【感想・ネタバレ】砂糖の世界史のレビュー

あらすじ

茶や綿織物とならぶ「世界商品」砂糖。この、甘くて白くて誰もが好むひとつのモノにスポットをあて、近代以降の世界史の流れをダイナミックに描く。大航海時代、植民地、プランテーション、奴隷制度、三角貿易、産業革命―教科書に出てくる用語が相互につながって、いきいきと動き出すかのよう。世界史Aを学ぶ人は必読!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

"p12 カナダの国旗に描かれている「かえで」のマークは『砂糖かえで』と言われている
p15 サトウキビの栽培には適度の雨量と温度が必要なうえ、その栽培によって土壌の肥料分が消耗して土地が荒れるため、次々と新鮮な耕地を求めてどんどん移動していかないと行けない性質がある
p24 エチオピアが原産地だったコーヒーはインドネシアのジャワやブラジルやコロンビアにたどり着き、プランテーションで作られるようになった
p25 ヨーロッパからアメリカに移されたもので馬があるため、西部劇の世界は「コロンブスの交換」無しにはありえなかった
p28 砂糖あるところに奴隷あり。
p29 金平糖、カステラはポルトガル語から来ているが、ポルトガル人が奴隷をアフリカで獲得し砂糖プランテーションを作ることが容易だったから
p34 アメリカの先住民はインディオと呼ばれるが、コロンブス時代のヨーロッパ人がその土地をインドだと勘違いしたから。また、スペイン人の持ち込んだ病気などによってほとんど死滅してしまい、残ったのは岩山と海賊だけ
p39 砂糖生産ばかりになってしまったカリブ海などはモノカルチャーといわれるようになった
p64 砂糖は昔、医薬品として扱われていた。白くて甘くて高価だから。効かないわけがないといわれていた。
p73 茶は紅茶も緑茶も、もともとは同じ葉っぱで加工の工程で紅茶になるらしい
p77 茶と砂糖は当時は高級なもので、ステイタスシンボルのために茶に砂糖を入れていた。アホ
p80 イギリスでは19世紀になると刑務所の囚人でさえ紅茶を飲むようになった。その結果、イギリスでは茶葉は1枚も取れないのに紅茶といえばイギリスを思い浮かぶようになりました。
p84 クロムウェルが東インド会社の組織を変更し、世界で最初の株式会社を作った
p96 コーヒーハウスという情報交換センターのようなカフェのような場所で科学革命が起きた。ニュートンもここの会長を勤めている。コーヒーハウスでは取材や集会があったり、新聞を読むのも誰かが声を出して読み上げ、みんながそれに耳を傾けるというものもあったりした
p97 南海泡沫事件(サウスシーバブル)がバブル経済の語源である。内容は南海会社という会社がスペイン領植民地に奴隷を売りさばいたりしていており、大変儲けていた。それにつられて他の会社も株価が高騰し、中には全く内容のない会社も株価が高騰した。そして1720年になると急に株価が急落し、紙屑同然になってしまった。これがサウスシーバブル事件である
p103 コーヒーハウス(喫茶店)がなくなった理由:1665年にペストが流行り、死体を大きな穴に投げこまなければならない状態になり、田舎に逃げ惑う人たちがいっぱい発生しました。また、1666年でも「ザ・ファイア」(火事)が発生しました。それでもコーヒーハウスはすぐに復興した。
自由に色んな人たちが出入りするところがコーヒーハウスの良いところでしたが、クロムウェルの革命などが続いて社会に上下関係が生まれるようになった。それにより同じ階層の人しか集まらないようになり、「クラブ」というものに変わっていった。
また、お酒が出るようになったり、賭け事が行われるようになり、治安が悪くなっていったことも要因としてあげられる。これは「チョコレートハウス」と呼ばれるようになった。
p123 ボイコットという言葉は小作人に厳しくしすぎたために、小作人からボイコットされたアイルランドのイギリス人地主「ボイコット大佐」の名前から生まれたもの。
p129 フランスでは家庭に入ってきにくいコーヒーが主体だったためにカフェが存続した。紅茶が主体だったイギリスは家庭でも取り入れやすいものだったため、コーヒーハウスははやらなくなった。
p136 1820年代にバンホーテンが粉末チョコレート(ココア)をつくった。1875年にはネスレが作った粉ミルクを混ぜて、スイス人のダニエルペーターがミルクチョコレートを作った。
p137 バレンタインデーはチョコレートと全く関係ない。昔のイギリスには牧師が子供たちに小遣いとして小銭をあげるという習慣はあった。
p139 セリで売られる黒人の赤ちゃんの絵が衝撃的
p149 「パンチ」は元々アルコール飲料でこれがいつしかフルーツパンチになった。これはアルコールの入っていない飲料である
p153 明治になってから沖縄を除いて砂糖が輸入されるようになり、日本のサトウキビ栽培は維持できなくなった。ただ、高級品であった珍重され和三盆は生き残った。
p173 今のティーカップには下に敷くソーサーがついており、レモンや角砂糖など置くが、本来はもっと深いものであの受け皿に注いで冷まして飲んでいた。
p193 砂糖には主にサトウキビとサトウダイコン(ビーツ、てんさい)があり、味も異なるらしい
p203 まとめ:砂糖は主にカリブ海で生産されたが、労働力はアフリカから黒人奴隷として導入されたし、砂糖のほとんどはヨーロッパで消費された。"

