帰りなん、いざ

帰りなん、いざ

770円 (税込)

3pt

3.0

自称・翻訳家の稲葉が、2年契約で借りた民家は、美しい山里の奥にあった。東京の地上げ屋の魔手が伸びる中で、村人たちの他所者(よそもの)に対する目は厳しい。謎めく稲葉の存在も、彼らには目ざわりのはずだ。やがて稲葉も巻き込み、奇妙な事件が続発する! 恋と冒険の物語を見事な文体で描き、鮮烈な感動を呼ぶ傑作長編。美しい山里が招く冒険と恋!

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帰りなん、いざ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年06月26日

    秩父の山奥の集落を舞台にした田園小説の意匠を纏ったハードボイルド小説か。田園小説とは英国文学が本場なのだが、本書は日本の田舎を舞台にした、故郷小説ともいうべき農耕文化がそこここに挟まれ、日本人の魂の根源を感じさせられる。

    北方領土、海男の厳しい戦いを描いたシミタツがこんな老成した境地にまで達したの...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年09月14日

    風景にしても風貌にしても心の中にしても
    描写にうならされます。例えがズバリ過ぎてまるで見えるよう。

    なのですが私の読み取りが甘いのかなあ。
    過去にあったなにかも、何が目的で潜入してるかも、出ないまま進むので
    主人公の立ち位置がよく読み取れず、裏に何かあるのはわかるがどれにもこれにも伏線があるように...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年10月04日

    サスペンスなどはあまり好きではないですが、志水氏の作品はサスペンスだけでなく、人間関係がとても興味深く読めます。
    この作品でもいわゆるサスペンスの構成だけを見ると どうかなぁ と思うところもあります。
    でも、文章の表現がとてもきれいなのでスラスラ読めてしまいます。
    作品中でも一組の男女が主人公ですが...続きを読む

    0

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