川北稔のレビュー一覧

  • イギリス近代史講義

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    碩学によるイギリス近代史の集中講義が本になった感じ。通史でもないし、体系的でもないが、今を意識しつつ歴史の流れをざっくり、かつ角度をつけて眺めていて興味深い。
    需要から生まれた産業革命や、世界システムのとらえ直しなど、ワクワクするようなパースペクティブが提供されている。

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    2016年03月22日
  • 世界システム論講義 ──ヨーロッパと近代世界

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    世界史の流れを、「国家」という単位ではなく、「世界」全体で見つめ直すべきだ、ということを様々な角度から講釈してくれている本。

    この本が示そうとする事柄は、次の文に端的に表現されている、と思っています。

    p26「近代の世界は1つのまとまったシステム(構造体)をなしているので、歴史は「国」を単位として動くのではない。すべての国の動向は、「一体としての世界」つまり世界システムの動きの一部でしかない。「イギリスは進んでいるが、インドは遅れている」などということはなく、世界の時計は一つである。現在のイギリスは、現在のインドと同じ時を共有している。両者の歴史は、セパレート・コースをたどってきたのではなく、単一のコースを押し合い、へし合いしながら進んできたのであり、いまもそうしているのである。いいかえると、「イギリスは、工業化されたが、インドはされなかった」のではなく、「イギリスが工業化したために、その影響を受けたインドは容易に工業化できなくなった」のである。

    過去500年間にわたって、ヨーロッパからスタートした「近代世界システム」が、どのような流れで世界を飲み込んでいったのか、それぞれのポイントにおける解説がなされています。

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    2016年02月27日
  • イギリス近代史講義

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    ネタバレ

    内容説明
    大英帝国の興亡から現代日本を考える。
    世界システム論、生活史を切り拓いた西洋史の泰斗による画期的入門書。
    高齢者問題、「外見」の重視、昼寝よりも残業という心性―。
    拡大する世界システム下、イギリス民衆の日常生活を描く。

    目次
    プロローグ 歴史学は終わったのか
    第1章 都市の生活文化はいかにして成立したか―歴史の見方
    第2章 「成長パラノイア」の起源
    第3章 ヨーロッパ世界システムの拡大とイギリス
    第4章 世界で最初の工業化―なぜイギリスが最初だったのか
    第5章 イギリス衰退論争―陽はまた昇ったのか
    エピローグ 近代世界の歴史像

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    2014年10月31日
  • イギリス 繁栄のあとさき

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    学生時代には感じなかったが、歴史を学ぶことって面白い。現代の国際経済はヨーロッバが生み出した「生産性」という「物差し」で測られている。その指標を用いて、「アジアの勃興」なんて言っていいのか。現代は、新たな「物差し」を必要としている。そして、それは日本的なものなのではないだろうか。

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    2014年08月25日
  • イギリス近代史講義

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    世界で最初の産業革命が起こり「世界の工場」と言われたイギリス。
    その後、途中に二度の大戦を挟みながらアメリカやドイツでも発生した産業革命は、近代史の基盤とも言えるキーワード。
    そもそも産業革命はなぜイギリスで最初に発生したのか。
    広大な植民地で築かれた経済の仕組み?
    伝統的な議会政治の体制?
    はたまた国民の気質や習俗、風土によるもの?
    近代国家の発展について、イギリスの経済成長に焦点を当てて政治、経済、文化など多様な観点から考察する。

    と、言ってもそれほど堅苦しいものではなく。
    特に前半はイギリスの文化的側面、庶民の生活や価値観に基づいて語られる部分が多く、17世紀くらいのイギリスの生活ってどんなだったの、という好奇心だけで読んでも面白いです。

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    2012年10月11日
  • イギリス近代史講義

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    おすすめです。学者たちがどう歴史を捉えていくかという方法論が多く書かれていたあたりは眠くなりましたが、「成長パラノイア」に関するくだりの記述は、現代日本の閉塞感に十分関連付けて考えられるのでは、と思いました。みんな山の登り方とか頂上でどんなことするか(インスタントラーメン食ったり叫んだりとかね)は考えるけど、いつかは山を下りないといけないわけで。産業革命時の女性と子どもは長時間低賃金労働で悲惨な生活を強いられていたと高校世界史ではあったけど、その前を知ることで違うものが見えてきます。

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    2012年07月25日
  • イギリス近代史講義

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    講演録のような記述スタイルなので、肩が凝らずに読むことができました。

    さて、著者はウォーラースティンの世界システム論を下敷きにしながら、イギリスの近代史を俯瞰していきます。「なぜ世界で最初にイギリスが産業革命を成し得たのか」「なぜイギリスは衰退したのか」等々。

    私が興味深かったのは、「そもそも衰退とは何か」という著者の問題設定です。「衰退」について語るためには、「成長」とは何かを語らねばなりませんから。

    私たち日本人も、「どうやら日本は衰退しているのではないか」との漠然とした不安につきまとわれています。それは第二次世界大戦後のイギリス人たちが感じた不安感と同じなのでしょう。イギリス人がその不安にどう立ち向かっていったか、その不安にどう迎合していったか。それらを知ることは、私たちにとって決して無益ではありません。

