石黒浩のレビュー一覧

  • どうすれば「人」を創れるか―アンドロイドになった私―

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    友人からのオススメで購入。その前にテレビで見かけていて「ああ、この人があの」という認知でした。製作の動機、試行錯誤と完成、行ったこと、進化と展望などをまとめて読めました。アンドロイドを製作を通して浮き彫りになっていく著者や関係者の心理・思考。とても興味深く、読み始めたら一気に最後まで。 何の練習もなく、いきなり本番からはじまって、どうにかこうにかやっていくのが人との会話。「アンドロイドで練習してから人間との接触を」 そんな時代が来るかもしれない、と夢想しています。

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    2015年03月29日
  • どうすれば「人」を創れるか―アンドロイドになった私―

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    すんごいおもしろくて一気に読んでしまった。人体そのままを再現するのではなく、人が人を認識するための最少要素を抽出して「人」を再発明する試みという感じ。
    見かけは全然違うけど「弱いロボット」とも似たことを考えておられるのかなと思いました。意外だけど、納得。

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    2014年12月19日
  • ロボットは涙を流すか 映画と現実の狭間

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    様々なSF映画を題材にして、ロボットと人間や社会との関わりを考察している科学新書。大して分量もないので読みやすい。

    著者は、いきなりプロローグで「人間とロボットのあいだに明確な境界はない」と言い切ってしまう。生き物を勉強してきた自分にとっても、「人間が核酸とタンパク質のロボットである」と言うことに抵抗はない。それならば「ロボットが金属の人間だ」と言ってしまうことも、十分うなずける考えである。

    もちろん人間とロボットは違うモノだと考える人もいると思う。そこで特に言われるのは、感情の欠落だろう。しかしむしろ著者は「アンドロイドだから、いくらでも表情を豊かにすることができる」と述べている。あらか

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    2013年07月15日
  • ロボットとは何か 人の心を映す鏡

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    ヒューマノイドロボ研究の目的から、今後の課題、夢までを筆者の経歴ベースで概観した明晰な本。研究者としての葛藤も含め凝縮された内容。技術者として読んで、共鳴することが多く、平易かつ端的な記述ながら奥深さを感じる名文と感じた。多くのロボット研究紹介本のなかでも特によかった。

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    2012年08月30日
  • ロボットとは何か 人の心を映す鏡

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    これは面白い。

    講演を聞いたことあるし、彼のロボットを見たことあるしで、
    研究内容について目新しいことは何もなかったが、
    彼の意図する研究の深い意義について理解でき、
    彼の研究を改めて面白いと思った。

    下手な哲学書とか読むより良い。
    「人間とは何か」非常に面白いテーマです。

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    2012年08月19日
  • ロボットとは何か 人の心を映す鏡

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    石黒先生のロボットに関する2009年の新書。といっても石黒先生の開発するロボットの話なのでだいぶ偏っています。人口知能カテゴリにいれちゃいましたが、人口知能というよりはどっちかっていうと、石黒先生にとってのロボット研究は「人間とは何か」なのである意味哲学より。
    科学なので実験してますが。

    一見気持ち悪いロボットの数々をつくることがなぜ必要か。
    そこには「気持ち悪い」と思うことに鍵がある。
    人間とロボットの違いは?その間の「不気味の谷」にウキウキできる人には、語り口も一文が短くわかりやすく(わからないということがわかりやすいともいう)、かつ石黒先生の情熱(見方をかえれば失礼ながら変態かもしれな

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    2011年12月15日
  • ロボットとは何か 人の心を映す鏡

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    サイボーグ論との関連で友人にすすめられて読んだのですが、
    やはり実践的であるという面で、非常に興味深かったです。
    単なるメタファーでも机上の空論でもないというのは非常に強力な論拠になりますからね。

    ただ、筆者の「意見」の部分には論理矛盾も見られたように思います。
    筆者の言葉通り「心=相互的なもの」と考えるなら、
    ロボットが人間に心を認めないかぎり、「ロボット自身が心を有するだろう」とはいえないのでは、という疑念がわきました。

    しかし、それを除しても本当に面白かったです。
    研究に限らず、新たな視点を取り入れたいという人におすすめです。

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    2011年11月13日
  • ロボットとは何か 人の心を映す鏡

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    ネタバレ

    人類の科学史・哲学史を変えるくらいのインパクトを持った一冊。「人間とは何か」という昔から哲学者達を悩ませてきた問題に対し、「ロボットとは何か」という双対問題から解釈を与えようとしている点が非常に面白い。
    特に印象に残ったのはロボット演劇のエピソードで、演劇にロボットを出演させ、ロボットが、完全に決められたタイミングで、決められた動作やセリフを言うという実験だが、この演劇を見た人の大半はロボットに心があると感じたという。この結果から、筆者は、心というのは、「人に心はなく、人は互いに心を持っていると信じているだけ」で、「ロボットでも十分に心を再現することができる」としている。哲学的な言い方ではある

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    2011年10月03日
  • ロボットとは何か 人の心を映す鏡

