村山早紀のレビュー一覧
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ネタバレ植物と話ができる一族。
花咲家の三兄弟 まりあ、りら子、桂。
それぞれが、死んだ母への思いを抱えながら、
植物やまわりの人との交流で癒されたり成長したりするかんじかしら。
金木犀が出てくるシーンでは、香りを思い出して、懐かしかったな。
1章のクリスマスローズが4章につながっていくんだねぇ。
泣いた人魚の絵が見てみたいなぁと思った。
最初、なんだか流れがつかめななくて読みにくいかと思ったんだけど、
3人の話をしているのかと思えば
装飾や唄子さんの長い挿入話があったりして、
その切り替えが難しかったんだな。と後で思った。
エンディングは切なかったけど、よかったな。 -
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ネタバレほのぼの、ほのぼの 表題作が可愛かったなぁ
このお話の底に流れるものは
優しい思いやり、でしょうか。
表題作が一番好きだけれど、
私の好きな花はコスモスと
なんで知っているんだろう。。。と
勝手にニヤニヤ。
これも、温かいお話。
ヒーローになりたかった普通の会社員も
よかったなぁ。
秀でた才能や能力を持った人なんて一握り。
普通で、普通すぎて世の中では
埋まってしまいそうな人は
きっと、どこにでもいるけれど
だけど、その人はひとりだけ。
凄い人だと思っても
やっぱり、それはそれに見合った努力の人だから。
みんな、誰かのヒーロー。
ヒーローも痛いの我慢したりして
結構大変なんだな。 -
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主人公の響呼さんは、小説家で、この時代でもまだ神秘と不思議と魔法が息づく、風早の街に住んでいます。
前巻で、突然猫耳の女の子が押しかけてきて、しかも彼女は自分を「お姉様」と呼ぶ。なんのこっちゃ!?と思っていたら、彼女は響呼さんにとって、とっても大切な人の思い出を運んできてくれたのでした。
今回は、二人が竜宮ホテルですごして、あっという間に初めてのクリスマスがやってきた。素敵なクリスマスを過ごせるかな?というお話でしたが、響呼さんという主人公が、小説家であるがゆえに、まるで作者のクリスマス時期の多忙っぷりを見ているようで、もうほんと、私たち読むだけですみませんって気になってしまいました笑。
それ -
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“受話器を置きながら、つい笑顔でくるりと踊るように身を翻すと、愛理、ひなぎく、満ちる先生の三人が、なぜだかにこにこと楽しそうに笑ってこちらを見つめていた。
ひなぎくが、
「寅彦お兄様ですよね?」と訊いた。
「パーティにいらっしゃるんですか?」
「え、うん。いらっしゃるんですって」
なぜだかどぎまぎとして、顔が赤くなる。
「ええっと、そろそろ移動した方がいいのかな、って……思うんですけど」
ですね、そうですね、と三人とも笑っている。なんで笑うのかなあ?なんだかなあ。”[P.43]
満ちる先生かと思ったら愛理ちゃんでした。
ことりちゃんの話良かったです。
“『ことりん、ひとが笑ってるのと楽しそ -
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なんといってもこのシリーズは、遠田さんのイラストがとてもすてきで、いつも一目ぼれをしてしまいます。
クリスマスの話だったので、季節がらぴったりでした。今回もさらさらと読めました。前作よりも自分の中に残るものがなかったかもと思います。今回は佐伯老人が主役なのかな。安斎先生というユニークなキャラも登場して、続編があるのかなと思います。愛里が知らないうちに背負わされているものが明らかになり、こちらも次回へ持越しでしょうか。
ひなぎくちゃんがさんたさんに会いたいと思っている姿がとてもかわいくて...。結局、響呼さんのひなぎくちゃんへのプレゼントは何だったんだろう。 -
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ネタバレクリスマス シーズンに発行とあって、とてもタイムリーで、内容も素敵なのでした。
が、ちょっと押し付けがましさを感じてしまいました。
主張はとても素敵ですが、2011年という年が、そうさせてしまったのでしょうか。
前作の続きが出るとは思ってもいなかったので本当に嬉しいのですが、もやっと感がぬぐえません。
当初発行された三笠書房のf-clanが発行1年で廃止されたとしても、徳間文庫で出るのが早すぎて、更には書き下ろしもついていたのが、まるで裏切られたように思えて。
最初から徳間文庫で読んでいれば、こんなこ気分にはならなかったのだとは思うのですが。
さらに恋愛面は期待してはいけないと思っていても -
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表紙絵のひなぎくちゃんが本当にかわいかったです。読み終わると心が温まりどこかやさしくなれるような物語でした。読んでいる間中、本を読むことで癒されてるというのか、読むことで疲れた心を治癒してくれるような感じでした。おそらく出てくる人たち全員が本当にやさしい人ばかりだから、その人たちで紡がれていた物語だからではないでしょうか。人はもちろん、そうでないものも住んでいると思われる竜宮ホテルですが、私もここに住んでみたいなと思う。個人的には、響呼さんと寅彦さんの関係が恋愛に発展するといいのになと思います。
震災後という表現を目にして何気なく東日本大震災をイメージしてしまいました。