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2026年08月13日

Posted by ブクログ

砂糖の発展にどんな歴史バックグラウンドがあったのか、世界史から解説。
砂糖だけでなく、塩や胡椒など他の「世界商品」についても解説があったりするので教養として良い。
だんだんとイギリスが嫌いになる。

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2026年08月12日

Posted by ブクログ

砂糖が主題だけど、まず第一に歴史人類学的な視点を学ぶための書。中高生のお子さんがいる方も、社会人の方も必修にするとよろしいかと。

想像以上にイギリス史が主軸だったので興味深く読めた。アフタヌーン・ティーにまつわる歴史を知れば、優雅な印象など消え失せてしまう。引用されているヘンリー・メイヒュー『ロンドンの労働とロンドンの貧民』の再編本を所有しているので、労働者の朝食の変遷について引き続き着目して読んでいきたい。

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2026年08月07日

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砂糖あるところに奴隷あり。世界商品である砂糖の歴史は奴隷や植民地搾取の歴史でもあった。茶の歴史とも切り離せない。
生活必需品の裏にある陰惨な歴史。今でも当時の影響が残っていること。

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2026年05月25日

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世界史を深堀したいと思い、一番最初におすすめされている本を購入した。
あとがきで、なぜこの本が世界史初心者におすすめされているのかが良くわかる。
今回は砂糖という身近な題材をもとに、なぜ世界がこうなったかを考察したものであった。
今度はどんな題材、『単位』で世界を切り取り、「今」を知ろうか。。。
しかし純白の砂糖と黒人奴隷、因果だね。。。

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2026年05月24日

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砂糖というものが、近代になるまではほとんど広まっていなかったということに改めて気付かされた。
イギリスを始めとするヨーロッパの国々が、大規模に砂糖を栽培するために、アフリカから輸入した奴隷を使って、カリブ海やラテンアメリカの国々に作った砂糖プランテーションを作った。プランテーションが作られた国々はモノカルチャーとなり今に至る。
今の世界システムの成り立ちを理解するうえで読んでおいたほうがいい。

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2026年04月25日

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砂糖の生産と普及から世界史を見直す試みで刺激的だった。砂糖きびから作られる砂糖は、元々は貴重品で薬と考えられるほどであったが、砂糖きびがプランテーションで栽培されるようになると爆発的に普及した。大量生産が可能になったのは、奴隷貿易のおかげで、トリニダード・トバゴの首相で歴史家であったエリック・ウィリアムズの言うように「砂糖のあるところ、奴隷あり」であった。砂糖と奴隷の貿易で莫大な利益を上げたイギリスは、やがて産業革命を成し遂げていく。砂糖が世界史を動かしていったのだ。人物や国ではなく、モノから歴史を見ていくことで「世界システム」を理解できることを知った。

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2026年04月23日

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ついに念願かなってこの名著の読破ができた。前評判どおり、読みやすくも中身の濃い新書であった。特にボストン茶会事件の下りが面白かった。

