谷川直子のレビュー一覧

  • 走れ、無印の馬

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    無名の馬に人生を託す人々の話。

     競馬は全くやりませんが、面白く読めました。文章がすごく素直で分かりやすく気軽に読めたのもよかったです。

     ただ、やや話が薄すぎる気もしなくもなかった。タイトルそのままの話ではありますが、本当にそのまますぎて。
     後半になって因縁の関係が明かされるが、あまりに都合よく関わりすぎてないかなあと少し興ざめ。ラストももう少しエピローグ的なものが欲しかったです。

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    2026年07月30日
  • 走れ、無印の馬

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    競馬の話は
    金持ちの話が多いが
    普通のOLが巻き込む
    意外な話
    雑草魂みたいな感じで
    貧乏人と金持ちの構図も
    わかりやすく面白いかった

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    2026年07月29日
  • 走れ、無印の馬

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    競馬に関わることを学びもできる小説。ただ急に調教師チーム全体がトレジャーに力を入れ出したり、相手のオーナーが嫌なやつすぎたりと物語にうねりを起こすための仕掛けをしている感が強くて、なんだか乗り切れなかった。ラストの未勝利戦の臨場感はあって良かった。

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    2026年06月30日
  • 走れ、無印の馬

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    5月新刊?廃用(食用)寸前の推し馬を引き取ったOL乃里が、仲間とともにその仔に夢を託す。富豪馬主の良血馬との対決の行方は。
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    競馬が動物競技の中で圧倒的な存在感を持つのはなぜだろう。
    「血統のロマン」「スポーツ+ギャンブルの高いゲーム性」…日本においては国営ということもあって「巨大市場に裏打ちされたエンターテインメント性」あたりでしょうか。
    有名な競走馬はキャラ化されて愛されるイメージで、言ってしまえば親ガチャの世界。だからこそ、下剋上/ジャイアントキリングや、期待外れのような番狂わせもある。…総じてやっぱり「ドラマ」「ロマン」かな笑

    あらゆる人の夢を乗せ、ひた走る馬の姿が目に浮かぶよう。著者の競馬愛(と、競馬にまつわるあらゆる文化への愛)に気圧され、ぐいぐいと一気読みでした。

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    2026年06月17日
  • 愛という名の切り札

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    愛について、百合子はのんびり、梓は切実に考えて考えて答えが出そう?なところで終わるお話。愛することは壮大でありながら日常的な行為だから、人によって定義は違うし、そもそも定義するからおかしくなる。それが男女のそれならなおさら。初めに感じた情熱で愛し愛されている人はどれだけいるだろう。梓が一輝に対する気持ちを丁寧に正直に解きほぐしていく様子は人間らしくてよかった。百合子は結婚制度をかくれみのと言ったけど、隠れなくてよくない?愛が変容することを隠さなくてもいいと思う。毎日が愛で溢れなくていい。最後のわちゃわちゃした会話こそが愛から生まれた幸せのカケラだと思うんだけど。

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    2026年06月06日
  • 世界一ありふれた答え

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    うつ病のまゆことトキオ。
    共感したくないけどめちゃくちゃ分かる。
    まゆこは私だった。
    復活していったのには救われる。
    逞しいカリン親子の眩しさにも。

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    2026年04月28日
  • おしかくさま

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    読みだしたところで、引きこもりの姉との心温まる系の話かと思ったのだが、おしかくさまと称するお金を崇める宗教の話になって、とっても変な小説。改行せずに語りが続く姉の内心描写とか独特の作品で、中盤まではそこそこ面白かったが、最後は飽きてきた。

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    2025年12月08日
  • 断貧サロン

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    ネタバレ

    読みやすかったです。サラサラっと読めた。
    主人公のエリカが親友?のさえちゃんの家に転がり込む所から始まる。昔から当たり前のこと、という雰囲気だったが、もう少し昔の描写が欲しいなと思った。よくある設定ではあるけど。
    都合がいいぞ?と思う箇所が多くて、そこがノイズになってしまったかな。
    本を読むのが久しぶりで、リハビリにはちょうど良かったです。

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    2025年11月19日
  • 愛という名の切り札

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    結婚、離婚、非婚、事実婚を問いかける本格長編小説。
    多くの恋愛小説が書かないその先を見つめる‥‥