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    2012年05月07日
  • イギリス近代史講義

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    イギリス近代に経済の視点から迫った入門書。記述にもうちょっと深みが欲しかったが、新書だからしょうが無いか。社交庭園の話や、各家族の話、世界システム論など、マクロもミクロも幅広く見れて、エキサイトな一冊。

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    2012年01月15日
  • イギリス近代史講義

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    寝ながらイギリスの近代史が学べる本。世界システム論、ウォーラーステインが何度も出てくるので、予備知識があったほうがいいのかな…と思った。

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    2011年12月13日
  • イギリス近代史講義

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    ネタバレ

    まさにイギリスに行く飛行機の中で読んだ。世界システム論や生活史などを切り口としてイギリスの社会構造を活写している。ヨーロッパがなぜ膨張主義政策をとり植民地を海外に希求するのか、国内の社会状況や「モノ」の観点から初学者にも大変わかりやすく解説していて何度も読みたくなる本です。

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    2011年10月13日
  • イギリス近代史講義

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    マックス・ウェーバーの議論を(意図的に?)誤読・矮小化している嫌いがあるが、その点を差し引いても、読み物としてとても面白かった。

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    2011年09月21日
  • イギリス近代史講義

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    書いてある内容が多岐にわたっているので少し把握しにくかった。ジェントルマンの話や産業革命の話は面白かった。ヨーロッパは世界進出してアジアは進出しなかったのか?その辺の話をもう少し詳しく知りたい。

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    2011年07月23日
  • イギリス近代史講義

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    イギリスの近代に関する文章群。講義形式なので、一部論旨がぐだぐだになっているところもあるし、たまに文脈がおかしいところもあるが、産業革命を一国の内部の現象ではなく、世界経済のパラダイムの変化として捉える試みは興味深かった。

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    2011年06月19日
  • イギリス近代史講義

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    世界が、一つのシステムによって成り立っているとしたら、その世界大に広がっているものは何だろうか。
    それはヒトだろうか。それともモノ・カネだろうか。
    グローバリズムという「傾向」は、決してここ数十年来に始まったものではない。
    文明としての技術は、産業化ないし工業化を促したわけだが、まさにそれが、どこにいても利用可能なものとして、普遍化していったのである。
    だとすれば、その発端となったイギリスの近現代史を探ることによって、現代の世界への見識が深まる可能性があるとも言えよう。

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    2011年04月15日
  • 砂糖の世界史

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    砂糖を通じて、奴隷貿易や、植民地の仕組み、そして、暮らし向きの向上を学ぶことができた。歴史を学ぶ際にも、様々な切り口から見てみると、新たな発見が生まれるのだろう。それと同時に、歴史を知っておくと、このような切り口を学ぶ時にスムーズに学べるのであろう。私は世界史にはやや疎いものであるから、教養として、学んでおきたいと感じた。

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    2026年10月04日
  • 砂糖の世界史

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    砂糖と奴隷貿易の関係から始まり、砂糖の話というより、奴隷貿易の話が印象に残る内容だった。
    奴隷貿易と関わりの大きい作物として「茶・コーヒー・チョコレート」があるが、これらを砂糖と結び付けて論じられている。
    歴史家のエリック・ウィリアムズが「砂糖のあるところに奴隷あり」と言ったというが、この言葉がそれを端的に物語っている。
    砂糖の話だけでは語れない内容だったかもしれないが、「茶・コーヒー・チョコレート」の話は、少し逸脱感を感じた。
    しかし、エピローグで、「モノをつうじてみる世界史」とある通り、確かに時系列で歴史を見るより、モノを通して見た方が何倍も面白いのではないかと思う。

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    2026年09月16日
  • 砂糖の世界史

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    砂糖を軸に世界史を説明した本。

    別に燃料になるわけでも、衣服や建物の材料になるわけでもなく、甘いというだけで世界の人口動態をも変えてしまう砂糖、正しくは人々の砂糖への欲求の異様さが分かった。

    ある時はステータスシンボルとして、ある時は時間のない工場労働者のカロリー供給源として重要だったのは分かるが、それ以上に脳に快楽を与える作用が大きかったのだと思う。

    非常に面白い切り口で世界史を観せてくれる本だった。

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    2026年09月13日
  • 砂糖の世界史

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    ネタバレ

    さらさらと読みやすい本だったが、内容にもう少し深掘りが欲しかった。
    砂糖プランテーションでは奴隷が働いていたなど中高で習う内容も多かった。

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    2026年07月20日
  • 砂糖の世界史

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    なぜ私たちの労働で遅刻は悪とされるか背景がわかった。途中難しい話があったため半分程度しか理解できなかった

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    2026年02月23日
  • 世界システム論講義 ──ヨーロッパと近代世界

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    先進国と途上国はそれぞれ別のルートで「進歩」しているのではなく、「世界」全体で一つの機能を成しているという立場に立って新大陸発見から冷戦までを描き直す
    植民地政策や帝国主義、大英帝国の興亡などを新たに捉え直すことが出来て楽しかった

    「イギリスは、工業化されたが、インドはされなかった」のではなく、「イギリスが工業化したために、その影響をうけたインドは、容易に工業化できなくなった」のである。

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    2025年01月02日