・イギリスはアメリカでの7年戦争に勝ったものの、財政難に陥った。
・そんな中、イギリスは植民地の人々がこの費用負担すべきだと言い出した。そして、印紙法制定に至ったが、これにボイコットしたのが植民地の人々である。彼らはあこがれのイギリスのジェントルマンの真似はこれに懲りてやめた。
・その代わり、植民地でできた衣類や食料重視となっていった。
・そしてやむなくイギリスは不買運動のダメージによい印紙法廃止に至った。
・だが、次は茶やペンキなどに税の付加にいたる。植民地の人間たちはイギリスのジェントルマンのように暮らしたがっているはずなので税金払ってでも茶は売れると思った。ところが。。。ボストン茶会事件が起こり、アメリカ独立の引き金となった。

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2026年04月26日

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なんとなく存在が当たり前だと思うものにも壮絶な背景があったりします。身近なものの歴史に、改めて目を向けることは大事だと思いました。歴史と聞くととっかかりにくいかもしれませんが、ジュニア向けなので読みやすく、大人の方にもおすすめです。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

超ベストセラーと言われているのも納得の内容。
ジュニア向けなだけあって読みやすい。
学生時代は断片的に暗記していた世界史の用語ががこの本で一気に繋がる。
用語の中に人々の生活が、奴隷の厳しい現実があることに気付かされた。
世界商品とはというところからヨーロッパ、アジア、アメリカ大陸を砂糖を通して見ていく。
歴史って面白いということを改めて実感できる一冊。
もっと若い頃に読みたかった……!

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

「君たちの記念碑はどこにある?」の後に、そういえばあったな、と積読の山から出してきて読んだ一冊。岩波ジュニア新書なので、読みやすく、あっという間に読み終えた。

ぼんやりとしか知らなかった「プランテーション」「奴隷貿易」そして砂糖、お茶、コーヒーの歴史。

衝撃的な残酷さ。

資本主義というのは内因的に誰かを、何かを搾取するエンジンのようなもので、本当に轟音と共に、周辺世界を貪り食うような獰猛さで暴れ回っていたんだな。

とにかく、利益を上げるためには安い労働力を極限まで使い倒す。必要なら遠い大陸から人を誘拐して連れてきてでも。清々しいほどにシンプルなシステム。

一定の反省を経て、もう少し上品にルールを守って体裁を整えてやろう、となっていた20世紀が終わり、利益があげられなくなってきた資本家(を抱える国)が、なりふり構わず獰猛さをむき出しにしてきているのが21世紀なのだなと思う。

当時、アフリカでは自国の人々を捕まえてヨーロッパの奴隷商人に売って儲けていた者もいたという。

資源もない日本。賃金の低い日本。その割に国民負担率は高い日本。古い武器を高く買わされている日本。それを喜んでやっているように見える政治家。これ、現代の植民地の完成なのではという感想を持った。

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2026年03月19日

Posted by ブクログ

世界史を砂糖という観点から紐解く非常に分かりやすくて面白い歴史書でした。
普段口にしている甘い粉がかつてはこんなに世界を大きく動かしたということが分かりやすい文体で記述されており、さくさく読めました。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

砂糖は世界を動かした。
しかし、その裏で多くの犠牲が生まれた。

砂糖が高級品になったからだ。
ヨーロッパで需要が急増した。
その結果、大規模なプランテーションが広がった。

労働力として多くの奴隷が連れてこられた。
いわゆる三角貿易が始まった。
砂糖は「世界商品」になった。

甘さは人々に喜びを与えた。
お菓子や飲み物が広まり、生活は豊かになった。

しかし同時に、
過酷な労働が生まれた。
多くの命が奪われた。
さらに、砂糖のとりすぎは病気も増やした。

甘さは幸せの象徴に見える。
だがその裏側には、
苦しみと悪夢があった。

砂糖の歴史は、
光と影の両方を持っている。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

学生の頃、世界史の授業は範囲が膨大でただ覚えるだけになっていたけど、本書は砂糖にフォーカスしているため当時の世界の繋がりがありありとみえ世界の動きがわかりやすかった。苦手な世界史でも身近なモノ1つの歴史を紐解くだけでこんなにも楽しく学ぶことができるとは驚き。
砂糖と関わりが深いコーヒーや茶、チョコレートなどにも触れながら書かれており、現在の各国の生活様式が築かれた由縁がだんだん理解できるようになってくるのは面白かった。
年代が行ったり来たりでついていけなかったが、それ以外はわかりやすく面白い本だと感じる。

