谷川直子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
離婚を切り出されてからの梓の一樹への想いは愛なのか執着なのか、それとも損得なのか。お金ではないといいながらブランドの服や銀のアクセサリを買えなくなることへの恐れもあり、なんだかくどくどと愛を語っているけど半分意地のような気もするし、あまり寄り添えなかったな〜。
結婚しないという香奈、それはそれでいいけど、いい歳なんだからまずは家を出ろと言いたい。いつまでも実家に住んで経済的にも生活的にも自立しないで楽ちんだからこのままでいいなんて、舐め腐ってる。親が娘を手放したくなくて甘やかすからいつまでも大人になれないんだと思う。
登場人物で唯一肯定的に読めたのは、理比人でした。
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Posted by ブクログ
愛と結婚について、こんなにいちいち深く考えないから、ちょっと鬱陶しく感じながら読んだ。
梓は離婚を迫られたことで、これまでの結婚生活について振り返る。百合子は、結婚しないという娘を通して、結婚のメリットについて考え始める。
梓と一輝が結婚後、お互い本気でぶつかることなく、微妙にすれ違ったまま、遠い存在になっていく様子が手に取るように理解できた。梓は、一輝に対しては、愛という切り札を効果的には使えなかった。使うチャンスを逃し続けたように見える。でも、離婚しないと突っぱねながら、一度、とことん自分と向き合った結果、別の形の愛を見つけることができたんじゃないか。
百合子は、丁寧に淡々と毎日の生活を整えていくことで、夫秀人にとって知らず知らずのうちにかけがえのない存在になっていく。浮気がきっかけでその愛に気づいたと言うなんて、ふざけていると私は思うけれど、それこそが秀人が使うところの、愛という名の切り札だったのかも。
一人で生きる。それもいい。二人で生きる。それもいい。その二つをかなえるのが新しい結婚になるはずだ。まさに。 -
Posted by ブクログ
結婚とは何か?を問いかける。
それは、愛があってのものなのか…持続しないと成立しないものなのか。
作曲家と結婚したが、心変わりを理由に離婚を迫られる梓。
時代の波の中、それがあたりまえだと結婚して主婦になった百合子。
百合子の娘・香奈は、30歳だが彼氏はいるのに結婚はしないという。
百合子の姪である夏芽は、梓の夫・一輝と付き合っている。
ひたすら夫にしがみつき決して離婚はしない梓と惰性で結婚生活を続けてたぶんこれからもいっしょにいるのだろうと思っている百合子。
音を聴いて物語を作り、業界で梓のことをオカルトレビューと噂されているくらいに世界観を自ら生み出して愛というものを信じてやまない彼女の執念に凄みすら感じる。
百合子は、現実的であり多くいる女性だろうと思う。
どちらが幸せかを考えることもない、いろんなかたちがある。
幸せの度合いも人それぞれ。
目に見えずかたちもない。
自分がこれが良いと思える環境の中でいることが、ベストな選択だろう。
結婚は良いものであり、するべきだとは言いきれない。
それは自分で決めればいい。
人からとやかく言うものでも言われてするものでもない。
愛にしても答えはない。
だが永遠は、ないと思う…
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Posted by ブクログ
田舎に住んだことのある人には「そうそう!」と頷けることばかり。田舎の「世間」はめちゃめちゃ狭い。(物理的な広さは、広い。「隣の家」が見えないこともある。)
読み始めは、守と涼世夫婦とその子供の隆行と桃子夫婦の、介護にまつわる物語かと思ったら、読み進むにつれ本家の嫁とか、桃子の美大時代の友達とか、隆行の部下とか、登場人物が増えていき(まあ、皆介護をしているという共通点はあるのだが)、語り手も変わるのでどうなることかと思った。
読み終わると、もう少し守一家に重心を置いても良かったのではないかと感じたが、元校長先生のボケっぷりが面白くて愛が感じられたので、まあいいか。
田舎の辛抱して生きてきた老人のケチエピソードなど、ホントにリアル。電池がもったいないから補聴器をずっとははめないとか、何かに使えるとガラクタを拾ってくるとか。
「何かを作るための材料はいつも山から取ってくるか、どこかから廃材を拾ってくるかしていて、金をかけることなど思いもつかないのが守流だった。なのに、その何かを作るという部分がストンと抜け落ち、木切れだのブリキだのを拾ってくるという習慣だけが残っているのは不気味で貧乏くさいだけだった。」(P21)
桃子さんは「嫁」となって5年しかたってないし、地元の人間でもないのによくやったな、と思う。物語自体が老いを肯定的にとらえていることには好感を持ったが、小さな世間が社会の良心を支えている、というのはどうかな、と思った。もちろんそういう側面もあるだろうが、長男だから、長男の嫁だからと介護を押し付けられたり、しなきゃしないで長男のくせに嫁のくせにと言われるような、それがストレスで老親を殺してしまうなんてこともあるわけで、いいことばかりじゃない。もちろん、桃子さんも疲弊して「付添いさん」を頼み、それによって救われたことも書いてあるのだが、付添いさんの時給は安いし、あくまで個人的な依頼の形なので全額家族持ち。(だから、時給も安くなるわけだが。)しかし、これに税金を充てれば、国はますます財政難。少子化で、どうすればいいのか、と読んでいる方が頭を抱える。
この本の中の老人のように家族が看取ってくれる人ばかりじゃないが、老いや死は人を選ばない。
本自体は面白く読んだし、介護をする家族のリアルな姿が描かれていたとは思うが、桃子さんのように「辛かったが、良かった。舅は愛しかった」で終われない人もいっぱいいるからなあ。 -
Posted by ブクログ
親の介護は僕ら以上の年齢になってくると、大々的に関わりで出てくる事柄です。しかも僕らもあと20~30年経つと介護される側になる可能性大です。
本来喜ぶべき長寿ですが、自分としては痴呆になってまで生きたくないというのが正直な所だし、ほとんどの人が尊厳を失ってまで生きていたくないと思っているでしょう。
それなのに痴呆になってしまった時、意思表示できないが為に、延命までされてひたすら生かされるなんて本当に悲惨だし誰が望むんだろうか・・・。
読んでいるうちに鬱々とした気分になってくるのは、家庭での介護の出口の無いトンネル感良く書けているからですうしようも無い状況の人ではなくて、自分の家族内であり得る内容だから余計に刺さるんでしょうね。
色々な家族が出てくるので一瞬誰の事か分からなくなる部分はありますが、これくらい頭使った方が将来ぼけにくいかな・・・。