谷川直子のレビュー一覧

  • 私が誰かわかりますか

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    長男の嫁なので義理親の介護をしなければならない立場になった女性たちのストーリーがリアルに語られています♪ 福岡近郊の田舎町を舞台に方言を駆使して彼女達の踏ん張る姿が面白おかしく進みながら認知症の親とのやりとりが展開して、読者も深刻にならずに介護に関わる知識や情報が解る仕掛けになっていました。実体験のある作者ならではの内容なので経験ある人も未知の人も読む価値のある好適な作品です!地味ながらもオススメ です。

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    2019年02月09日
  • 私が誰かわかりますか

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    認知症の舅を看病する長男の嫁たちの心の中つぶやきに納得。舅を看取った後の気持ちの変化も分かる気がする。

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    2018年12月22日
  • 私が誰かわかりますか

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    老いと、介護される者と介護する者の話。
    内容は重いものでしたが、字体は読みやすくて、読後感も悪くない本でした。

    衰えていく義父、義母が絡められている「世間」、自分を縛る良心、表題になっている質問に最後に返された「桃子じゃろ」と答えた義父の声。

    誰しも最後は死んでいく、必ず終わりがくる。それまで懸命に生きていくしかない。義父の死が桃子に知らしめた事実。

    超高齢社会、どこでもありうる問題で、物語として読むことと現実は違うと思いますが、想像することはできるので読んでよかったです。

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    2018年12月03日
  • 私が誰かわかりますか

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    ネタバレ

    2018/11/02Mリクエスト
    身につまされる。
    誰が読んでも、一つくらい思い当たるエピソードがあると思う。小説だから最後はうまく収まってるけど、現実には、これがまだまだ続く…という人も多いだろうな、と。

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    2018年12月12日
  • 私が誰かわかりますか

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    昨年亡くなった父の事を重ね合わせて読ませてもらった。
    昼夜逆転、頻繁なトイレ、家に居ても「ウチに帰る」等は認知症アルアルでした。
    厳格でしっかりした父であったが、少しずつ壊れていって認知症で皆を困らせたのは、本作品の通りである。
    認知症の父を介護している際は、腹立たしい気持ち、寂しい気持ちや父への今迄の感謝の念が交錯していた。
    本作品はこれらを上手く表していたし、村社会への反発と底流には深い愛情が描かれていた。

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    2018年10月23日
  • 私が誰かわかりますか

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    長男の嫁で介護に直面していると、共感しすぎて読み進めないかもしれません。
    特にここに描かれている「村社会」がまだある所だとこの本のように、介護以外に疲れる要素満載なのでしょう。
    まだ介護に直面していない人にこそ読んでほしい本ですね。
    などと言っていられるのも、まだ直面していないからなのかもしれません。でもこの本でヒントはいっぱいもらえました。

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    2018年09月30日
  • 世界一ありふれた答え

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    うつ病になってしまった政治家の元妻とピアノが弾けなくなったピアニストが世界一ありふれた答えを見つけるまでの話。『四月は少しつめたくて』よりは、こちらの方が読み易く思う。

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    2017年01月18日
  • 世界一ありふれた答え

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    いつか、私にも本当の自分の気持ちに気付く時が来るのかな

    気持ちが強いときからトレーニングしたほうが良さげだな

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    2016年11月09日
  • 四月は少しつめたくて

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    詩を書けなくなった詩人、寄り添う担当編集者、傷つく娘に本当の言葉を掛けられなくなった母。
    それぞれの苦悩を、妥協せず、言葉に真の意味を持たせることで開放する。
    言葉、そしてそれを綴る詩、その意味を味わった気がする。

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    2016年04月17日
  • 四月は少しつめたくて

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    ネタバレ

    言葉の意味がからっぽになっている、消費され尽くしている、など言葉に関する言及、わかる気がした。

    言葉の扱い方が、とてもいいなと思った作品。

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    2016年04月11日
  • 四月は少しつめたくて

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    前作も良かったけど、これも良かった。
    詩人が出てくる小説だと、どんな詩を書いているのか気になるが、世に知られた詩人という設定なら、読者を納得させる詩でないといけないわけで、そういう詩を書く自信のない作家は書かずに誤魔化す。『ぱりぱり』がそうだった。
    谷川直子は、書いた。そしてそれはいい詩だった。それだけで小説が少々つまらなくても許せるが、小説も良かった。
    『うたうとはちいさな命ひろいあげ』も作家自身が短歌を詠み、それもなかなか良かったが、小説の出来はさほどでもなかった。こちらは大人の恋愛未満の関係だけでなく、子どもの学校でのトラブルも描かれているが、そこだけでもそこらのYAよりずっと人間が描け

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    2015年12月23日
  • 四月は少しつめたくて

