トウカさんの思考を参考にすると「海というレイヤーを通して自分が――してしまった相手が見える場所」というものなら、ナガツキくんがそう思って見える相手というのが、とても、続きが気になります。
ナガツキくんがすでにある種の絶望と失望、諦観があって、その原因や由縁に踏み込む訳ですから、過去が明かされるのは知識欲や好奇心としては嬉しいんですけど、分かっている悲劇を見届けるしかない苦しさがありますね。
一ヶ月が長いです。次回も楽しみにしています。