イギリス近代史講義

イギリス近代史講義

979円 (税込)

4pt

一国史観・進歩史観では世界史はわからない。都市と田舎の違いとは。近世イギリスはなぜ晩婚社会だったのか。昼寝より残業を選ぶ心性はいつ生まれたか。世界で最初の産業革命はなぜイギリスだったのか――。ヨーロッパ世界システム下、イギリスの民衆はどのような日常生活を送ったのか。イギリスの「繁栄」と「衰退」を捉え直し、日本の現在を考える。生活史、世界システム論を開拓してきた泰斗による近代史講義!

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イギリス近代史講義 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    世界システム論+川北さん、久々に目にしたコンビでした。
    で、つい手に取ってみました、、十数年振りですかね。

    斜陽といわれて久しい大英帝国、その斜陽の推移を追うことで、かって経済大国であった我が国”日本”への、
    今後の立ち位置にも敷衍できる点を見出せるのではないかとの、一冊になります。

    取り上げて

    0
    2011年09月14日

    Posted by ブクログ

    I・ウォーラーステインの世界システム論をベースとしてイギリスの近代産業革命の成立を説明する。講義を元にして書籍化されているので授業を受けているような感覚で読める。とくにイギリスのジェントルマンの成立のくだりは興味深かった。

    ジェントルマンとは、もともとイギリス各地を治めていたカントリージェントルマ

    0
    2011年08月16日

    Posted by ブクログ

    なかなか堅苦しい題名の本ですが、なかなか面白い内容でした。帯にもあるように「大英帝国の興亡から現代日本を考える」と言うことで、日本はイギリスの追体験してきたようなところがあるのではないかという発想は面白いものがあります。しかし、そこから何を学ぶかと言うとこれがなかなか難しい。

    イギリスがどうして「

    0
    2011年05月23日

    Posted by ブクログ

    名作『砂糖の世界史』の流れで読みましたが、これも若い頃に読みたかったと思わせる歴史の本です。ジェントルマン資本主義とは何かについて、その背景も含め詳しく語られています。講義録なのでとても読みやすく、学生にお勧めしたいです。

    0
    2025年06月06日

    Posted by ブクログ

     イギリスの近世、近代とはどういう時代なのか、人々の生活の様子や家族のあり方を観察しながら、都市の形成や産業革命の意味について世界システム論の立場から考察し、現代の「イギリス経済衰退論」の妥当性について述べたもの。
     今度仕事でイギリスに行くので、イギリスのことについてもっと勉強した方がいいなと思っ

    0
    2024年07月17日

    Posted by ブクログ

    15世紀〜18世紀のイギリス近代史の概観について、語り口調で著している。
    歴史的な事実よりも「都市の成立とファッションの関連性」「産業革命がイギリスから始まった要因」などの「なぜ?」を考える内容である。
    自分の英国史に関する知識が乏しく、消化不良感があった。いつかもう一度読み直したい。

    0
    2022年04月30日

    Posted by ブクログ

    イギリスでなぜ産業革命が起こったか、なぜ「ゆりかごから墓場まで」と言う福祉政策が執り行われていたかなど、イギリスに関する疑問を作者独自の視点と意見で述べている

    0
    2021年02月09日

    Posted by ブクログ

    帝国と王国の違いの説明が面白い。イギリスの社会構造が、大陸とは違っており、それがたまたま産業革命を推進した。晩婚(24歳)で核家族っていうのが普通という珍しい社会。

    0
    2020年02月17日

    Posted by ブクログ

    歴史ものの新書はなぜこんなにおもしろいのだろう。
    ディケンズの描く「ロンドン」のイメージが色濃い自分の中の「イギリス」がガラガラと音を立てて崩れていく。。

    一般的な解釈に事実を突きつけて別の解釈が可能であることをただただ述べていく。そして教科書的な「大英帝国」という虚構の帝国を解体してしまう。

    0
    2019年02月18日

    Posted by ブクログ

    英国近代史を経済システムや内的発展の観点から描く。19世紀に世界を網羅する帝国を築いた同国の歴史は、議会政治とかインド制服とか、政治・外交史の観点から描かれることが多いけれども、帝国を形成するに至った内的活力に目を向ける本書は、どうやら著者の講義を書き起こしたものであるらしい。

    ポイントの一つは、

    0
    2016年11月06日

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