あらすじ
「だから僕は死ななきゃいけない。君のために」
ナガツキの前に現れたのは、今は亡き大切な人・ユラだった。ナガツキは、一人で抱え続けてきた彼女への贖罪の気持ちを吐露していく。
自覚なき死者の生きる国“終端街”へようこそ――。
結月さくらがいざなう、想い絡み合うヒューマン・ファンタジー。
(第21話収録)
事故で命を落としたトアが出会ったのは、昇降機守を自称するトウカ。
死者の乗降場でたくさんの人を見送ったという彼は「自分の背負ってきたものと向き合えなかった者は人ではなくなる」とトアに話すが…。
トアの後悔に寄り添うトウカの言葉に胸を打たれました。
そんなトウカが探し続けている友人はどんな人物なのか、トウカにとってどのような存在だったのか…。
トウカの言葉の節々からその友人への尊敬と執着を感じ、ますます気になってしまいます。
そして、昇降機が"生える"不思議な世界観に思わず惹きこまれました。
死者の国を舞台に、どこか冷たい雰囲気がありながらも、そこで生きる人たちの温かさも描かれており、何度でも読み返したくなる作品です!
感情タグBEST3
匿名
幼いナガツキくん可愛いですね
1ページ目から詩的で、コマの構成が美しいです。何かの楽曲のMV(PV)みたいで、漫画なんですけど、まるで動画のように動く様子が思い浮かびました。
別離と悲劇に繋がる物語がこんなに綺麗に舗装されている事あるんですね。希望が鮮やかであれば鮮やかであるほど、それを失った時の絶望の大きさは如何程か――を描くのが上手いです。どうしてくれるんですかもう。「切ない」と「悲しい」と「それはそれとして顔がいい。推しのビジュが最高。好」「この先がどうなるのか知りたい。面白い」と色んな感情に襲われています。
この病院のような宗教施設のような場所は一体。
ユラさんの言う「同じ」とは。
もしかして怪我をしてもすぐに治ることだけ分かっていて、不死だと判明したのはあの落下のせい……?
飛び降りた事が結果的に、当人達には図らずも、ナガツキくんやユラさんの強度(と、その差)を証明してしまったのか……?
「屋上に出る」事が、「少しでも外の空気を吸えたなら」という気遣いだったとしたら、あの後、面で顔を隠した人とナガツキくんはどんな日々を送っていたのだろうと考えてしまいます。責任取らされたのかな……。
20話を読んで、案内人さんが譲れなかったという「人が人を殺さなくてもすむ世界」という言葉について考えています。
ユラさんが明確に「死にたい」あるいは「死んでもいい」と願って飛び降りたのか、それとも、あくまでも「風に浚われた」で100%無意識に背中を押されてしまった事故なのか。
自分自身に向く殺意(自殺願望)や死を受け入れる諦観は、「人が人を殺す」に含まれるのか。
だとしたら、ナガツキくんに起こってしまった不死というバグは、自殺願望に対する対処方法……エラーに対するパッチのようなものなのか?
ユラさんが亡くなって、ナガツキくんが生き延びてしまったのは、そういう死の時間差とパッチの対応順番のせいだったのか?
あれこれと考えては、やっぱり終端街の世界観の奥深さが面白いんだよな……と噛みしめています。
そういえば、ナガツキくんって今どこに住んでるんですか?
あの施設からトウカさんのところに通っているんですか?
合本版(2)の巻末オマケでナガツキくんが寝巻(部屋着)として色付きの浴衣を着ていたということは、もうあの施設とは別のところに住んでいる……?また謎が増えました。いつか明かされる日が楽しみです。ナガツキくんの自宅ルームツアー超見たいです。
匿名
本当にごめんよナガツキくん!
私てっきり、心中しようとしたのかなと勝手に思っていました。事故だったんですね。
引きこもってた、とはそういうことだったのか!と納得しました。
トウカさんが街の人達に一線を引いているように見えるのは、以前の記憶があるからだけではなかったんですね。
二人とも「でも」と言えるようになってよかったし、嬉しいです。
最後のページの表情と台詞が最高すぎです。
ほつほつと 淡々とした日々に差した光は温度を教えててくれた
色を教えてくれた
そして
25ページの独白と26ページの面差しに「このバディはやっぱり最高だぜ!」とワクワクしました。
28ページの天使の梯子が美しくて…。
そして30ページのナガツキの表情に内包された感情の奔流があまりに狂おしくて胸揺さぶられました。
清濁を撹拌し呑み干したあとに残る、カップの底に残る液体はすこししおからい
マグカップに注いだ喉を焼くトマトスープのような1話。