    離婚に踏み切れない作曲家の妻・梓の微妙な気持ちの揺れと、結婚のメリットを探しながら生活を淡々と営む専業主婦・百合子のたくましさが、絡み合いながらビビッドに描かれていく。ストーリー展開は静かながら、そのリアルさゆえに読み手を飽きさせない。誰がどこで「愛という名の切り札」を使うのか、果たして愛は切り札になるのか、がこの小説の読みどころの一つである。
    非婚を選ぶ娘・香奈と、事実婚で進む若い作曲家・理比人の生き方にも説得力があり、結婚の形がこの先どう変わっていくのか、余韻を残すエンディングも魅力。

    ◯ 愛という名の切り札 目次

    1 おかあさんさあ、結婚してなにかいいことあった?

    2 どうして結婚するとしあわせになれると信じていたのだろう、なんの根拠もなく

    3 いちばんきれいだったとき、なにをしていましたか?

    4 もう一度生き直したいんだ、と彼は言った

    5 多く愛した方が負ける。それが結婚というゲームのルールです

    6 一人で生きる。それもいい。二人で生きる。それもいい。
    その二つをかなえるのが新しい結婚になるはずだ

    【個人的な感想】
    目次を見て面白そうだと思い読んだが、私の期待していた話の内容とは少し違った。
    音楽の話がメインで、詳しくない私には想像しかできずあまり理解できなかった。
    結婚のメリットを考えても仕方ないと思いつつ、子供が欲しいと思っていない働く女性にとっての結婚のメリットをやっぱり考えてしまう。

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    2025年06月22日
  • その朝は、あっさりと

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    たしか、テレビで見てチェック✅していた一冊。
    なんか、こう、最近、仕事柄。介護とか死とか気になっていたが、この本読んで、スッキリした、というか、死ぬって当たり前だよなぁと気持ちが楽になった。
    幸せな死に方ってなんだろう??

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    2025年06月10日
  • その朝は、あっさりと

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    認知症が進む96歳の父親を85歳の母親がみている。
    2人の娘も介護を手伝う。

    介護の大変さを書く著書はたくさん読んできた。
    でも、本作はカラッとしていて苦しさがない。
    介護の大変さは変わりはないのだが
    一茶の句と合わせて読むとほっとする。

    章の始まりは父親の言葉。
    頭の中が曖昧になり、不安が過ぎる場面は
    ちょっと悲しくて寂しくなる。

    全体的に明るくて、嫌味のない文体。
    おすすめしたくなる。

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    2025年01月05日
  • その朝は、あっさりと

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    「老衰外語看取り小説」である。

    昨今、亡くなるのは病院か施設のどちらかが多いのではないだろうかと思うのだが、この小説は自宅で96歳の父を看取るまでの家族の思いや苦労が書いてある。

    長年教育関係の職につき、75歳で大学を定年になった後も、勉学が困難な家庭の子どもを集めた私塾に通い、自治会の相談役でもあった父。
    ちょっと認知症の気配を感じたときは、86歳でありそれから母が娘たちが、苛立ちながら、じたばたしながら、ため息をつきながら、時には、はよくたばれと思いながら亡くなるその日まで看るのである。

    父の回想や小林一茶の詩が、上手い具合に馴染んでいるというか…なんとも言えない気にさせる。
    最後には、おつかれさまと言いたくなった。


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    2024年10月29日
  • その朝は、あっさりと

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    再読したい⭐️⭐️
    おすすめ⭐️⭐️⭐️

    父が好きだった小林一茶。なぜ好きだったのか。生、老い、介護、死を素子視点や俳句を通じて追いかけることが出来る。延命治療とは何か何をいつまでするか、人間の尊厳とは?人生、家族と老若男女置かれている立場や状況によって感じることが異なる。
    あなたは読書出来ているが、その後ろから老いと死が足音を立て忍び寄ってくる。

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    2024年10月15日
  • その朝は、あっさりと

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    96歳の父を看取るまでの20日間を描いた物語。

    誤解を恐れずに言うと、読後真っ先に感じたのは羨ましさ。

    認知症患者を支える大変さも、気が休まらない在宅介護も、それはそれは大変そう。
    けれど85歳の母をサポートする姉妹、金銭面で協力する長男。
    家族のみならず優秀な看護師と介護士までが手厚くサポートしてくれる。

