【感想・ネタバレ】終端街の昇降機守(9)のレビュー

あらすじ

「私って…誰なんだっけ?」
新たな青ランプの昇降機に乗り込んだトウカとナガツキは、閉鎖的な謎の空間に降り立つ。虚の水路への手がかりを探そうとする二人のもとに、見覚えのある人物が現れて……?

自覚なき死者の生きる国“終端街”へようこそ――。
結月さくらがいざなう、想い絡み合うヒューマン・ファンタジー。
(第9話収録)

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事故で命を落としたトアが出会ったのは、昇降機守を自称するトウカ。
死者の乗降場でたくさんの人を見送ったという彼は「自分の背負ってきたものと向き合えなかった者は人ではなくなる」とトアに話すが…。
トアの後悔に寄り添うトウカの言葉に胸を打たれました。
そんなトウカが探し続けている友人はどんな人物なのか、トウカにとってどのような存在だったのか…。
トウカの言葉の節々からその友人への尊敬と執着を感じ、ますます気になってしまいます。
そして、昇降機が"生える"不思議な世界観に思わず惹きこまれました。
死者の国を舞台に、どこか冷たい雰囲気がありながらも、そこで生きる人たちの温かさも描かれており、何度でも読み返したくなる作品です!

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感情タグBEST3

匿名

ネタバレ 購入済み

ホラゲー大好き人間が喜ぶ回

エレベーター先の光景に、思わずThe Backrooms(バックルーム)だ!!と思ってしまいました。
前回の八岐大蛇(日本神話)に続いて、海外系都市伝説まで登場するとは……。
青いランプの昇降機って本当に何なんでしょうね。

終端街やそこにある様々なお店、古びた通り、トウカさんの住んでいるちょっと寂れた雰囲気のあるアパートだとか。結月さくら先生の描かれる背景がどれも好きで、「ここ歩いてみたいな……」と思うことが度々あったんですけど、今回登場した部屋は更に行ってみたくなりました。

ナガツキくんのリアクション芸が可愛くて助かります。直感的な違和感を言葉にしてくれるので、「そう、それ!」と読者も読んでいて奇妙さに納得がいくというか。それからトウカさんの冷静な分析がやっぱり頼もしくて、二人の性格の違いも含めて面白いですし、こういう探索パート好きです。

新キャラの女の子も可愛くて、綺麗なツヤベタと毛先のトーンで、佇まいからして可憐な子だな……マクラギさんの快活なセクシーさやトアさんの安心するような可愛さとはまた違った魅力があって素敵だな……と思っていたら怪異化してひっくり返りました。ちゃんとホラーとしていて、ちゃんと怖かったです。そこも終端街の魅力なんですけど。

そしてトウカ先輩の格好良さと安心感ですよ。ナガツキくんどうか無事であれ。それはそれとして、久しぶりのイトマキグモちゃん登場に読者が喜びました。

謎解きとホラー、バトルもあって、満足感がすごいです。でも早く続きが読みたい。次回も楽しみにしてます!

#ドキドキハラハラ #カッコいい #ダーク

2
2025年04月25日

ネタバレ 購入済み

終端街について気になっていた部分がいくつか判明し、新たな疑問が湧いた回でした。

街のことを知りたくて本を読むトアちゃん真面目!
私もその本読みたい!!
というか終端街にも本あるんですね。
でもカメラや写真はなさそう。

以前ナガツキくんが「(不死は)多分ガキのころから」と言っていたのがなんとなく引っかかってはいたのですが、〈終端街の人も成長する〉という事実に「そうなんだ!」と思いました。
二人とも何歳なんでしょう。
年齢について考えると、元は終端街の住人ではないトウカさんは恐らく外見上歳をとっていなくて、あぁ、この人はやはり終端街の住人ではないのだなぁとしみじみと感じてしまいました。
それと、これは推測にすぎませんが、終端街と現世は時間の流れが違うのではないかと思いました。この仮説が当たっているかどうか考えながらこの先を読み進めるのが楽しみでたまりません。

「終端街での一生を終えた人間はどこにも行かない」
また生まれ変わったりするのかな?と思っていたのですが、そうではないということが判明しました。
「どこにも行かない」というのは「魂が消滅する」ということかと思ったのですが、もしくは「形を変えてとどまり続ける」のようにも受け取れるのですが、どうなんでしょう。

さて、ここからどうやって戻るのか楽しみです。

2
2025年04月04日

匿名

購入済み

続きが気になります……!
この袋小路から何処へ辿り着けるのか。

そして出番なのか動揺なのかしゅぴーん!しているイトマキグモくんがかわいいです。

2
2025年03月29日

匿名

購入済み

謎めいた展開

昇降機や終端街の謎が次々と出てきて目が離せない展開です。
終端街の人々と共に少しずつ解明させていくのでしょうね。
登場人物が皆魅力的!

#ドキドキハラハラ #カッコいい

2
2025年04月11日

購入済み

杭で留められた世界と歪み

今まで何気なく通り過ぎていた風景がふと「ズレて」しまう世界。そんな世界を杭で留めることを生業としたマクラギが描いてくれたスケッチの中の違和感。異質な世界に繋がる青いランプのエレベーターで見つけた少女とは。紙の積み重ね、そこに差し込まれるシルバー。ミルクレープのように表面はなだらかだけど内側にはクリームの奔流があって、層を割るフォークが潜んだ苺を見つける瞬間の話。

#切ない #ドキドキハラハラ #深い

1
2025年05月23日

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