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    <poka>
    ロボットを通して人間や自分を考えさせられる。

    <だいこんまる>
    私もロボットだったりして…。

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    2011年09月03日
  • ロボットとは何か 人の心を映す鏡

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    大学で哲学の教授に薦められて読みましたが、面白かったです。「人間と何か」「心とは何か」といった哲学的な問いを、ロボットを用いた実験と観察という伝統的な自然科学の手法を通して考察する石黒氏の研究の一部を垣間見ることができます。人間探求の新しい手法に触れた思いでした。

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    2011年08月14日
  • ロボットとは何か 人の心を映す鏡

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     読みやすい、わかりやすい、ワクワクするの三拍子でした。特に、これまでのインターネットを人間の情報伝達のツールとして捉え、ロボットも同じように進化し発展していくだろうという見解に共感できました。しかし、技術的にはそうであっても、経済の観点からはなかなか難しいのではという疑問をいだいてしまいました。ビジネス書ではないわけですし、アンドロイドをつくる目的を知り、人間とはなんであるかという哲学をする本としては最適ではないかと思います。
     この本を通して個人的に得ることの出来た一番のことは、ロボットに性を与えることが実は重要なことなのではないかということです。他にも、心に限らずのことですが、周りの人間

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    2010年09月25日
  • いのちの未来 2075 人間はロボットになり、ロボットは人間になる

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    AIと融合し「新しい人類」が生まれる50年後の未来。SFのような世界がすぐそこまで来ていると実感させられ、「人間とは何か」を深く考えさせられる一冊。

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    2025年11月08日
  • いのちの未来 2075 人間はロボットになり、ロボットは人間になる

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    50年後の未来予測が興味深かった。
    大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちの未来」の概要も写真を交えて詳しく紹介されていて面白そうだと思いました。

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    2025年07月03日
  • いのちの未来 2075 人間はロボットになり、ロボットは人間になる

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    人工知能学会で石黒先生の講演を拝聴し、興味をもったので本書を手に取った。
    人工知能にせよロボティクスにせよ、進化の先に倫理的議論は避けられない。本書で描かれる未来にはアンドロイドとの共生があるが、人間の感覚はそこについていけるのだろうか。
    示唆に富んだ一冊。

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    2025年07月01日
  • アバターと共生する未来社会

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    大阪万博には興味がなかったけど、行ってみたいと思えました。
    2050年、まだ生きていられるんじゃないかな、と思うけど、ひょっとしてまだ働けているかも、とも思えたので、楽しみになりました。
    未来にも興味あるけど、現時点で発達障害や認知症の方が体感している世界を体験出来る、というのに、すごく興味を惹かれました。

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    2024年08月01日
  • ロボットと人間 人とは何か

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    ロボットと人間がどのように発展していくのかという話を予想していたが、ロボットに心はあるのか、その心はどのように認知されるのかと言った哲学的な内容が印象的だった。

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    2024年04月03日
  • ロボットと人間 人とは何か

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    ロボット開発者は、結局人間そのものと向き合っている。彼らが創作しているのはロボットなのか人間なのか。
    これはロボット開発者でなければ分からない苦労なのだと思う。
    ロボットを開発する上で、開発者は結局「人間」そのものと向き合わざるを得ない。
    その開発されるロボットの目的や、ゴールをどこに設定するかによって、意味合いは相当に異なってくる。
    大量生産する工場の中で働く工作用ロボットは、これはこれですでに完成されている。
    人間のような意識を持つ必要はないし、工作用ロボットを人間側に似せる必要すらない。
    しかし、我々が一般的にイメージする今後のロボットは、いわゆる汎用型だ。
    人間をサポートしたり、人間と

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    2024年03月25日
  • アバターと共生する未来社会

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    アバター共生社会
    半自律型ロボット

    人間とはなんなのかの研究
    モーションキャプチャで人間の動きを真似しても、人間らしく思えない
    不気味の谷

    アバターと共生することで、人間関係や家族、恋人の役割も変化するかもしれない

    石黒先生の見えている世界は純粋に面白い

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    2024年03月05日
  • アンドロイドは人間になれるか

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    精巧なアンドロイドのトップクラスの研究者 石黒浩によるヒトとアンドロイドの違いについて
    むしろ、違いはないのではないか?という哲学的な問いかけになっている


    目次だけ読んでもある程度の内容は推測できる
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    プロローグ
    「人の気持ちを考える」
    第1章 不気味なのに愛されるロボット──テレノイド
    誰もが気味悪がるロボット
    高齢者の話し相手として大人気
    人間らしさと「不気味の谷」
    落ち着きのない子が一瞬で静かに!

    第2章 アンドロイド演劇
    人間よりも人間らしい
    アンドロイド演劇が映し出す「心」の正体

    第3章 対話できるロボット──コミューとソータ
    ロボット

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    2023年10月09日
  • ロボットと人間 人とは何か

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    次の人間の進化はロボットとの融合。そして最終的には、ロボット化し無機物戻る。人間は無機物から生まれて無機物に戻る過程の一つ。この考え方、恐るべし。

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    2023年06月25日