史的システムとしての資本主義

史的システムとしての資本主義

990円 (税込)

4pt

3.8

壮大な〈世界システム論〉を唱えたウォーラーステイン(1930-2019).資本主義をひとつの歴史的な社会システムとみなし,「中核/周辺」「ヘゲモニー」「帝国」「反システム運動」などの概念を用いて,その成立・機能・問題点を鋭く描き出す.現代世界を批判的に検討し,未来を展望するうえで示唆に富む一冊.

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史的システムとしての資本主義 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月08日

    面白かったです。非常に説得的であるとともに、これほどまでに資本主義というシステムを、あたかもそのシステム外から冷静に分析したかのように論じている本はなかなかないのではないでしょうか。資本主義という史的システムは、資本を蓄積していくこと、しかもその終わりがないことを特徴としていますが、これがいかに馬鹿...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月24日

     原著1983年刊、1995年増補。
     社会学におけるシステム論ということで、ただちにニクラス・ルーマンとの関連を想定したが、読んでみるとルーマンともまた違っており、関係性は分からない。ルーマンほど極端に抽象的ではなく、現実の社会の相に根ざし、たまには統計データをもとにしたような論述も見られる。それ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月12日

    資本主義に限らず、「史的システム」はその内部に矛盾を抱えている。資本主義における矛盾とは、平等性と不平等性(普遍主義と人種/性差別、富と搾取の増大など)である。
    史的システムとしての資本主義は16世紀の西ヨーロッパに端を発し、現代に至るまで500年ほど存続してきた安定的なシステムであったが、その拡大...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月10日

    中心地域(北米・西欧)は資本を蓄積し、その周辺地域(ラテンアメリカ)を搾取している。鉱山や鉄道は欧米資本。国境をまたいだ資本主義の体制ができている。不均等な国際分業。中心地域が周辺地域に従属を課している。ラテンアメリカで開発が進まないのは中心地域に経済的に従属しているからだ。「近代化しておらず伝統社...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月19日

    12
    開始:2023/4/10
    終了:2023/4/19

    感想
    資本主義社会から漂う悪臭。鼻を摘むことなく腐臭に立ち向かう。人類は進歩していると言えるのか。おそらくは言えない。同じ場所を廻るだけ。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月04日

     世界システム論のエッセンスが詰まった1冊。

     『近代世界システム』4巻、この大冊に次は進みたい。

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