あらすじ
長期・高年齢ひきこもり──「8050問題」に大きな注目が集まるいま、長く社会的孤立を研究してきた専門家が、全国規模の調査・リポートをもとに問題の本質を明らかにする。同時に、親子共倒れから脱する具体的方策を提言する。
第一章 終わらない子育て
第二章 ひろがる社会的孤立と8050問題
第三章 ひきこもり支援の糸口
第四章 限界家族をどう救うか
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Posted by ブクログ
8050問題は個人の問題ではなく、社会の構造的な問題でもある、ということ。だから、その構造的な部分を知った上で支援の糸口を探っていく、ということ。
苦しんでいるのに助けを求められない人って、いっぱいいるんですね。
社会全体の意識とか規範とか構造とかに縛られて…
せっかくの人生だから味わいたいですよね。
孤立感を感じなくて済むように…排他的ではなく緩やかに受け止められる社会であれば…
Posted by ブクログ
自分は福祉のセーフティーネット(精神医療)に引っ掛かったが、何も知らなければどうなっていただろうか?
8050問題は対岸の火事ではない。
この国が抱える新しい社会問題であろう。
Posted by ブクログ
支援活動をされている方です
たくさんの当人・家族・支援者たちの事例が載せられています。
他に日本中にたくさんの当事者・家族たちが存在しています。
自分の部屋や家族以外に、SNSを含めて相談先や支援を受けられる場所があればあるほど数多くの当事者・家族たちが助かることは間違いがないのです。
少しでも自分たちに温かい姿勢で接してくれる人達と接していけることはとてもありがたいことです。
お互いに距離を持って礼儀正しく接していけて、大きな意味で日本人全体で良くなっていければ。
Posted by ブクログ
働かないとかいうのではなく給料が低く、半ばパラサイト中の子供たちが心配で読んだ。
自立できない状況に親が死んだら心配だ。
行政とかボランティアとかの網にひっかかるか、
その状況を鑑みても心配はなくならなかった。
参考にはなった。
Posted by ブクログ
社会と繋がりが浅く、かつ自立に限界が来てはじめて「申請」にたどりつく。
そういう社会システムなんだよなぁ、結局。何重にもセーフティネットがあるから、アメリカとかイギリスみたいに路上生活者にはならないだけなんだね。
一方で、機会さえ与えられば生活をよくできる人たちもかなり居るわけで、そういうのは逃さない世の中になってほしい。申請ありきじゃなくて。
地域包括ケアの役割が重たすぎると思いつつも、そう願わざるを得ない。
Posted by ブクログ
これまで福祉に関わることが無かったため、引き込もりに対する知識はなかったが、具体的な事例も含めて、わかりやすく説明されてる。
重要なのは
・家族で抱え込まないこと:行政の支援は整っている。対応する側は当たり外れ
があるが、ありえないところまで支援している印象も
受ける。
・早いうちに手を打つこと:長期化すると対応が困難に。本人も社会復帰が
できない。
具体例のなかで、引きこもりから社会復帰された事例は上記の対応を取っていることが興味深い。
Posted by ブクログ
マズローの欲求階層のうち低次のものをフォーマルなサービスが対応し、高次のものをインフォーマルなサービスが対応している、というか、それしか対応しあわないというのがなるほどと思った。
Posted by ブクログ
きっかけは何かというと、明確なものもあれば、特にこれといってというものまで様々なケースがある。
訳あって福祉の方にお話を聞かせていただいた事もありますが、ほとんどが精神疾患かなぁとおっしゃっていました。
一人で解決しようとしない事です。若者支援の窓口があるのなら、解決にはなりませんが問題を共有出来ます。
Posted by ブクログ
1990年代(平成2~11)バブルが崩壊、就職難と非正規雇用化。ひきこもり、ニート、フリーター。パラサイトシングル、7040世帯、8050世帯。ひきこもりに絡む犯罪。「ひきこもり」とは、社会に参加せず家庭を中心に生活してる状態。「自立」とは、他者に依存しながら過度の問題に陥らずにやりくりしていくこと。親子共倒れを防ぎ、「ひきこもり」から「自立」に移行するにはどうしたらいいのか。高齢者の相談センターの8割が「無職の子ども」対応だそうです。