川北稔のレビュー一覧

  • イギリス近代史講義

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    英国近代史を経済システムや内的発展の観点から描く。19世紀に世界を網羅する帝国を築いた同国の歴史は、議会政治とかインド制服とか、政治・外交史の観点から描かれることが多いけれども、帝国を形成するに至った内的活力に目を向ける本書は、どうやら著者の講義を書き起こしたものであるらしい。

    ポイントの一つは、近代化とは都市化であるという着眼。交易都市や城塞都市としての性格が強かった中世都市に対し、近代都市では農村から都市への人の集中が起こり、産業的にも文化的にも、都市において近代が形成される。

    次に、イギリスにとって切って離せないジェントルマンの存在。労働に従事しないのがジェントルマンであり、地主階級

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    2016年11月06日
  • イギリス近代史講義

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    碩学によるイギリス近代史の集中講義が本になった感じ。通史でもないし、体系的でもないが、今を意識しつつ歴史の流れをざっくり、かつ角度をつけて眺めていて興味深い。
    需要から生まれた産業革命や、世界システムのとらえ直しなど、ワクワクするようなパースペクティブが提供されている。

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    2016年03月22日
  • 世界システム論講義 ──ヨーロッパと近代世界

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    世界史の流れを、「国家」という単位ではなく、「世界」全体で見つめ直すべきだ、ということを様々な角度から講釈してくれている本。

    この本が示そうとする事柄は、次の文に端的に表現されている、と思っています。

    p26「近代の世界は1つのまとまったシステム(構造体)をなしているので、歴史は「国」を単位として動くのではない。すべての国の動向は、「一体としての世界」つまり世界システムの動きの一部でしかない。「イギリスは進んでいるが、インドは遅れている」などということはなく、世界の時計は一つである。現在のイギリスは、現在のインドと同じ時を共有している。両者の歴史は、セパレート・コースをたどってきたのではな

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    2016年02月27日
  • イギリス近代史講義

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    ネタバレ

    内容説明
    大英帝国の興亡から現代日本を考える。
    世界システム論、生活史を切り拓いた西洋史の泰斗による画期的入門書。
    高齢者問題、「外見」の重視、昼寝よりも残業という心性―。
    拡大する世界システム下、イギリス民衆の日常生活を描く。

    目次
    プロローグ 歴史学は終わったのか
    第1章 都市の生活文化はいかにして成立したか―歴史の見方
    第2章 「成長パラノイア」の起源
    第3章 ヨーロッパ世界システムの拡大とイギリス
    第4章 世界で最初の工業化―なぜイギリスが最初だったのか
    第5章 イギリス衰退論争―陽はまた昇ったのか
    エピローグ 近代世界の歴史像

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    2014年10月31日
  • イギリス 繁栄のあとさき

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    学生時代には感じなかったが、歴史を学ぶことって面白い。現代の国際経済はヨーロッバが生み出した「生産性」という「物差し」で測られている。その指標を用いて、「アジアの勃興」なんて言っていいのか。現代は、新たな「物差し」を必要としている。そして、それは日本的なものなのではないだろうか。

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    2014年08月25日
  • イギリス近代史講義

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    世界で最初の産業革命が起こり「世界の工場」と言われたイギリス。
    その後、途中に二度の大戦を挟みながらアメリカやドイツでも発生した産業革命は、近代史の基盤とも言えるキーワード。
    そもそも産業革命はなぜイギリスで最初に発生したのか。
    広大な植民地で築かれた経済の仕組み?
    伝統的な議会政治の体制?
    はたまた国民の気質や習俗、風土によるもの?
    近代国家の発展について、イギリスの経済成長に焦点を当てて政治、経済、文化など多様な観点から考察する。

    と、言ってもそれほど堅苦しいものではなく。
    特に前半はイギリスの文化的側面、庶民の生活や価値観に基づいて語られる部分が多く、17世紀くらいのイギリスの生活って

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    2012年10月11日
  • イギリス近代史講義

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    おすすめです。学者たちがどう歴史を捉えていくかという方法論が多く書かれていたあたりは眠くなりましたが、「成長パラノイア」に関するくだりの記述は、現代日本の閉塞感に十分関連付けて考えられるのでは、と思いました。みんな山の登り方とか頂上でどんなことするか(インスタントラーメン食ったり叫んだりとかね)は考えるけど、いつかは山を下りないといけないわけで。産業革命時の女性と子どもは長時間低賃金労働で悲惨な生活を強いられていたと高校世界史ではあったけど、その前を知ることで違うものが見えてきます。

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    2012年07月25日
  • イギリス近代史講義

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    講演録のような記述スタイルなので、肩が凝らずに読むことができました。

    さて、著者はウォーラースティンの世界システム論を下敷きにしながら、イギリスの近代史を俯瞰していきます。「なぜ世界で最初にイギリスが産業革命を成し得たのか」「なぜイギリスは衰退したのか」等々。

