志水辰夫のレビュー一覧

  • 行きずりの街

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    ミステリー、ハードボイルドものとして、傑作。息を吐かせぬ展開は読む人をその世界に引き込んでしまう。20年も前の作品なんですね。

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    2012年02月02日
  • 情事

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    美人の妻と豊潤な若い愛人の間で、情事に浸る中年男性。その濃密な場面描写には目を見張る。うらやましぃー(笑)。ちょっと若返って元気になるかも。

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    2011年02月26日
  • きのうの空

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    しばらく積読状態だったけど、読んでよかった。壮年男性に読んで欲しいと作家はあとがきに書いておられたけど、アラフォー女子の私でも切なくてじーんとしました。

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    2010年06月02日
  • 青に候

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    シミタツらしいストレートなハードボイルド小説だ。しかもシミタツ初の時代小説ときた。良いです。小説そのものも良いが、何よりも題名(あをにさうらふ)がすばらしいではないか。「青に候」とは若いということ、同時に未熟ということでもある。しかし、若いだけに考えに、行動に打算がない。未熟故に悩みながらも、自分がそうあるべきと信じた道に突き進む強さがある。そこにある危うさに読者は惹かれる。

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    2009年10月14日
  • 行きずりの街

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    1991年度の「このミステリーがすごい」1位の作品。

    mixiでこの作品の評価が低いのはなぜ?

    でも確かにミステリーとして高い評価はあまり出せないかも。
    私は志水さんの描く恋愛模様が好きなのだけど。
    事件と恋愛(てか人間?)の描き方両方うまく書ける人ってあんまり
    いないと思うんだけど。
    彼はそんなタイプでしょう。

    私は事件がどうなろうとどんな内幕があろうと
    どうでもよかったけど、主人公と元妻がどうなるのかが
    気になって仕方なかった。

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    2015年11月12日
  • 裂けて海峡

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    國家權力と人間の自由、そんなことは脇に置いても、
    この作品は充分に面白い。
    一人稱冒險小説の傑作である。

    すべてが無となる結末も潔いではないか。


    2004年9月8日讀了

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    2009年10月04日
  • 行きずりの街

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    練られたプロットと卓越した文章力、繊細な状況描写で引き込まれたものの最後は殺人OKのハードボイルドでちょっと残念。

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    2025年11月26日
  • 帰りなん、いざ

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    うーん、
    ちょっと冗長な気がする。

    シミタツの恋愛モノが読みたく手に取った。
    短編の方が好きかな。

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    2025年11月20日
  • 散る花もあり

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    一人称で描かれるハードボイルド小説。もちろん主人公は不器用な中年男性。そして不思議とモテる。
    ややアクション的な描写が多かったことと、終盤の展開が歓迎した内容ではなかったのが残念だが、及第点以上であることは間違いない。
    が、この著者の作品の中で真っ先にお勧めする小説ではない。

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    2025年08月05日
  • 行きずりの街

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    ネタバレ

    「第一回このミス大賞」という帯に惹かれて買ってみた。初めて読む著者の本ということで始めは読みやすくなく苦戦。だが、全体的に広がる昼ドラなドロドロ世界に引き込まれていく。最後の方は主人公の足取りが一日でこれだけよく移動できるものだとこっちが疲れてしまうところもあったが、まぁまぁ面白かったといえる。人によって面白いか面白くないか分かれそうな作品。

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    2025年07月14日
  • 行きずりの街

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    昭和が終わったばかりの平成初期の男はタフで行動力に満ち溢れた生き物だなとつくづく思わされた。ハードボイルドな小説なので終始張り詰めた雰囲気な作風だが、唯一気持ちを落ち着けられるシーンは、波多野と雅子の会話のシーンや雅子の家でのシーンくらいだった。
    読めば読むほどに、私立の学園の問題が浮き彫りになってくるところが恐ろしかった。一族で経営していたり、上層部を支配している教育機関というのは、家族ぐるみで手を組んで経営状況が一転するかしないかの際どいことをしているのだなと感じた。そういう闇みたいな部分が小説なのに妙にリアリティがあった。著者のつくる独特の文体とハードボイルドによるものなのだろうか、この