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2026年09月13日

Posted by ブクログ

友人の薦めで手に取りました。

ジュニア新書と言っても、内容はとてもしっかりしたもので、学生の頃からこういうものを読んでいたら世界史、歴史の理解は出来事単体ではなく繋がりを持って理解できるのだろうなと思った。

p208のあとがき
「歴史を学ぶということは、年代や事件や人名をたくさん覚え込むことではありません。
いま私たちの生きている世界が、どのようにしてこんにちのような姿になってきたのかを、身近なところから考えてみることなのです。
みなさんがこの本を読んで、一見したところ、おたがいに何の関係もないような世界各地の人びとの生活が、相互に深くかかわりあっていることを理解してくだされば、著者としてはとてもうれしく思います。」
という文の通り、テスト・受験勉強は単語を覚えることにフォーカスされがち。採点が楽だからですかね。

単純な記憶が得意な自分はそれで逆に助かってましたが…。
今とこれからの日々の選択とあり方のために過去を参考にするならば、単語で覚えるのではなく、繋がりを持って理解しないとですよね。
さらに、ただ繋がりを理解するだけでなく、と、いうことは……の部分まで想像力とマクロの視点を持って導き出したり理解したりしなくてはいけない。

この本の中で、〇〇と△△の出来事は実は繋がっていて、ということは□□という感じの流れがあると、〇〇△△までは大丈夫なんですが、□□の部分が理解できてなくて、世界の大きな仕組みというか、圧倒的に世界史の知識も足りないし、繋がりで歴史を見てきていないから気づきの能力も拙いんだろうなと反省。

あと、イギリスの砂糖価格値下げのため、プランテーションの奴隷制度をマンチェスター派が否定したけど、外国の奴隷制度にはノータッチだった。なぜなら人権派だから反対したわけでなくイギリス国内だけの砂糖の値段を下げることが目的だったから というのがびっくりしたのと、現代でも政治家の訴えや、政治全体の動き、法律の変更などの裏側の意図を理解しないとな…と思わされました。

奴隷制度と聞くと、人権派が頭に浮かびますが、ぱっと見 反対することの聞こえが良さそうな、そういうイメージも利用したんだろうな、と。
砂糖の価格を下げた後のことは知ったこっちゃない政治家もいただろうし、海外のことは知らずにイギリスのプランテーションの奴隷制度廃止だけで、人権的!と感動した庶民もいただろうな。
いろんな側面から物事を見ないと騙されたり、中身のないものを信じてしまうのかも…。

p54の奴隷の積み込みのイラストが衝撃でした…。

p183の日本のコメが過保護状態というのはちょっとハテナでした。
海外のお米と日本の米では種類が違うし、味わいも違うのでそりゃ日本のお米がいいし、日本の農家を保護するのは良くない…か?と思っちゃいました。
単純な砂糖の価格の話だけでなく、産地によって砂糖の味は違ってたのかな?品質とかまで気にしなくて良かったのかな…?
ビジネス至上主義でお金に取りつかれちゃったのかな…?

沖縄でさとうきびの収穫体験をしたことがあって、とれたてを齧って吸ったのですがとても美味しかった思い出。

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

かなり読みやすく、面白かった

世界史の知識がほとんどないので、近代のイギリスの社会の様子が頭の中で少しずつ具体的になっていく感じがしてよかった。

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2026年07月11日

Posted by ブクログ

1996年に発行されて以来、約30年読み継がれているベストセラー。私は高校生の時に一度読んでいて、大人になった今読み返してみました。

当時、世界が狭かった私は、日常に溢れている味にこんな壮大な歴史があることに驚き、また暗記していた事件や偉人たちが、自分と同じ地球に生きる住人であることを実感し、感動したことを覚えている。
当時は私にとって暗記科目だった歴史の、点と点が線で繋がる体験で、教科書で習ったことは現代で繋がっているんだと実感として理解した。

大人になって読み返したら、当時ほどの感動はなく、自分の世界が縦にも横にも広がったんだと思った。私という人間も、歴史の一部になっている。

内容はとてもわかりやすく、世界史が好きになる本。
是非、中高生に読んで欲しい。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

世界史で習った知識がこの本を読むことによって経緯や流れが見えて、線で繋がっていくような感覚が良かったです。
世界システム論の視点から見る砂糖の歴史で、砂糖という世界商品による強国の思惑、プランテーションと奴隷貿易、時代背景、変化していく世界、産業革命、広範囲に及ぼした影響力、そして奴隷や植民地の歴史や、モノカルチャー経済によって現代の発展にまで色濃く影響が残っていることを、流れとして分かりやすく知ることができました。
流れとして見ることで負の歴史である理不尽な侵略と連れ去り、奴隷貿易もずっしりときました。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

