石黒浩のレビュー一覧

  • ロボットと人間 人とは何か

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    石黒氏のシグネチャーパビリオン「いのちの未来」を見に行ったときは、描かれる未来は石黒氏にとってディストピアなんだろうか?と疑問に思ったのだが、本著を読んで、石黒氏はパビリオンで描かれるものをポジティブに受け止めていることがわかって面白かった。

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    2025年10月01日
  • ロボットと人間 人とは何か

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    どうせロボットを造るなら、自分そっくりのアンドロイドを造ってみよう。発想が秀逸。しかもそれをすぐに実行に移すのがすごい。
    できあがったものを動かしてみると、予想もしなかった驚きの発見。自分とはなにか、心とはなにか、体とはなにか、人間とはなにかまで、いろんなことがわかってくる。
    アンドロイドの遠隔操作、アンドロイドによる講演、アンドロイド演劇……どのようなものになるかは、やってみなければわからない。なにが出てくるか。哲学的思索や心理学の実験では得られない貴重な示唆が詰まった一冊。

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    2025年05月02日
  • ロボットとは何か 人の心を映す鏡

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    (2009/12/26)
    講談社新書はときおりとんでもないいい本を出す。
    この本を読んだ後の感動は、福岡伸一氏の「生物と無生物の間に」を読んだときの感動を思い出させた。

    何がそうさせたのか。読みどころ満載であるが、3つにしぼってみよう。

    1.著者はもともとの研究対象はコンピュータビジョン、つまり機械がどうやってものを認識するか、だったが、身体による体験が認識に有効であることを知り、ロボットへと研究対象をシフトしていったこと

    2.ロボットに究極のインタフェース機能を期待すること

    3.「ロボットに心があるか」というテーマを通じて、実は人間に心があるのか、心とは何なのかを追及していること

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    2024年09月20日
  • アンドロイドは人間になれるか

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    特に亡くなった人を墓ではなくアンドロイドにして遺すと言う話が面白かった。
    確かに形式化した墓参りよりも亡くなった両親に自分の近況を報告しに行くような状況、そしてそれに生きていた時のように応えてくれる両親のアンドロイドという構図はとてもいいなと思ってしまった。
    考えること、をやめない限り人間としての価値を残せるのは、間違いないと感じるし、今後も考えることのできる人間になりない。

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    2023年09月27日
  • 最後の講義 完全版 石黒浩

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    ネタバレ

    よかった
    痺れたぜ

    ロボットが好きなんじゃなくて
    人間が好きだから研究してるってところとか
    人間の変わりをAIにしていって
    それでも変わりができなかった時
    それが人間の大事なものなんだと思うって
    すごい発想だと想った

    人間なんかいらなくなっちゃうって
    おもってたけど
    人間の本質を探すために、
    AIを使っていくっていう
    ほんとすげえだった

    アニメキャラになりたくて
    気づいたらオリンピックでてて
    結果も出してるけど
    オリンピックが目標じゃないからっていう
    ただの通過点っていう
    そんな話をおもいだして
    かっこいいと想った

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    2022年10月11日
  • ロボットと人間 人とは何か

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    ロボットの研究開発者が見ると、人間自体 分かっていないことがあまりにも在りすぎて、どれから手を付けて行けば良いのか苦労しているのがよくわかった.一般的に例えば脳の動きを考える場合、解析的な方法で追及するとあまりにも奥が深くまとまらなくなるが、構成的方法で対処するとなんとかなる由.重要な点をかなり早い時期に会得した石黒さん、素晴らしい! いろいろなロボットを開発した経緯を紹介しているが、失敗した点をある意味で自慢している感じで、非常に好感が持てた.人間に役立つロボットの出現は近いと思う.

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    2022年07月04日
  • ロボットと人間 人とは何か

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    エピローグにある、石黒さんの「ロボット社会を通して実現したいこと」に驚嘆した。
    全体を通して言えることだけど、工学的な話ではなく考え方に重きを置いた本なのでど文系の私でも入りこむことができた。読んでよかった。

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    2022年05月02日
  • ロボットと人間 人とは何か

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    すこぶるおもしろい!石黒浩先生は良く見かけるのだけど、ロボットに取り組む意味を理解していなかった。
    この本でその意味がよくわかりました。
    特に最後の二章は大いに目を開かされました。

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    2022年01月02日
  • アンドロイドは人間になれるか

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    著者がいう「ロボット作製とは人間とは何か、心とは何かを探求すること」という意味が良く分かりました。人は自分の外に「心、気持ち」を感じるんですね。二つの知覚の組み合わせで「わかった」という気分になるとのこと。ロボットに対する方が人間は素直になれる、という事実。人間が生み出した技術を外部化して突き詰めていったのがロボット。であれば人間とロボットとの境目はない。何故石黒さんが話題の人になっているか、理解できました。更に先を知りたくなりました。

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    2021年07月21日
  • 人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか

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    生命に関してのポエムとして大変おもしろかった。特に池上高志さんの意志が時間を遡るような形だとか、荒川さんの話だとか。でも、わかったと思った瞬間に消え去る感じの理解。それぐらいがちょうどいい感じもするけど。

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    2021年03月11日
  • ロボットとは何か 人の心を映す鏡