    老老介護が社会問題となっている今、これだけの助け手がある事がまず幸運だと思う。

    深刻な状況下だが女性陣の能天気な会話が笑いを誘う。

    家族全員に見守られながら逝った父親も看取った家族も幸せな時間だっただろうと思えた。

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    2024年08月31日
  • 世界一ありふれた答え

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    うつと診断され、自分の考え方から抜け出せずにいる2人。現状のままでいいと思う一方で、ここから抜け出さないとと日々もがくことは、きっと本人たちからすると凄くしんどくて辛い日々なんだろう。
    それでも前の日常に戻れるように、いや前とは別の日常生活が送れるように必死に前を向く姿が良かった。現実はこんなふうにうまくいくことばかりではないと思う。本人にしか分からない不安や絶望がある。でも、毎日人は嫌なことがあったり不安なことを抱えながら日々過ごしていると思わせてくれる。

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    2024年08月02日
  • あなたがはいというから

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    ネタバレ

    学生時代両想いだった2人が、同窓会で再会する物語。遅すぎることはないこと。積み重ねた嘘やお互いの過去は変えられないこと。亮の最期も突然で切なすぎる。主人公2人が還暦って感じはしなかった。心の中にずっといる人は大切にしなくちゃと思った。

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    2024年07月06日
  • 愛という名の切り札

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    何かを得るというわけではないけど、共感する部分があった。

    「それに音楽は体験だから、どういう心境でどういう状況でどういう場所で聴くかによって、受け取るものはちがってくるし、またそこが音楽のおもしろいところでもある。言葉で説明するわけじゃないから、受け取る側の自由度が大きいんだ」
    「だって愛ってほんとはなんだか誰にもわからないのに、言葉だけはでんとこの世界に居座ってるから、オレたちはうかうかしてると愛に見放されるんじゃないかっていつもびくびくしてる」
    「自分で見つけるしかないんだよ、正しい愛し方は。愛を持ち続けるためには孤独にも耐える自分自身を確立してなきゃだめなんだ。愛にすがって生きていくのはつらいし哀れだもの」
    「愛を失っても生きていけるなにかがなければ、その人の愛は強くなれないのさ。オレには音楽がある」
    「愛というのもまた、極めるべき一つの道として開かれてきたものなのだ、と。」

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    2024年02月13日
  • 私が誰かわかりますか

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    認知症になった高齢者と家族、特に長男の嫁、という立場の女性を描いた物語。田舎に特有の世間という名前の縛りに翻弄されて疲弊していく姿や、それを求めるかつての長男の嫁であった姑。そして介護を通じての気づき、など、共感のできる物語でした。

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    2024年01月17日
  • 愛という名の切り札

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    目次を見ると6章それぞれのタイトルが面白い。

    無名だった作曲家の影山一輝の才能を信じ、彼を一流にすることを自分の役目と思っていた妻梓。好きな人が出来たから離婚して欲しいと言われ、嫌と答えた彼女。まだ好きだから?それとも妻の意地?離婚後の生活への不安?

    列車の衝突事故が起きた時に連絡すべき相手がいないんだ…と気付いた時の梓の寂しさが痛々しい。こういう時にふと寂しさを感じる物なのですね。みんなお互いこの人しかいない!そう思って結婚するのにね~。ずっとその時の気持ちのままでいられたら良いけれどそうは行かないのがほとんど。

    だから定年退職後に何もしない夫に不満を募らす主婦やそんな夫婦の元に生まれた娘は結婚はしたくない宣言。

    梓が離婚を受け入れるのかその心の動きがリアル。でもまさか年下の作曲家からの提案に心が揺れてしまうとは…。結婚してもしなくても生きていくのは大変なことに変わりはないんですけどね。

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    2023年10月05日
  • 愛という名の切り札

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    谷川さんの作品を読むのはこれが三作目。

    今回のテーマはズバリ『結婚』。
    谷川作品に共通して感じる「大人の本音」は本作でもリアルに表現されている。

    当たり前のように結婚した百合子、心変わりを理由に作曲家の夫に離婚を迫られる梓、結婚にメリットなしと非婚を選ぶ百合子の娘・香奈、事実婚で愛を貫く理比人、様々な愛の形が描かれる。

    私も百合子の様にメリット・デメリットなど何も考えず当たり前の様に結婚してしまったので、今ならあの時の自分に良く考えるように伝えたい。

    正解がないから難しい。

    結婚制度について今一度考えさせられる作品。

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    2023年02月18日