砂糖がない生活なんてもう考えられない現代だが、その歴史には「砂糖のあるところに、奴隷あり」。主題の砂糖はもちろん、紅茶もヨーロッパでは現代でも作れないというのは驚きである。紅茶に砂糖を入れて優雅にアフタヌーンティー…の裏側は血みどろ。その影響が今でも続いており、昨今、グローバルサウスと呼ばれる国々の怒りもごもっともだ。とはいえ、今の豊かな生活を捨てられるわけもなく、どうしたもんだろうか。。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

"アジアの東の端で採れた茶と、西の端のカリブ海の砂糖がイギリスで出会う"

砂糖をめぐって様々な国や人の思いが交差して生まれた歴史は、未知の発見と新しい時代の成り立ちを疑似体験でき、めっちゃ面白かったです。

読みやすい語り口もジュニア新書ならではの魅力。

こういう本を読むと、昔に比べると奴隷制度はやっぱり減っているし、世界は良い方向に進んでいるじゃないかなと思います。

中学生のお子さんにおすすめしたい一冊で、歴史に興味をもつきっかけになります。

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2026年04月05日

Posted by ブクログ

よくおすすめにあがってくるので読んでみた。
砂糖は自分にとって「おいしいけど健康に悪い」程度の認識だった。ところがこの本を読むと、かつては万病に効く薬であり高貴なものだったという。同じものでも時代や環境が変われば認識がここまで変わるのかと驚かされる。

あと、この本は苦々しい。
砂糖の生産には、収穫から精製までの工程に厳しい時間的制約がある。当時のヨーロッパの人々は農業中心の晴耕雨読の暮らしで、近代的な時間規律とは無縁だった。その制約を満たすために、奴隷たちが正確な時間での重労働を強いられた。そして利益はヨーロッパの側にしか流れない。タイトルの甘く楽しげな雰囲気とは裏腹に、読み進めるほど苦々しい気持ちになるギャップが不思議だった。

 一方で、モノを起点にした歴史本はあまり読んだことがなく、新鮮だった。砂糖を追いかけるだけで、当時の人々の生活がリアルに浮かんでくる。砂糖と紅茶の結びつきや、言葉の由来といった雑学も随所にあり、歴史が遠い過去ではなく地続きのものだと感じさせてくれる。
 現代でも、便利なモノやサービスの由来をたどれば、誰かの犠牲の上に成り立っているものがあるのだろう。仕事で原価を扱っていると数字でコストを把握した気になるが、数字に表れない犠牲や背景もある。数字だけで判断せず、その裏にあるものを見に行くようにしたい。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

とても読みやすくわかりやすく、そしてためになった。
最近読んだイギリスの野鳥博物館の盗難事件のノンフィクションを読んでいるときもそうだったけれど世界史図説を引っ張り出してきてノートを取ってしまった。興味を持ったその先へつなぐ案内人として岩波ジュニア新書は最高。
歴史を学ぶと、本当になんというか列強のしてきたことというのは…となる。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

パン作りを始めて気になっていた砂糖とは何なのか。
フランス人友達がマルティニクに旅行しラム酒をお土産に持って来てくれたのだけど、考えさせられてしまった。
イギリス人がお茶を飲む理由、ハイティーと労働者の着付けの友、カリブ海についての歴史が学べた。
軽すぎず重すぎず、読み応えのある本だった。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