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    派手ではないけど、しっかり印象にのこって好きな雰囲気だった。物語の軸のひとつである詩人と編集者の関係がなんかすごく、いい。恋愛の浮ついたりどろっとしたものを持ってなくて、最後にちょっと気持ちが近づくのがよかったな。
    こちらも軸のひとつである詩についても。詩ではない歌詞をのせて歌う歌手、若い世代のカリスマってみんなそんな感じ。無責任な応援歌か、感想文みたいな恋の歌。単純でない言葉や表現は今の子たちには理解されないのかも。

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    2015年10月02日
  • 断貧サロン

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    お金がたまらないのは付き合っている彼氏が貧乏神だから!?彼と別れたらお金もたまって幸せになれる?設定も面白く軽い感じで読みやすかった。個人的には『おしかくさま』より好きだった。

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    2015年09月16日
  • 四月は少しつめたくて

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    今の私たちは、自分の話した言葉がどう切り取られ、誰にどう批判されるかわからない世の中に生きている。目の前にいる人に発した言葉であっても、様々なツールによってそれは拡散される。人はそれを確かめもしないで、ささやき合い、悪意のない態度で、距離感で、人を追いつめることができる。本当のことなんて言えない。当たり障りのない言葉で相手を認め、口をつぐむ。または、匿名で相手を罵倒する。罵倒する言葉も決まりきっている。自分の生み出した言葉なんかでなく、お決まりの言葉を使って…。今の時代の小説だなあと思った。

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    2015年08月20日
  • 四月は少しつめたくて

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    詩人と名乗りながらも詩集が出せない藤堂。編集者の桜子。詩とは心を降りていく階段、という言葉が印象的。

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    2015年08月14日
  • 四月は少しつめたくて

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    エッセイのように軽く読めて
    詩のように心に届く
    妙に清々しい小説だ

    テーマの一つに《謝罪は権力を生む》というフレーズがある
    その中で
    死に別れという痛みに負けた老いぼれ元大詩人と
    なんとか再起させようとムキになる傷ついた編集者の出合い

    底無しの距離をとりながらの絡み合いで
    傷を舐め合うことから脱皮していくという物語と
    娘がイジメられて自殺未遂したと訴えられた無実の親子と
    同じ元大詩人が絡んでそれぞれが再起していくという
    物語が交差するストーリー

    妙にシツコカッたり頑張ったりと無理な箇所も感じるけれども
    こんなことも多様な自然界になくはないのだろう

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    2015年08月04日
  • 四月は少しつめたくて

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    いつからか詩を書けない詩人、子供の死に心深く罪の意識を宿す編集者、友人の自殺未遂に自ら外の世界とつながる言葉をなくしてしまった少女、少女に語りかける真の意味をもつ言葉を探し続ける母親、4人をめぐる言葉と詩の物語。

    作者の谷川さんご自身が詩を書かれるので、言葉に対する執着、愛着は強い。
    「意味を失ってしまった言葉に、もう一度意味を持たせるにはどうしたらいいのか」
    「詩は心の内側に降りていくための階段」

    物語の中に出てくる純粋な言葉と詩へのこだわりの対極に、物欲にまみれた現実の描写は詩の純粋さを際立たせる。ラストで用意された、詩人と編集者、少女と母親の行き着いた結論はもう少し深く味わいたかった

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    2015年07月26日
  • 四月は少しつめたくて

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    四月は少しつめたくて、その言葉から物語は始まる。
    再び春がくるまでに、そのつめたさに少しずつ触れ、言葉とその意味とそれらが表すものの正しさを、詩人と編集者とともに考えさせられる。
    詩人が詩を書けない理由と、女性誌の敏腕編集者が詩の編集者に転向した理由はどこかつながっている。
    「失なわれたもの」を捉えようとひたむきに正面から向き合うこと、またそれに背を向け考えることを止めてしまうこと。
    哀しみや愁いを言葉にすることの意味がどこにあるのか。
    美しい言葉は情報のように空虚に感じられ、感動は押し付けがましいものになり、ただ与えられた言葉を重ねるだけでは「詩人のふり」になってしまう。

    「詩ってなんです

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    2015年07月06日
  • 四月は少しつめたくて

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    ことばひとつひとつの重み深さを感じさせられる。新鮮な面白い、いま求めていた本だった。大切にしたい本。素敵なことばがつまってる。

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    2015年04月28日
  • 断貧サロン

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    一作目は刊行時に読んで、わりと面白く読めた記憶があったので、手を伸ばしてみた。

    ヒモ状態の彼氏は貧乏神? というあおりにファンタジーかと思いきや、帯のコメントにもあったように、所謂女が考える、田舎には帰りたくないし地方のコミュニティー嫌だし働きたくないし愛とか結婚とか子どもとかっていう、普遍的で抽象的なリアルな話題がつまってた。

    あっさり風味かなとも思うけど個人的には結構楽しめた。

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    2015年01月14日