谷川直子のレビュー一覧
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表紙に描かれている馬の表情に惹かれて
借りました。
競馬の世界は血統が良くてお金があるほど
優位に立つこともできますが、
しかし、それを覆すことができる力を
隠し持っている馬がいる。
血統も価格も安いとバカにされたトレジャリー。
そしてその馬を支える人たち。
トレジャリーと彼らのやりとりもよかったです。
馬は話せることはできないけれど
馬なりに私たちの思いをほんの少しは
わかってくれているのかなと思いました。
厳しい戦いの世界で1勝でも勝ちたい、勝たせたいと
いう想いが1つになった時にそれはとても
すごい力になるなと思いました。
何よりも馬たちが全力で走る姿はきっと
美しくてお金では代 -
Posted by ブクログ
タイトルから察しがつく通り、介護から臨終までを描いた小説である。
父恭輔96歳。師範学校を出て教師となり、教頭、校長、教育委員長まで務め上げ、大学教授の時期もあり、叙勲も受けている。父は介護施設でも先生と呼ばれ、人に慕われる人格者でもある。その父が、10年前から認知症を発症した。自宅で介護するのは、元教え子だった妻志麻85歳。老々介護をサポートするのは、未婚で同居の長女洋子と、義父を介護して見送った経験のある次女の素子。長男で末っ子の誠は、金銭面でのサポートはするものの、介護の役にはたたない。
物語は恭輔が好きな小林一茶の俳句と共に進む。各章は夢うつつの恭輔の独白?からはじまり、現実生活での -
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ネタバレかなり面白かった。
というより刺さった。
小説終盤の理比人さんの言葉は、私の好きなエーリヒ・フロムの言葉とほぼ一緒。
愛するということはナルシズムを克服し、孤独に対峙し、能動的に愛するということ。
マイノリティだからこそ到達した答えなのかもしれない。
登場人物全員の心情に共感することができた。
個人的には百合子さんの考え方がリアリストで好きだ。非常に冷静に感情の出どころを分析しつつ、それでも人生はチャレンジの連続だと、結婚生活を添い遂げる習練と覚悟を持った人にしか分からない境地だと思った。
いずれにせよ、愛するということは一筋縄ではいかないが、課題はシンプルだと思った。梓さんの場合は、一 -
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テーマは介護と看取り
キーワードとなるのは「長男の嫁」
再婚を機に東京から地方都市に移住した桃子を待っていたのは義理の父の介護
「長男の嫁」と言うだけで当然のごとく介護を押し付けられてしまいます。
義父を在宅介護する友人の恭子、育児と仕事と介護の三つ巴につぶされそうになる瞳、死んだ夫の両親に家政婦のように扱われている静子
この3人も「長男の嫁」
昔に比べれば少しは変化したのかも知れないけれど、本作に登場する村社会では介護=長男の嫁の義務と言う思想が根強く残っています。
私の周りには自分の親の介護でさえ一杯一杯になり苦しんでいる人もいるのに痴ほう症を患う義理の親の介護を嫁がするのが当然の