1. 「生活習慣」のルーツ:砂糖が現代の労働リズムを作った
​最も関心を持たれていたのは、食文化が**「時間概念」**という目に見えない社会ルールに変容した点ですね。
​エネルギー源としての砂糖: 砂糖入り紅茶が、産業革命を支える労働者の安価で手軽な「ガソリン」となったこと。
​労働スタイルの変化: 以前の「晴耕雨読」のような自然に合わせた働き方から、砂糖の摂取によって「時間厳守(ワークスケジュール)」で動く近代的な労働スタイルへと人間が適応させられたこと。
​日常への浸透: 私たちが当たり前に使っている「時間割り」や「スケジュール」の裏に、実は砂糖という物質が深く関わっていたという驚き。
​2. 「世界の歪み」の起源:モノカルチャー経済と南北問題
​一国の繁栄が他国の犠牲の上に成り立つという、現代の国際情勢の根っこについても深く認識されていました。
​モノカルチャー経済の強制: イギリスの利益のために、植民地が「砂糖を作るだけの場所」に変えられてしまったこと。
​構造的不平等の誕生: この植民地支配の仕組みが、自給自足の崩壊や経済的不安定を招き、今日の「南北問題」の直接的な発端となったこと。
​3. 「普及の法則」:贅沢品から日常品へのダイナミズム
​お茶やチョコレート、コーヒーといった他の嗜好品とも共通する、**「価値の変遷」**のパターンを見出されていました。
​三段階の普及: 「薬」として珍重され、次に「貴族の贅沢品(ステータス)」となり、最終的に「庶民の日常品」へと降りてくるという歴史的プロセス。
​イギリスの戦略: フランスやドイツとは異なる、植民地とセットにしたイギリス独自の「お茶文化」の定着戦略。
​総括
あなたにとってこの本は、単に「砂糖の歴史」を知るためのものではなく、「私たちが今、なぜこのようなスケジュールで働き、なぜ世界には格差があるのか」という現代社会の謎を解き明かすための補助線となったのではないでしょうか。

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2026年03月03日

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『モノをつうじて世界をみる』今の生活ではおなじみの砂糖について、成分についての解説ではなく育てる、つくる、消費するを切り口にした一冊。プランテーションのことや奴隷制度など授業で習うことを少し深く解説しています。

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2026年02月16日

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神聖な薬が台所に並ぶまでの人類狂想曲


砂糖の歴史を語ることは、奴隷の歴史を語ること、ヨーロッパの戦争を語ること、アメリカの歴史を語ること、産業革命以後の近代化した生活を語ること。 

ファストフード店でこの本を読んでいる時、本から目線を落とすと、そこにはコーヒーの入ったカップと横たわる白い紙製の筒がありました。無論それはスティックシュガーの包み紙であって、『砂糖の世界史』なんて本を読みながら、ごく自然に砂糖いりコーヒーを口に運んでいるわけです。普段なら何気ない日常の行為が、なんだか世界を揺るがすほどの強欲な行為に思えてくるような、おもしろい読書体験になりました。日常に対して「これは当たり前じゃないのかも」という視点を与えてくれる本は、いい本です。ちなみにコーヒーも砂糖同様、プランテーションで大量生産され世界中に伝播した嗜好品であって、今では当たり前のこのコンビが、歴史上重要な出会いだったという発見もありました。

砂糖の原料・サトウキビの発祥はニューギニアあたりからインドにわたり、東南アジアへ広がったと言われています(この本ではインド説を取っています)。その後ペルシャ、地中海へ伝わり、ヨーロッパの知るところになったとのこと。糖分によるエネルギー補給という側面から最初は薬として珍重されたほか、砂糖の純白さが高潔で神秘的だったことから、宗教的な甘露として人々を強く惹きつけたとこの本は教えます。

中世ヨーロッパにおいて砂糖は貴族や上級階級民だけの薬品、飾りもの、食品、ステータスシンボルだったのが、17世紀に普及した茶やコーヒーとドッキングすることで、イギリスの紅茶文化のおこりとともに爆発的に波及した。イギリスでは葉っぱ一枚とれないにも関わらず、紅茶といえば英国となったという珍奇な現象もこれが起因だそうで。そもそも紅茶に砂糖を入れる行為が、高級品に高級品を掛け合わせるというイギリス成金たちの単なるお戯れだったとは驚きです。そうか、中国茶には砂糖なんていれないもんなと納得しました。17世紀イギリスのコーヒーハウスやフランスのカフェには科学、経済、文学、政治などの情報が集中し、そこから現在でも続く大企業や組織、サロン、政党などが生まれたという、文化への影響もけして軽視できません。