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    2024年05月29日
  • 行きずりの街

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    読めば読むほどどんどんややこしくなっていって、何だこれは韓国ドラマか?って感じの話の展開。
    ちょいちょいでてくる雅子との話だけが唯一ほっとさせてくれる話題。
    この主人公の気合いはどっから出てくるんだか。

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    2023年11月14日
  • 情事

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    中年男性がひょんなことから若い女性と肉体関係をもちつつ、妻にも性行為をせまって…
    妻は生命保険の仕事関係の男性と不倫してたり、若い女性はうまいこと逃げたり最後の展開は少しミステリー要素有。
    ねっとりした官能描写が多い。おっさん、若い愛人にコンドーム付けないまま最後までする描写何回かあってオイ!と思った!
    娘、不憫…

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    2023年08月15日
  • 飢えて狼

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    いまいち面白く読めなかったが、志水辰夫作品を読んでみようと思える作品だった。
    『裂ける海峡』と『背いて故郷』も読んでみようと思う。

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    2022年09月29日
  • 行きずりの街

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    決してヒーローじゃない主人公。観察力が凄すぎる。頭いいのに用心深さが足りない。いろいろむずむずさせられる話だった。

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    2022年09月21日
  • いまひとたびの(新潮文庫)

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    1997年に刊行された短編集に、今回新たに書き下ろした1篇「今日の別れ」を加えて再刊行された、10作からなる短編集。

    「今日の別れ」以外は、どの話も主人公は50代半ばの男。終始「わたし」という一人称で語られ、固有名詞を明らかにしないことで、それはどこにでもある50代半ばの男の物語となる。末期の病に侵されわずかな余命を知る男、大切な人を亡くした又は今まさに亡くそうとしている男、どれもが死を目の前にして自らの来し方行く末を思う静かな物語。

    男たちが振り返る30年は、さらりと淡水のように目の前を流れ、その流れをせき止めるのは過去に棄てたものや失ったものへの未練。短編であるがゆえに無駄がなく、主人

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    2020年07月11日
  • 情事

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    途中からサスペンスっぽい展開になりかけて期待したが、ページが終わりに近づくにつれ失望にしぼんでいった。身体とは裏腹にお互い疑心暗鬼の夫婦になってしまったか。2019.8.27

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    2019年08月27日
  • 行きずりの街

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     後輩からのプレゼント本、ありがとう!
    この作家にちょっとした縁があり選んでくれたとのこと。
     もっと時間を有効に使わねば!反省反省。

     この手のジャンルは何と言うんだろう・・・ハードボイルド?ミステリー?アクション?恋愛?とにかく色々入ってます!

     主人公の波多野和郎、普通の中年男なんだが、ブルース・ウィリスばりのダイ・ハード感ありあり、ボロボロになりながらも目的のために邁進して行く・・・このガッツは素晴らしい!

     初めて読んだ作家だけど、楽しめました。
     ガッツで行こう!
     TVドラマ化、映画化もされているみたいなので機会あったら観てみよう!

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    2018年11月11日
  • 帰りなん、いざ

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    秩父の山奥の集落を舞台にした田園小説の意匠を纏ったハードボイルド小説か。田園小説とは英国文学が本場なのだが、本書は日本の田舎を舞台にした、故郷小説ともいうべき農耕文化がそこここに挟まれ、日本人の魂の根源を感じさせられる。

    北方領土、海男の厳しい戦いを描いたシミタツがこんな老成した境地にまで達したのかと思うと感慨深いものがある。
    悪徳不動産業者との戦いが軸なのだが終始爽やかで、派手ではないが美味しい緑茶を飲んだような爽快感がある。

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    2017年06月26日
  • 行きずりの街

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    シミタツ作品で一番エントリー数多いなぁ・・・。シミタツ読者としてはこれを読んでシミタツを解ったように思って欲しくはないのだが。
    『このミス』1位の宣伝文句は単に購買意欲をそそっているだけで変な先入観をもたらしているだけ。非常に邪魔だ。
    主人公に都合の良すぎる展開や身勝手すぎる登場人物たちという声が多く、それについては同意する。私の中でも本書はシミタツ作品10本の指に入っても上位ではない。もっと面白い作品があるのでこれに懲りず、もっと手を出して欲しい。
    しかし文庫の表紙の絵は、不倫の香りがするなぁ・・・。

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    2017年06月25日