石黒浩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
研究は、最も基本的問題を探ることである。
最新の研究は、絶望と向き合うことである。
研究は、自分に耐えることが必要である。
石黒先生は天才ではなく、誰よりも探究心が強く、誰よりも考えている。
・そして彼は自分に正直で素直で矛盾を作らない。自分に妥協はしない。
研究に没頭するだけでなく、研究者のあり方や位置付けをしっかりわきまえている。
不可能と思う時点で、真の研究はできない。
人は、人を知るために生きている。
研究テーマ間の繋がりがはっきりしていて、まるでストーリーのようである。
最終目的が明確であるからこそ、今必要なことを選択できる。 -
Posted by ブクログ
大阪大学大学院教授で、人間酷似型ロボット(アンドロイド)研究第一人者の著者は、「ロボットも心を持つことができる」と主張する。心は人間固有のものじゃなかったの?! ― 本書を読むと、ロボットには踏み込めないと考えていた心の領域が、実は不確かなものであったと気付かされる。心があるから人間なのではなく、心を知りたいと考え続けるのが人間なのだと、教えてくれる。
心の仕組みは、脳科学や認知科学でも解明されていない。そこで著者は「先にまずロボットやアンドロイドを作ってみて、そこから人間を知る」というアプローチ(構成論的アプローチ)をとる。科学の知見を取り込んで、まずロボットを作る。人間のまばたきや仕草、