砂糖という、世界的な需要がある商品を大量に供給するために生まれた「三角貿易」にも分かりやすく触れています。ヨーロッパ列強国は新大陸アメリカに砂糖、コーヒー、カカオなどの大規模農場を開き、収穫した作物で莫大な利益を上げます。その農場ではアフリカから買った大量の奴隷を働かせます。アフリカの奴隷商人へは代わりに武器や工業製品を送ったという、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカを結ぶ三角形の人や物の流れが三角貿易です。資本力をもったヨーロッパ人、強制的に農業に従事させられた奴隷、ヨーロッパからアメリカに移住し奴隷をつかった白人、さまざまな人間模様があります。人類の非人道で残酷な一面でしょう。この本では語られませんが、アメリカ大陸の歴史においてはヨーロッパからの侵略による先住民の迫害という側面もあります。アメリカというまだ誰の手もついてない大きな可能性を秘めた大陸にむらがるヨーロッパの強欲さたるや、、、

また産業革命も、砂糖の舞台が成金のステータスから一般家庭の卓上へと移る大きな理由であったとのこと。昔は農家も大工も料理人も、ぜんぶ自分だったものが、産業革命以降は効率が求められ、それぞれが家のそとに仕事を持ち、分業化され効率化されたという今の働き方のスタイルができたのです。働き方だけでなく栄養の取り方、時間の管理もそれまでとは変わってしまいました。それが砂糖入りの紅茶とオートミールという、湯さえ沸かせば味はともかく簡単にカロリーがとれて労働に励めるという、悪名高いイギリス朝食がスタイル化する原因となったというのも驚きです。

今の世の中は三角貿易以上に複雑な国交が行われています。そのむかし島国として海に護られていた日本も、いま世界のなかでどう動くかが問われています。世界貿易が当たり前になって以降、世界各国の動きを勘定に入れないわけにいきません。日本のメーカーが、A国で採れた原料で、B国の工場で組み立てられたものを日本市場で売って、それをC国の観光客が爆買いするのが当たり前の光景なのです。

また現在の日本への共通点で言うなら、食糧政策にもこの本は言及しています。ヨーロッパの穀物の値段が、農家のために値下がりを防いでいたのが、労働者にやすくカロリーを与えるために、今度は逆に値上がりを防ぐようになっていった事例を取り上げていて、生産者を守るか消費者を守るかという問題は今の日本のコメ問題ともぴったり重なります。

日本の物価高騰が現在、深刻な状況であることは身にしみて感じてはいますが、安さだけを追い求めるのではなく、財布と相談しながらもフェアトレード商品や農家直売など、そういったマーケットに触れてみることも大事だと思います。むずかしいことですけどね。

三角貿易もそうですが、人間の恐ろしいまでの欲深さにふれるたび、極端な意見ですが「”ぜいたくは敵”ってのは、一周まわって正しいかも」とか思っちゃいましたね。もっと贅沢したい、もっと豊かになりたいという一部の上級階級によって世界がかき回されてるような気持ち。人間という生き物の根本的な欲深さを、もっと自覚しなきゃいけないんじゃないか、そう思います。

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2025年12月22日

Posted by ブクログ

砂糖と奴隷貿易の関係から始まり、砂糖の話というより、奴隷貿易の話が印象に残る内容だった。
奴隷貿易と関わりの大きい作物として「茶・コーヒー・チョコレート」があるが、これらを砂糖と結び付けて論じられている。
歴史家のエリック・ウィリアムズが「砂糖のあるところに奴隷あり」と言ったというが、この言葉がそれを端的に物語っている。
砂糖の話だけでは語れない内容だったかもしれないが、「茶・コーヒー・チョコレート」の話は、少し逸脱感を感じた。
しかし、エピローグで、「モノをつうじてみる世界史」とある通り、確かに時系列で歴史を見るより、モノを通して見た方が何倍も面白いのではないかと思う。

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2026年09月16日

Posted by ブクログ

砂糖を軸に世界史を説明した本。

別に燃料になるわけでも、衣服や建物の材料になるわけでもなく、甘いというだけで世界の人口動態をも変えてしまう砂糖、正しくは人々の砂糖への欲求の異様さが分かった。

ある時はステータスシンボルとして、ある時は時間のない工場労働者のカロリー供給源として重要だったのは分かるが、それ以上に脳に快楽を与える作用が大きかったのだと思う。

非常に面白い切り口で世界史を観せてくれる本だった。

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2026年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

さらさらと読みやすい本だったが、内容にもう少し深掘りが欲しかった。
砂糖プランテーションでは奴隷が働いていたなど中高で習う内容も多かった。

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2026年07月20日

Posted by ブクログ

なぜ私たちの労働で遅刻は悪とされるか背景がわかった。途中難しい話があったため半分程度しか理解できなかった

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2026年02月23日

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