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    「ロボットも心を持つことができる」と考えている石黒先生。
    心とは、自分でもどこにあるのかわからない、実体のないものである。だから、「人に心はなく、人は互いに心を持っていると信じているだけである」という言葉からこの本は始まる。
    でも私は、人間には心があると信じている。
    ロボットがどんなに人間に似ても、どれだけ精巧にプログラミングされても、心を持つことはないのだからそれが人間とロボットとの違いだと思ってきた。
    でもこの本を読むと、ロボットに心を持たせることができるのではないかと思わされる。
    心とは何か、それを突き詰めて考え、それが解明されれば、ロボットに心を持たせることはできるのかもしれない。

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    2019年11月14日
  • アンドロイドは人間になれるか

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    アンドロイドロボット研究の第1人者である石黒先生がご自身のロボット研究について語っている。
    石黒先生のことは知っていたが、本を読んだのは初めて。
    一言一言がかなり強烈だが、うなづける。
    先生の考えが、途中でカギかっこでくくられてバーンと訴えかけてくる。
    「人の気持ちを考える」という言葉を理解するためにロボット研究をしている、という。ロボット研究にのめりこめばのめりこむほど、ロボットではなく「人間」とはどのような存在なのかを考えずにはいられない、という。
    ロボットの研究は哲学なのだ、という言葉にとても納得がいった。

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    2019年11月14日
  • アンドロイドは人間になれるか

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    ペッパーくんが20万ほど(月額使用料を入れると約120万)で手に入る現在。
    ロボットが身近にいる時代がもう来てます。
    個人的には近い将来ロペットが「コンバインOKコンバインOK」って言うてる時代が来るように思います(笑)

    「技術への偏見は時間と共に解消する」
    これは至言やと思います。
    いかにテクノフォビア(科学技術恐怖症)の人であっても便利さには勝てないんやと思います。
    おそらくマイナンバーも過渡期でこれからの少子高齢化で労働力不足問題に直面する中において手作業で名寄せしたり突合させたりするのが正義という人は減ってくるんやと思います。
    AI時代になったらますますブラックボックス化が進んで誰も

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    2019年09月29日
  • アンドロイドは人間になれるか

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    以前、NHKのSWITCHインタビューや「最後の授業」という番組で
    とても面白く興味深かった石黒さん。
    「最後の授業」に内容が通じていて、語りを文章にまとめた形で読みやすい。
    本人の持つ雰囲気、ユーモアのセンスが、この本の中からもうかがえる。
    人の気持ち、感情という曖昧なものを突き詰めていくと、
    プログラミング可能な範囲がどんどん広がっていく。
    結局「自分」は「他人の目」によってしか規定されない。
    「自分」だと思っているものも、
    もともとは他者をまねて覚えたものなのだ。
    仕草や間(ま)などを覚えさせることで、
    見る側もロボットであることを越えて、親しみを感じることができる。
    対人の生々しさの無

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    2019年01月12日
  • 枠を壊して自分を生きる。 自分の頭で考えて動くためのヒント

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    好き嫌いで自分の可能性を減らしていたとは、たしかに好き嫌いで居心地の良い所を選べば成長はない。良い本でした。

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    2019年01月01日
  • 僕がロボットをつくる理由――未来の生き方を日常からデザインする

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    ロボットについて考える時、人間について考える事は必須なのだと知らされた。哲学的な内容も。石黒先生、とても面白い人なんだなあ。
    仕事について、人生について、アイデンティティについて、人類の遠い未来について。なるほど〜、こう考えるのかあと思わせられる箇所が多かった。整形の話は意外たが、理にかなっていて納得。
    たまたま読んだ石黒先生の記事がおもしろかったので著書を読んでみたが、やはり当たりだった!

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    2018年11月02日
  • 枠を壊して自分を生きる。 自分の頭で考えて動くためのヒント

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    Webの石黒浩さんの記事を読んで、とてもおもしろいし刺激を受けると感じたのがきっかけで、購入してみた本。こちらの本もいろいろ感じるものがあり、とてもおもしろかった!

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    2017年09月18日
  • アンドロイドは人間になれるか

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    複雑な動きによって、アンドロイドに人間性を見出す。
    人間特有の機能を持つことが人間性を持つ条件ではなく、見ている側が複雑さの理解を補うために人間性を想像することで見ている人の中でアンドロイドが人間性をもつ。

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    2016年03月25日
  • アンドロイドは人間になれるか

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    石黒先生の本を読んだのはこれが初めてですが、面白いですね、これ。

    「人間(や心)について知りたいと思った結果、アンドロイドの研究にたどり着いた」という点は、逆説的でありつつも、本質をついた過程だと思います。

    もしかしたら、これからの心理学は、アンドロイドが活躍したりするのかもしれませんね。
    そのことも含め、アンドロイドの可能性の大きさについて、得ることの多い本でした。

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    2016年03月25日
  • どうすれば「人」を創れるか―アンドロイドになった私―

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     先日、マツコ~が出てる深夜番組に、石黒氏が出ているところをたまたま見かけ、以前本買ってたな、と思い出し、読む。
     かなり変人?先生のようで。しかし工学的視点で常に対象となるロボットに向き合い、フィードバックを受けながら改良していく様子がおもしろい。女性ロボを作ろうという発想と行動力が素晴らしい。妄想はするが実行はしなかったりするのが多方だろう。心理学も含めた今後の研究にも興味があるが、先生の日常での行動にも興味が出てきた。本書内では見かけの老化に対抗するため、まず痩せると考え、すぐに腹筋と食事量制限を始めたところが秀逸。ロボット研究ではなく人間研究である、と主張するところも何となく把握できる

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    2015年07月02日