    私が興味深かったのは、「そもそも衰退とは何か」という著者の問題設定です。「衰退」について語るためには、「成長」とは何かを語らねばなりませんから。

    私たち日本人も、「どうやら日本は衰退しているのではないか」との漠然とした不安につきまとわれています。それは第二次世界大戦後のイギリス人たちが感じた不安感と同じなのでしょう。イギリス人がそ

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    2012年05月07日
  • イギリス近代史講義

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    イギリス近代に経済の視点から迫った入門書。記述にもうちょっと深みが欲しかったが、新書だからしょうが無いか。社交庭園の話や、各家族の話、世界システム論など、マクロもミクロも幅広く見れて、エキサイトな一冊。

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    2012年01月15日
  • イギリス近代史講義

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    寝ながらイギリスの近代史が学べる本。世界システム論、ウォーラーステインが何度も出てくるので、予備知識があったほうがいいのかな…と思った。

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    2011年12月13日
  • イギリス近代史講義

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    ネタバレ

    まさにイギリスに行く飛行機の中で読んだ。世界システム論や生活史などを切り口としてイギリスの社会構造を活写している。ヨーロッパがなぜ膨張主義政策をとり植民地を海外に希求するのか、国内の社会状況や「モノ」の観点から初学者にも大変わかりやすく解説していて何度も読みたくなる本です。

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    2011年10月13日
  • イギリス近代史講義

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    マックス・ウェーバーの議論を(意図的に?)誤読・矮小化している嫌いがあるが、その点を差し引いても、読み物としてとても面白かった。

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    2011年09月21日
  • イギリス近代史講義

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    書いてある内容が多岐にわたっているので少し把握しにくかった。ジェントルマンの話や産業革命の話は面白かった。ヨーロッパは世界進出してアジアは進出しなかったのか?その辺の話をもう少し詳しく知りたい。

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    2011年07月23日
  • イギリス近代史講義

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    イギリスの近代に関する文章群。講義形式なので、一部論旨がぐだぐだになっているところもあるし、たまに文脈がおかしいところもあるが、産業革命を一国の内部の現象ではなく、世界経済のパラダイムの変化として捉える試みは興味深かった。

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    2011年06月19日
  • イギリス近代史講義

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    世界が、一つのシステムによって成り立っているとしたら、その世界大に広がっているものは何だろうか。
    それはヒトだろうか。それともモノ・カネだろうか。
    グローバリズムという「傾向」は、決してここ数十年来に始まったものではない。
    文明としての技術は、産業化ないし工業化を促したわけだが、まさにそれが、どこにいても利用可能なものとして、普遍化していったのである。
    だとすれば、その発端となったイギリスの近現代史を探ることによって、現代の世界への見識が深まる可能性があるとも言えよう。

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    2011年04月15日
  • イギリス近代史講義

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    ネタバレ

    高校の歴史は殆ど忘れてしまった私ですが、この本はとても楽しく読めました。
    歴史という窓を通して、人間の様々な側面を考える本です。

    「田舎と都会とは何だろう」「なぜ工業化はイギリスが早かったのか」など、素朴な疑問からスタートし、分かりやすく実例を交えながら解き明かします。

    イギリスの歴史が我々の現在にこのように大きな影響を与えていることを初めて知りました。

    歴史が苦手な方でも、サクサク読めるお勧めの一冊です。

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    2011年02月27日
  • 砂糖の世界史

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    なぜ私たちの労働で遅刻は悪とされるか背景がわかった。途中難しい話があったため半分程度しか理解できなかった

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    2026年02月23日
  • 砂糖の世界史

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    ちょっと話題になっている気がしたので読みました。砂糖が文化と溶け込みながら、そして植民地支配、プランテーション、奴隷貿易とも結びつきながら広がってきた歴史を通して、世界情勢を俯瞰的に知ることができます。

    こう言うのは本当に良書だな〜と思いつつ、やっぱり歴史の裏側的な要素もあるので、表を知っている人にとってはめちゃくちゃ面白いと思います。

    僕の場合は、歴史は好きだけども、中学知識で止まっていて、歴史強者と言えるほどの知識量ではないので、なんとなく歴史の裏側を知った面白さの一方で、その頃世界はどんなふうに動いていたんだろうか・・・みたいなところがふわっとしていたので、多少は歴史の勉強をしながら

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    2026年02月07日
  • 世界システム論講義 ──ヨーロッパと近代世界

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    先進国と途上国はそれぞれ別のルートで「進歩」しているのではなく、「世界」全体で一つの機能を成しているという立場に立って新大陸発見から冷戦までを描き直す
    植民地政策や帝国主義、大英帝国の興亡などを新たに捉え直すことが出来て楽しかった

    「イギリスは、工業化されたが、インドはされなかった」のではなく、「イギリスが工業化したために、その影響をうけたインドは、容易に工業化できなくなった」のである。

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    2025年01月02日
  • 8050問題の深層 「限界家族」をどう救うか

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    NHK出版という事は放送されたのだろうか?
    と思って「8050問題 NHK」でググると色々出てくる。

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    2024年01月28日